パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

 こんにちは。パフの土田です。

 私事で大変恐縮なのですが、8月末をもって、株式会社パフを退職すること
 になりました。今までお世話になった皆様、本当にありがとうございました。

 土田の退職に伴い、半年にわたって執筆してまいりました本コラムも、今回
 が最終回となりました。今までご愛読いただいていた皆様、重ねて御礼申し
 上げます。(メルマガ配信は継続されます)

 また、お仕事で深く関わりを持たせていただいた皆様、こんな私を使ってい
 ただき感謝の言葉もありません。個別に御礼とご報告のご連絡をさせていた
 だきます。

 退職後は、某社人事部門に勤務することになりました。入社後は新卒採用担
 当を勤める予定です。学内説明会や合同説明会でお見かけしましたら皆様に
 ご挨拶させていただきたく存じます。
 
 さて、「放談」というタイトル通り、今までこのコラムでは「新卒採用はこ
 うすべき」「人事・採用担当かくあるべし」というようなことを、人事・採
 用担当を自分ではやったこともないアラサーの若造が、好き勝手に申し上げ
 ていたわけであります。

 「そんなに言うなら、お前がやってみろ」

 と、天が言っているのかもしれません。これからは、自分が偉そうに吠えて
 いた事がすべて自分に跳ね返ってきますから、身が引き締まる思いです。こ
 れまでの採用支援の経験を総動員して、新しい主君に貢献したいと思います。

 皆様とは「人事と採用支援会社の営業」という立場ではなくなってしまいま
 すが、人事に従事する者として、今後も皆様からご指導・ご鞭撻をいただき
 たいと思っております。勝手で不躾なお願いではございますが、ぜひ引き続
 きなにとぞよろしくお願いします。

 というわけで、最終回のコラムでは、これまでの社会人活動を振り返りなが
 ら、今までお世話になった皆さんへの感謝の気持ちを述べたいと思います。

 ※多分に内輪向けな内容ですが、ご容赦いただけますと幸いです。

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 ※ご本人にご迷惑がかかってしまうといけませんので、社名とお名前はイニ
  シャルで表記します。

 <2009年4月~2010年3月>

 社会人1年目の私は、仕事もできないくせにプライドばかり高い、どうしよ
 うもない存在でした。今こういう人が自分の下に入ってきたら、殺意を抱く
 のではないかというくらいです。

 そんな時に、初めてお仕事をくださった、A社のSさん、本当にありがとう
 ございました。4月からずっと営業をしていましたが、鳴かず飛ばずで、8
 月にSさんにお会いするまで0行進でした。Sさんがいなければ、と思うと
 ぞっとします。Sさんもご転職されたと聞きました。また久しぶりにお会い
 したいです。

 それから、内定者SNSのお客様であった、P社のZ様、T社のO様、F様、
 S社のY様、本当にありがとうございました。当時はまだ珍しかった「内定
 者SNSを新入社員にも使いたい」というお声をいただき、弊社としても新
 しいサービスを提供させていただくことができました。ひとえに皆様の「自
 分で採用した学生は入社後まで面倒を見たい」という愛のたまものだと思
 っております。

 最後に、D社S専務(当時)、M様、本当にありがとうございました。採用
 だけでなく企業のHP丸ごと制作するお仕事を頂きました。おかげで、初め
 て営業予算を達成することができました。自慢にも何にもなりませんが、そ
 れからというもの、一度も予算未達だったことはありませんでした。皆様の
 存在が無ければ、営業として全く花開くことなく終わっていたかもしれませ
 ん。

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 <2010年4月~2011年3月>
 
 社会人2年目は、大型受注も数件経験することができ、大きな自信になりま
 した。

 S社のYさんには、当時だけでなく、最後まで本当にお世話になりました。
 人事コンサル企業出身のYさんには、お金をいただいているにもかかわらず、
 人材要件サーベイや、採用の業務設計など、仕事を通して多くのことを学ば
 せていただきました。これからも、会社をどんどん改革し、ご活躍されるこ
 とを祈っております。

 元人材紹介会社のキャリアコンサルタントであるS社のOさんとは、会社の
 風土を変革するというアドレナリンが噴き出るようなひと時を過ごさせてい
 ただきました。「進撃の巨人」ではないですが、圧倒的な力をもつ巨人に立
 ち向かう人類のような感覚で、楽しかったですね。

 そして、C社のM様にも感謝です。初めてお客様の広報施策・選考施策の全
 てを企画・運営まで携わらせていただきました。私の提案する突拍子もない
 アイディアを気に入ってくださり、すぐに社内調整を済ませてくださった時
 には身が引き締まったものです。

