パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

三国志に学ぶ人生観 8 魏延

2012年1月25日 (水曜日)

こんにちは、土田です。

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【魏延(字:文長)】

荊州の劉表家臣であったが、劉備のために起こした謀反に失敗し、長沙へ逃亡。
韓玄に仕えるが、のちに劉備が長沙に攻めよせると韓玄の首を斬って投降した。
以後は要衝の漢中を守るなど、劉備軍の主力として活躍。孔明死後、折り合いが
悪かった楊儀と対立。味方の馬岱に背後から斬られた。

http://kakutei.cside.com/san/gi-en.htmより
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こんなに、過小評価されている人物も少ない。

魏延は、五虎大将軍(関羽、張飛、趙雲、馬超、黄忠)に告ぐ
劉備軍の名将で五虎大将軍亡き後は蜀の軍事をトップとして支えた人物です。

しかし、なぜか彼に対する現代人のイメージは悪い。
それは「諸葛亮と仲が悪かった」から。

諸葛亮と犬猿の仲だった魏延は、諸葛亮の死後
裏切り者として処刑されてしまいます。
(しかも『三国志演義』では本当に裏切ったことにされています) 

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劉備が長沙を攻めたとき、魏延は城を開けて劉備に降伏しています。

そのとき、諸葛亮は 

「反骨の相(頭蓋骨が後部にでていること。裏切りの象徴とされる)が出ている
殺してしまいましょう」とバッサリ。

現代風に言うと「こいつ顔がなんとなくヘンだから殺しちゃってください」という
なんともいえない因縁のつけられようです。 

普通、そんなことをいわれたら誰でも嫌いになります。

その後も、諸葛亮は
魏を責める際に、長安急襲を進言する魏延の意見をあっさり却下したり、(結果、諸葛亮の作戦は失敗)
宿敵・司馬懿もろとも魏延を焼き殺そうとしたり、
徹底的に魏延を遠ざけます。

魏延は、そんな諸葛亮の冷遇にも耐えながら必死にがんばっていたのです。
しかし、諸葛亮の死後、諸葛亮の幕僚・楊儀によって「裏切り者」とされ、処刑されます。
本当に裏切ったのか、諸葛亮と対立した魏延を消そうとしたのかは知る由もないですが、
陰謀の匂いがします。 

三国志のヒーロー・諸葛亮。
しかし、馬謖・姜維の話もありますし、諸葛亮の人材登用・活用能力には疑問が残ります。 

そして、諸葛亮に嫌われた魏延は後世からまで裏切り者と思われるようになってしまいました。

いつの時代も「有名だから中身もよいとは限らない」
「世間から評判が悪い人が本当に悪人とは限らない」 
ということなんですね。

人間が集団、組織になるって一筋縄ではいかないです。 

次は、ブログデビューの坪内です。 

 

 

これまでに頂いたコメント

2件コメントがあります

  • イトケンさん

    三国志はほとんど(というかまったく)わからないイトケンです。
    勉強不足ですいません。
    仕方がないので、最後の
    「世間から評判が悪い人が本当に悪人とは限らない」
    だけにからめて。
    いわゆる「マスコミ」の一方的報道によって作られた「世間から評判が悪い人」っていうのはありますよね(誰とは言いませんけど)。
    マスコミの報道というのは、恐ろしいことにとても「恣意的」なものがたくさんありますから(断言します)、本当のところを知りたかったら自分で手間暇かけて調べるしかないですよね。
    「良識のある大人」ならマスコミ報道だけを鵜呑みにしないで、自分で確認して自分の意見・考えを持つ、ということが大事なんじゃないでしょうか。
    土田さん、三国志はムリ。
    こんなことしかコメントできません(笑)。

  • パフ土田さん

    イトケンさま。お返事が送れすみません。
    また、昨日は某社の伊藤様に大変お世話になりました!ぜひイトケン様からも宜しくお伝えくださいませ。
    まったくおっしゃるとおりです。
    先日興味深い体験をしました。
    昨年夏、某国内トップクラス規模の老舗BtoBメーカーの採用説明会DVD制作提案を依頼されました。
    安定した会社なので入りたい、という安定志向の応募者が多すぎる。確かに安定した会社なのだが、安定は過去の技術者の挑戦があってこそ。今安定志向の学生ばかりが入社してしまうと、未来の安定事業を作り出すための挑戦ができない会社になってしまう、と。
    なぜそうなってしまっていたかというと、その会社自身が、安定や働きやすさだけを前面に押し出すような採用広報をしていたわけです。
    これではいかん、というわけで、今の安定事業(稼ぎ頭ドル箱ビジネス)となっている事業が確立されるまで、どれだけ挑戦をして失敗をして、どれだけ大変だったのか、というのを伝えるDVDにしましょう。そして、今後もそういう挑戦を続けなければ未来の安定はない、ということを伝えましょう。という提案をして、コンペに勝ち、制作をしました。
    先日その会社様で今年初めての会社説明会が会ったのですが、学生の反応は雲泥の差だそうで、「挑戦を続ける会社なのだと魅力を感じました」というアンケートが目立ったそうです。
    何がいいたいか、と申しますと。
    結局、学生は会社のいうことを鵜呑みにしまくっている(人が多い)ということです。
    作り手としてはこういうことをいえば、学生鵜呑みして、こう思うだろう(こう思わせたい)、という目論見がばっちりあたったわけですが、若干複雑な気分であります。
    ※なお、上記は一部facebookにも抜粋しますが、イトケン様へのコメントが先であり、facebookの投稿をイトケン様への返信に流用しているという手抜きではありません。