パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

カリスマ!

2012年5月10日 (木曜日)

 

みなさま、こんにちは。

ゴールデンウィークに大がかりな部屋の掃除をして気分スッキリの杉平です。

 

最近のこのスタッフブログ、前日の島田からよいパスをもらう形で話題を思いつくことが多く、非常に助かっております。wink 

豊富な知識と経験を持ちながら、常に努力し成長を続ける大先輩社員のお話を読み、わたしも一人の女性を鮮明に思い出しました。今日は カリスマ添乗員 「Kさん」 のお話をしたいと思います。

 

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前述の部屋の大掃除で、大量の集合写真がでてきました。

パフに入社する前に12年間勤めた旅行会社時代、国内海外をまわった添乗中の写真です。

 

わたしには当時、心の中で「神」と崇める憧れのカリスマ添乗員の先輩が3人いたのですが、そのうちのお一人が 「Kさん」 。当時すでに彼女は10年以上のキャリアがあるベテラン添乗員、いわゆる 「プロ添」 と呼ばれる方でした。

 

添乗員にはとにかく、経験が重要。場数を踏めば踏むだけベテランになるわけですが、面白いことに (いや、怖いことに) 添乗ではベテランよりも新人のほうがお客様のアンケート結果で良いポイントをとってくることがあります。たどたどしいながらも一生懸命に尽くそうと汗をかいて走り回っている姿が与える 「好感度」 が、ベテランの安心感を上回る評価になることがあるのです。

 

一方、経験がついたが故に、本人が気付かないうちに仕事に悪い意味で慣れてしまい、お客様から 「問題はないけど、そつなくこなしているだけで感情がない」 とか 「まるで荷物を扱っているように感じる」 と書かれ、次第にアンケート評価が下降線を描き始める添乗員もたくさんいます。私の周りでは「添乗員は10年目からが運命の分かれ道」と言われていました。

 

そんな中、Kさんのアンケートは10年以上過ぎてもなお、常にほぼ100%に近い驚異的な満足度スコアを維持しつづけていました。どのくらいスゴイかを説明するのが難しいのですが、例えばこんなことがありました。

 

 ・米国同時多発テロ発生時、航空機がすべて欠航になり添乗中にカナダで足止め。

  お客様を心配した東北地区の支店長が、

  状況のとりまとめをしている本社に電話をかけてきて

  「お客様はどうなってるんだ!添乗員は誰だ?」 と凄い剣幕で電話をかけてくるも、

  「Kさんです」 と答えると、 「Kさん?なんだ、じゃあ大丈夫だ。ガチャ!」

  予定より3日遅れてやっとの帰国にもかかわらず、アンケートはやっぱり満足度100%。

 

 ・とあるお客様からのお電話。

    お客様 「Kさんは次はどこの添乗にいくの?」

  わたし 「○月○日出発のラスベガスツアーです」

  お客様 「それ、空いてたら2名予約しといて」

  わたし 「は?!あのー、ホテルや行程やご料金はご検討せずによろしいので・・・?」

  お客様 「うん。Kさんと行きたいだけだから、なんでもいいよ」

 

なんという社内外の信頼の厚さ!そしてお仕事の質の高さ!

すでに彼女は 「添乗員」 ではなく、彼女自身がひとつの商品でありサービスであり、価値のあるブランドでした。

 

Kさんに言われたこんな台詞を、今でもよく覚えています。

わたし 「Kさんはもうどこへ行っても、不安もないでしょうし、わからないことなんてないんでしょうね。」

Kさん 「そんなことないわよ。同じツアーだって季節も人も場所も全てが違う。慣れるなんてことはないし、初心忘れるべからず、ね。」

なるほど、彼女は知識や経験以前に、とても純粋に基本的なことを大事にしてきているから、常にプロ添で在り続けられるんだ。そう思いました。

 

様々な業界に、そして会社の中に 「プロ=カリスマ」 たちは存在します。
彼らと出逢い、よい影響を受け、今度はみなさんがその道の未来の 「カリスマ」 として成長していく。
就職活動は大変なことも多いですけれど、その先に待っている 「社会」 ってとても刺激的で、楽しくて、ワクワクですよ!

 

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さて、明日は カリスマ唐揚愛好家 を目指しているかもしれない高田です♪