 また、M様は非常に発注先マネジメントに優れた方でした。「発注先のせい
 にしない」「最終目標を合意しておき、あとは発注先の自由にやらせてあげ
 る」というM様の姿勢に、こちらは却ってやる気を奮い立たせたものでした。

 最後にK社のSさんとのお仕事も思い出深いです。1年目に訪問して、ダメ
 ダメな営業をしてしまいお叱りを受けたのですが、その後何度も通いつめ、
 2年目の3月にお仕事をいただいたときは本当に有り難かったです。
 
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 <2011年4月~2012年3月>
 
 ようやく営業が面白くなってきたところで職サークルの企画に異動になりま
 した。築いてきた顧客企業様をすべて手放しました。当初は「なんで2年も
 営業で積み重ねてきたものを手放させるんだ」と憤ったものです。

 しかし、職サークルの企画では、採用市場を俯瞰的な目線で見ることが出来、
 大変大きな学びがありました。そのまま営業ばかりしていたら視点は今以上
 に低いままだったと思います。

 海老原嗣生さんとの出会いもありました。いつも厳しく指導され泣きそうに
 なったことも少なくないですが、ひとたび仕事が終われば優しく面倒見てく
 ださいました。何かを企画するときに「説得材料しか言わない」「アウト理
 由を潰しに行く提案」というのは、私は生涯忘れないです。

 また、当時お世話になりました、職サークルの協賛企業の皆様、誠にありが
 とうございました。「採用とは結局何か」ということを考える事で私にとっ
 ても学び多き場でした。運営の不手際などご迷惑をおかけし、ご指摘を頂く
 事も多かったですが、全てが血肉となっています。

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 <2012年4月~2013年3月>

 職サークルがやっと形になったら、営業に復帰。この時も「企画だけさせて、
 実行はできず、会社の都合で今度は営業をしろ、とは俺の人生をなんだと思
 っているんだ」と思ったものです。

 しかし、これも結果的には非常によかったです。職サークルで養った俯瞰的
 な視点のおかげで、コンペに勝癖がつきました。

 T社のS様、C社のM様、O様とのお仕事は特に印象的です。機械的になり、
 硬直化していた採用のフローを見直すという貴重な経験をさせていただきま
 した。皆さんとお仕事していると「結局、会社が変わるためには、社内に改
 革を推進する旗振り役が欠かせない」ということも痛感しました。

 また、A社のS様とは、採用フローの全面的見直しをさせていただきました。
 社長や役員へのインタビューを一緒に行ったり、役員会議に出す資料を一緒
 に作っていた時は、本当に楽しかったですね。現在は営業現場に戻られたと
 聞きましたが、ぜひ営業でもがんばってください。

 最後に、F社のT様、I様にも感謝です。皆様がいなければ今の私はありま
 せん。これから頑張ります。

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 <2013年4月~2014年8月>

 この年から営業担当として最前線に立つことはあまり多くなくなりましたが、
 得難い経験をいくつもさせていただきました。

 採用のことはすっかりわかった気になっていたときに、F社のN様に、本質
 的なご指摘をいただいて、すっかり目が覚めたと思います。本当にありがと
 うございました。

 また、S社のK様をはじめとする人事部の皆様にも本当に感謝してもしきれ
 ません。人材要件の定義から採用活動フローの総見直しをさせていただきま
 した。2016年卒の環境変化に備え、他より先んじて準備を進めるその慧眼、
 忙しいのを言い訳にしない徹底力、そして変化を恐れない柔軟性、まさに時
 代の変化を生き抜く会社とはかくあるべしということを、実感しました。20
 16年卒の採用活動の実行に関わることができず、誠に申し訳ないのですが、
 心の中で採用活動の成功を祈っております。

 他にも、お名前を上げきれないくらいお世話になったお客様がたくさんいら
 っしゃいます。本当にこれまで有難うございました。
 
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 退職するものがこう言うのも変かもしれません。しかし、本当に新卒時にパ
 フを選んでよかったと思っています。間違って大手人気企業(私みたいなの
 は間違いなく入れなかったと思いますが)に入っていた日には、勘違いした
 ろくでもない社会人になっていたと思います。

 パフでは「仕事をする上で、人間どうしの信頼関係がパフォーマンスに大き
 な影響を与える」こと「誠実で、ウソをつかず、約束を守り、相手と同じ方
 向を向いて取り組むことで、信頼関係が生まれる」ことを学びました。
 
 いまでもまだ私はヒューマンスキルが百点とはとても言い難いですが、私の
 ようなひねくれ者にここまでヒューマンスキルの大事さを叩き込める会社は
 パフだけだと思います。

