パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

成長を続ける

2012年5月9日 (水曜日)

 

こんにちは、島田です。

 

釘さん日記等で皆さんすでにご存知だと思いますが、先日、パフで堂々たる入社宣言をしてくれたアズサワ君という内定者がいます。

 

仲間になる私が言うのもなんですが、立派な入社宣言でした。

 

自分の言葉で堂々たる文章を考え、皆の前で声高らかと発表することなんて学生時代の私にはできなかった(いや、今でもできる自信はありません)、と感心しながら聞いていました。

 

で、入社宣言+キックオフミーティング+座談会のあと、内定祝いにアズサワ君を飲みに連れ出していろいろと話をしました。

 

勢い、私がまだ若かったときの体験談等をたくさんしてしまったのですが(ちょっと説教くさかったかな?)、そうやって話をしていると、普段は思い出さないけれども実は私の心の奥に深く刻まれている、私の仕事観、人生観に大きな影響を与えた話が意外とたくさんあることに気がつきました。

 

今回はそんな話の一つです。

 

 

☆  ☆  ☆

 

私が入社数年目の人事異動でそれまでと全然違う部署に配属されたときのことです。

その部署には周囲の人たち(特に他部署の人たち)から「職人」と呼ばれるほど、仕事にものすごくこだわりを持った先輩社員が何人もいました(※ちなみに、メーカーや技術系の仕事ではなく、金融機関のコンサル系の仕事です)。

 

私の近くには、その部署で10年業務をしている課長(Aさん)が座っていて、それはもうバリバリと仕事をしていました。

少し離れたところには、その部署で11年業務をしている課長(Bさん)が座っていて、こちらもそれはもうバリバリと仕事をしていました。

 

私は初めて経験する仕事に右往左往しているばかりで、当初は単純作業くらいしか仕事がなく、その「職人」についても「業務に詳しい人たち」程度の認識しかなく、本当のすごさを理解できていませんでした。

 

それから何ヶ月か経ち、ようやく自分に業務知識も幾分かついてきて、少しまともな仕事をあてがってもらえるようになってくると、「職人」と呼ばれている先輩たちのすごさが分かってくるのです。

 

なぜ、こんなことまで知っているのか。

なぜ、これほどまで物事を深く掘り下げて考えることができるのか。

なぜ、こんなに複雑な問題から核心を取り出し、論点を整理できるのか。

なぜ、これほど発想が豊かで、卓越した提案力、解決力を持っているのか。

なぜ、ここまでお客様から絶大な信頼を寄せていただけるのか。

 

私の目には、「職人」と呼ばれる先輩たちに、知らないことや、解決できない問題などはないと映りました。

しかも、「職人」たちがお客様に提案する資料は、提案内容のメリットデメリットをこと細かく洗い出したうえで、それに対する裏付けデータもきっちりと用意しており、ものすごく参考になるものばかりなのです。

 

まだインターネットもそれほど普及していなかった時代。

どこからそんなデータを探し出してくるのか不思議でなりませんでした。

 

 

あるとき、私はAさんを捕まえて聞きました。

 

「どうすればAさんのように豊富な知識を持てて、広い視野で物事を考え、的確な解決策を導くことができるようになるのでしょうか」

 

なんとまあ、安直な質問です(笑)

 

 

こんな答えようのない愚問にもAさんはちゃんと対応してくれました。

 

Aさん曰く、昔は先輩社員は後輩に対してもおいそれと知識やノウハウを伝授してくれなかったそうです。

「職人」にとって、知識やノウハウは自分が苦労して獲得した財産であり、他人に安易に渡すことを好まなかったそうです。

 

Aさんはそんな中、課題に直面すると、資料室に篭って参考になりそうな資料やデータを書棚の端から端まで読み漁ったり、先輩が作った資料をこっそり盗み見たり(頼んでも見せてもらえないので、盗み見るしかなかったそうです)して勉強したんだ、と苦労話をいろいろと話してくれました。

 

ちなみにAさんは、20坪近くあろうかという広さの資料室に置いてある書籍等で一度も開いたことがないものは、ほとんどなかったそうです。

お客様への提案資料の裏付けデータも、どんなものが必要か自ら考え、参考になりそうな資料を片っ端から集めて、自分自身で地道に作り上げたもので、経験とノウハウの塊だったのです。

 

 

そんな話を聞かせていただいた後、最後に意外な言葉を聞きました。

 

「でもな、どんなに頑張っても1年上のBさんには追いつけないんだよ。」

 

確かにBさんも業務知識が豊富で提案力や解決力に優れ、物事の考え方に独自の視点がある方でしたが、私の目にはAさんがBさんよりも劣るなどとは思えません。

 

 

Aさんは続けて言います。

 

「最初にこの部署に配属されたとき、1年先輩のBさんは既に一人前の業務をバリバリこなしていたものだ。そんなBさんに追い付け追い越せと、俺は一生懸命頑張って新たな知識やノウハウを身につけてきたつもりだ。」

 

「何年か前、俺はBさんと自分との差が『もう少し頑張れば追いつける』レベルまで縮まったんじゃないかと思って、1年でその差を埋めるだけの成長をしようと頑張ったことがある。そして1年後、実際その差を埋めるだけの成長をしたと確信した。しかし、そこで改めてBさんの背中を見てみると、自分との差が全く埋まっていないことを思い知らされた。俺が成長したのと同じだけ、Bさんも成長していたんだ。」

 

「それから俺は毎年自分とBさんとの差がどれだけあるかを自分なりに見積もって、その差以上の成長をしようと頑張っているんだ。でもどんなに頑張っても、Bさんも毎年自分と同じだけ、いやそれ以上に成長しているんだ。」

 

「俺はこの部署に来て10年になるが、10年目と11年目の差、この1年間の差は決して埋まることはないんだよ。」

 

 

みんなそれだけ必死に取り組んでいる、という先輩からのメッセージでした。

 

☆  ☆  ☆

 

 

あくなき成長を続ける。

自分がどれだけレベルアップしようとも、そこに満足せず、常に上を目指す。

 

そんな話をアズサワ君とした、銀座の夜でした。

 

 

アズサワ君、これから大変なこともたくさんあると思うけど、頑張れよ!

 

 

次は、杉平です!

 

これまでに頂いたコメント

2件コメントがあります

  • ネコティさん

    良いお話をありがとうございました。
    目標にできる人が身近にいるというのは幸せなことですよね。
    思えば私も、入社したての頃はトレーナーとして付いてくれた先輩(入社5年目くらいだったと思う)を目標としてました。
    私の場合は、スキル的なものよりも思考方法とか判断基準(私は「モノサシ」と言っていますが)を身につけたいと思ってましたので、いつも「あの先輩だったらどう考えるのかなあ」と考えていました。
    4年目に異動してからは上司の論理思考を学ぼうと努力し、今はトップ(ちょっと身近とは言えませんが)の判断基準を自分のモノにしようと努力しているつもりです。
    でも、まだまだですね。
    アズサワ君。
    イジメがい、いや、鍛えがいがありそうですね。
    フッフッフッ・・・。

  • 島田さん

    ネコティさん、コメントありがとうございます!
    おっしゃる通り、身近に目標にできる人がいるのは幸せなことだと思います。
    ネコティさんはものすごく向上心の強い、素晴らしい方ですね!
    アズサワ君にもネコティさんの向上心を見習って欲しいと思います。
    是非、存分に洗礼を浴びせてやってください(笑)