パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

良禽は木を択ぶ

2010年7月20日 (火曜日)

はい、7月から田代とチームメイトになった土田です。

田代と同じチームになるのは、入社以来初のことなので、とても楽しみです。

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さて、今回は久々に故事成語の世界でいきたいと思います。

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今回は、「良禽は木を択ぶ」

出典:『春秋左氏伝-哀公十一年』
意味:かしこい鳥がよい木を選んで巣を作るように、
   すぐれた人は立派な主君を選ぶということ。

「鳥則択木、木豈能択鳥」孔子が言った言葉です。
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私は、もっと単純に、「人に慕われる人には理由がある」と言う解釈をしています。

最近この言葉を思い浮かべることが多いのです。

それは、商談のときです。

2年目のペーペーが偉そうに!というのを覚悟の上で、
ここだけの話を、ぶっちゃけてしまいますが、
営業マンも仕えるべき相手を選ぶことがあります。

(私が良禽だといっているわけではありません)

別に、「売ってやる」という偉そうな態度で営業をしているとか言うことではありません。
相手の年齢・経験などによって態度が変わるということでもありません。
(それに、営業は会社からかせられた使命なので、
 顧客を選ぶ権利など本来はないのかもしれません)

と、営業マンが顧客を選ぶというのは一見、ありえないことのようですが、
営業マンも人間です。

営業をしていると、
「この人のためには、なんとしてもお役に立ちたい!」
「この人になら、新しい情報は飛んで行ってでもお伝えしたい!」

という素敵な方々がいらっしゃいます。

——
・自分の至らない点を、きちんと指摘してくださる方
・その上で、いい提案を期待しているので、がんばってください、といってくださる方
・値下げの交渉などのときも、こちらの立場を汲んだ上で、条件提示をしてくださる方
 (「買ってやってるんだから値下げしろ!」では、取引してもいい結果は続きません)
・こちらがミスをして、クレームになってしまったときも、
 「土田さんの~~と言う事情もわかるんだけど、これはダメですよ」といってくださる方
・「土田さんのおかげです」と、(ほんとはその方の功績なのに、あえて)営業マンを立ててくれる方
・「お金を払っているんだから、丸投げでやってくれ」ではなく
 「一緒に成功に向けてがんばりましょう!」といってくださる方
——

こんな方たちには、何とかして報いなければ、と心底思います。
(特に私は単純なので、ほめられることに弱いです)

このお仕事をしていると、
こんな素敵な人事の方とたくさん出会えます。
そんな時、やっぱり人間として、喜びを感じます。

先日もお客様である、S社のYさんから、
私がミスをしたときに、こんなメールを頂きまして、
申し訳ないと思う一方で、
「この方の期待は死んでも裏切れない」と思いました。
人間って不思議ですね。一方で、営業マンと言うのも選ばれる立場です。

「自分の顧客はわがままな人ばかりだ」
「一方的に値下げを要求されるばかりだ」
「完全に丸投げ仕事で、全くお客様と一緒に仕事をしている感覚がない」

こんなときは、逆に自分が選ばれるにふさわしくない営業マンになってしまっている、ということなのだと思います。

素敵なお客様に、選ばれる。コミュニティの仲間に入れてもらえる。
そんな素敵な営業にならなければ、と痛感する、今日この頃です。

次は、後輩を承認する力 グランプリの長崎先輩です。
(嫌味ではありません)