 パフ社内の皆さんは「戦友」という表現が私は一番しっくりきます。今まで
 本当にありがとうございました。

 特に昨年は、分不相応ながら営業部門長にまで抜擢いただきましたが、業績
 面はともかく、対人マネジメントという意味だと、本当に無能な営業マネー
 ジャーだったと思います。そんな中で歯を食いしばり営業をしてくださった
 メンバー各位には本当に感謝しております。

 多分に内輪向けな内容で失礼しました。

 そして、皆様引き続きどうぞパフをご愛顧のほどなにとぞよろしくお願いし
 ます。

 こんにちは。パフの土田です。

 結局、2016年卒採用はいつ選考して、いつ内定を出せばいいの?

 現在、ある意味最もホットな(?)話題なのではないでしょうか。

 8月まで選考をせずに待っていては、採用しきれないのではないか…
 とは言え8月以前に内定を出しても、結局内定を承諾してくれないのでは…
 そもそも、8月以前だとおおっぴらに選考をするのは…
 世間から非難される可能性もあるし…

 よし!他の企業の動向を様子見だ!
 
 となってしまいがちですが、実は様子見が最も下策なのではないでしょうか。
 「The same is lame」という言葉がありますが、みんなと一緒になるという
 ことは埋もれるということです。

 自社の採用にとっては、或いは自社を受ける学生層にとっては、いつ選考を
 して、いつ内定を出すのが良いのか?を突き詰めていくのが一番良いのでは
 ないでしょうか。

 「パフのような零細企業は、経団連も入ってないし、早期から囲い込みをし
 てもバッシングされるようなことはないから、好きなことができるけど、ウ
 チはそうもいかないよ」

 はい。確かにそれはその通りです。

 では、他の企業の動向に合わせるのが本当に良いのでしょうか?私はあまり
 そうは思いません。
 
 それなら「表向きは選考をしていないことにして、『リクルーター面談』や
 『社員座談会』という名目のもと水面下でスクリーニングを行う」のがいい
 のでしょうか?

 もちろん、政治的な理由でそうせざるを得ない環境に置かれている方々がい
 らっしゃるのも承知していますが、個人的にはコソコソ隠れてやっているみ
 たいで好きではありません。採用活動というのは会社にとっても前向きな活
 動であり、また求職者に働く場を提供するという意義もあります。なぜいい
 ことをしているのにコソコソしないといけないのでしょうか。

 今日はあえて「コソコソしないで早期から(8月以前に)正面切って選考を
 して、内定を出してはどうでしょう」という提言をしたいと思います。

——————————

 ○1.水面下選考には決定的なリスクがある

 そもそも、水面下選考には以下のような決定的なリスクがあります。
 
 「学生は納得感が得られにくい」
 「学生が『自分もうそをついていい』と思ってしまう」
 
 そりゃそうです。選考ではないと思っている場で実は隠れて選考をされてい
 て「合格だよ、入社するなら内定やるよ」と言われても、納得感は低いでし
 ょう。また、「ああ、オトナは平気でうそをつくんだな。じゃあ自分も隠れ
 て就職活動を続けても文句はないだろう」と学生が思っても不思議ではあり
 ません。

 また、仮に学生が後日「実は他の会社に内定をもらったので辞退する」と言
 って来た場合でも、こちらには「一度入社しますと言っていたのにコソコソ
 就活を続けていたとはけしからん」と言う権利はありません。どの口が言う
 のか?という感じですね。

 選考をするなら選考をする、と求職者に伝えるのがオープン&フェアという
 ものではないでしょうか。

——

 ○2.早期選考は学生も望んでいる

 また、そもそも学生は「あの企業、8月待たずに内定出してきたよ!最悪だ
 な!あんな会社に入社するのはやめよう」と思うのでしょうか。私が学生と話
 している限り、そんな反応はありません。

 むしろ、8月前に早く進路を決定して、通常の学生生活に戻りたいというの
 がホンネです。8月まで何もせずに、結局就職先が見つからないリスクを
 残したまま学生生活を過ごすことを望む学生がいるでしょうか?

