パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

「じゃげな」で決めるな

2011年3月30日 (水曜日)

こんにちは。土田です。

金八先生、最終回でしたね。
(私は最終回も含め、ほとんど観たことが無いのですが…)

自分の基礎を形作っているのは、
「親の躾」と「学校教育」だと
なぜかしみじみと感じる今日この頃です。

「親の躾」は次回に譲るとして「学校教育」の話をすると、
私は幸いにも、教育者としての気概にあふれた
先生に恵まれた学生生活だったなあ、と思います。

特に、高校3年間担任だったO先生。
頑固で癖があり、煙たがられていたが、
誰一人嫌っている人はいませんでした。

そんなO先生の言葉で心に残っているベスト3を紹介します。

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1.「じゃげな」で決めるな

「じゃげな」とは、広島弁で「~だそうだ」という伝聞を表す方言。
人が言ったから、とか、みんなそうしているからという理由で決めるな。
とO先生はいつも言っていました。

今も私は「巷で人気の」とか「みんなが見ている」とか
言う言葉にほとんど興味がわきません。
自分がやりたいか、自分にとって面白いのか、必要なのか
が判断基準です。

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2.自由と我侭を履き違えるな

私の高校は、県下でも珍しいくらい、校則が無い、
服装も自由、体育祭・文化祭などは先生が一切管理しないという
「自由」な校風を謳っていました。

そんな校風だから、好き勝手むちゃくちゃやる人も、
私を含めたくさんいるわけで…

そんなとき、O先生は必ずこういいました。

「自由と我侭を履き違えるな。 
責任・義務を果たさず、権利ばかり主張するな。 
責任を果たせないなら、管理をしなくてはいけなくなる。 
君たちの自由を確保することは難しくなる」

これは、今考えると私の仕事観
に非常に強い影響を与えています。

「自由でいたい、管理されたくない」
「そのためには、責任を果たす、人の役に立つ」

この考えは、O先生、あなたの言葉が源だったのですね!

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3.海外の大学へ行け!

保護者面談で「東京外国語大学に行きたい」というと、
O先生は「海外の大学へ行け!」と0.3秒で切り替えしてきました。

母親はぽかーんとしていました。
私も「何を馬鹿な…」という感じで聞いていました。
日本の大学に進学するのが普通だと思い込んでいたからです。

しかし、私は東京外語大で2年間勉強した後、
更なる刺激を求めて海外の大学に行くことになります。
(たった1年間でしたが)

ちなみに今も、日本でいっちょ前になってから、
海外の大学院に行きたいと思っています。

O先生、あなたはここまで見透かしていたのですね!
(適当に言っただけかもしれませんが…)
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先生って、自分の人生に大きな影響を与えうる、
日本を再生しうるキーファクターになっているのに、
最近は敬われなくなったり、
優秀な人材が教職員になることを避ける傾向にあったり、
ということを聞きます。

金八先生が人気があるのは、
彼のような「志ある教育者」が今こそ求められているからなのでしょうね。
次は、中学時代のG先生について書いてみようと思います(予定)

次は、長崎です!