——

 ○3.早期選考は学業の阻害にならない

 断言しても良いですが、8月以前に内定を出すことで学業の阻害になること
 はありません。

 そもそも、文系で1~2年生でそこそこ単位を取っていれば、3~4年生で
 週5で大学に行くことは稀です。その空き時間を彼らはどう使っているので
 しょうか?バイトやサークルという学生が大半でしょう。

 空き時間にバイトやサークルをするのと、企業の選考に参加するのと、何か
 違いがあるのでしょうか?バイトやサークルはなぜ「学業を阻害している」
 という批判の対象にならないのでしょうか。

 また、空き時間も、バイトやサークル活動を一切せず、勉強に明け暮れ
 ている学生がいたとして(それ自体はとても良いことですが)「就職活動
 のせいで勉強できなくて困っている」という声は聞いたことがありません。

 「勉強しない」というのはそもそも、就職活動があるからではなく、勉強す
 るメリットが無い、勉強よりほかのことに時間を使うほうが人生が充実する
 (と学生が思っている)からです。就職活動の時期とは、全く因果関係が
 あるようには思えません。

 「勉強を頑張る学生を増やす」のであれば、「学校の成績を採用選考で重視
 する」「大学の授業を、学生が出たくなるようなコンテンツにする」ことだ
 と思います。「採用活動を4年生の夏まで自粛する」というのが、どれだけ
 関係があるのかは疑問です。

 また、理系学生も「8月は研究活動の山場。そんな時にいつ終わるかわから
 ない就職活動をするとなると、研究に専念できない。今までのスケジュール
 の方が早く進路が決まって研究に専念できる」という声が多いのではないで
 しょうか。採用活動を8月にすることで、研究を阻害する可能性すらあるの
 です。

——

 ○4.8月以降も門戸を開いておけばいい

 ここまで述べてきたことは、一般的によく言われていることです。

 それは痛いほどわかる。だけど、バッシングのリスクがあるからどうしても
 選考を8月より前にしているということは公表できない。という声もあるで
 しょう。
 
 表向きは8月から選考、ということにしておいて、実は水面下で選考して、
 8月1日時点では実は内定者が事実上確定している…こういう風に「言行不
 一致」だから批判が起こるのだと思います。

 ・学生や大学教授の中には、早期の選考を望む声がある
 ・なので、あくまで学生が希望するのであれば、8月以前に選考・内定出し
  を行う
 ・しかし、8月から就職活動を開始する学生にも門戸を開き、8月以降も選
  考・内定出しを行う

 こういうことを明示し、あくまで学生に選んでもらえばよいのだと思います。

——

 要するに、単に選考の時期の問題ではない。

 自社の採用戦略や自社の応募者のニーズを鑑みて採用活動スケジュールを立
 て、それを学生にもオープンにしたうえで、実行する。行う、すなわち「言
 行一致」していれば、外部からとやかく言われようと関係ないのではないで
 しょうか。

 採用だけでなく、企業活動において、業界団体で申し合わせをすることは往
 々にしてあることだと思います。しかし、その流れに乗るか乗らないかは、
 個別の企業の戦略によるものだと思います。流れに乗らないことで、もちろ
 んデメリットはあるでしょう。しかし、流れに乗ることのデメリットもある
 という事を忘れてはならないと思います。

 なお、今回は「早期に選考をしてはどうでしょう」という提案でしたが、も
 ちろん企業によっては早期に選考をするメリットが無いケースもあると思い
 ます。8月から、或いは10月から選考を始める、というのもそれは自社の
 戦略にフィットするならばもちろんありです。

 今回言いたかったのは「本当に自社や自社を受ける学生にとって必要なこと
 を」「堂々と正面切ってやったほうが自分も学生も気持ちいいのではないか」
 ということです。

 こんなことを言うのも変な話ですが、実際当社のお客様で経団連企業やその
 子会社でありながら、解禁前に堂々と選考をオープンに実施している企業も
 少なくはありません。そして、そういう企業が世間からバッシングを受け、
 何か致命的な損害を被ったかというと、そんなケースは皆無です。

 「バッシングされないからやってもいい」と言いたいのか、といわれるかもし
 れないのですが、そういうことではないんですね。逆に「バッシングが怖い」
 以外に水面下で採用活動をする理由があったら教えてほしいです。

 8月以前に選考・内定出しをした方が、自社の採用戦略上望ましい、あるい
 は、自社のターゲットとなる学生は8月以前の選考を希望している人がいる、
 ということが事実であれば、堂々とそれを世間に発信すればいいのだと思い
 ます。

 もちろん関係者の多い企業、社会的にインパクトが大きい企業では、なかな
 かそう思っても実現はしにくいのだと思います。しかし、今回はあえて提言
 をしてみました。

 ただ、繰り返しますが、8月以前に選考をやるというのは目的ではなく手段
 なので、企業によって自社なりのベストな時期に選考をすればいいのだと
 思います。

 なんにしても、関ヶ原の戦いの西軍のように、日和見をしていて、気付いた
 ら絶望的な状況に陥っていた、という事態は避けたいものです。

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