節目を大切に!
2014年9月29日 (月曜日)
こんにちは。パフの田代です。
本日は「節目」をテーマにコラムを執筆します。
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季節はすっかり秋めいてきました。
今年は2016年採用の就職活動解禁日が後ろ倒しになることで、インターン
シップをご検討される企業様が多いように感じます。一方で秋の大きな行
事・内定式の準備もあります。
そもそも内定式とは何のためにやるのでしょう。内定式とは、経団連の倫
理憲章で定められた解禁日である10月1日以降に正式な内定通知を学生に
渡すための式典です。
内定式を開く多くの企業は、開催時期(日時)として10月1日に内定式を
開きます。内定式のメインイベントは、内定承諾書を企業(会社)から受
け取り、捺印して企業(会社)に提出すること。学生は、この式典によっ
て正式に内定者となり、一段と社会人になる自覚が生まれることかと思い
ます。
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さて、内定式というのは、どのぐらいの企業が実施しているのでしょうか。
過去の統計データを見ると約70%強の企業が実施、企業規模で言うと、従
業員数1000人以上の企業で85%、300人未満の企業で50%強の実施という結
果が出ています。(ディスコ社調べ)
また、学生の希望する内定者フォローを調べてみると、最も高いパーセン
テージを残したのが「内定者懇親会」(全体の50%前後)、次に多いのが
社員との懇親会(全体の35%前後)というデータがあります。(HR総研
調べ)このように、学生の多くは内定式などを通じて、他の内定者や先輩
社員に会える場を求めていることが分かります。
内定式の実施有無は企業の個性ですが、どんな形であれ、「節目」を定期
的に作ることは非常に意味のあることだと私は考えます。特に2015年採用
は景況感が良くなり、昨年よりも採用数が増えました。学生ももがき苦し
み就職活動を行った人数は減っていることかと思います。だからこそ「節
目」を作る。自覚を促す。大切です。
新卒採用現場の最前線にいますと、やれ、2016年採用のスケジュール、イ
ンターンシップの内容だと来年の事に目が行きがちですが、秋めいた季節
の今、この「節目」に世の中が時間と頭と気持ちを向けてみるのも良いの
ではないかと思う今日この頃です。
インターンシップの本音
2014年9月16日 (火曜日)
こんにちは。パフの田代です。
本日は「インターンシップの本音」をテーマにコラムを執筆します。
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この夏、インターンシップを始める企業様が多いようです。ご存知の通り
2016年採用の広報開始が2015年の3月になりました。企業側としては、少
しでも早く学生と接触する場を設けたいというのが本音です。
対する学生はどうでしょうか。先日、ある企業様のインターンシップを見
学した際、参加学生に聞いてみたのですが、実に、参加者(約40名)の9
割が既にインターンシップに参加したことがあると言っていました。
「早い…学生の皆さんは何が目的なのかな…」
気になる私は学生インタビューを続けてみました。数ある声のうち、一番
多かったインターンシップへの参加理由。それは「広い視野で企業を見て
みたいと思ったから」でした。確かに、学生と会話をしていても、業界や
企業の知識はほぼゼロに近い。まずはアクションを起こそう!という漠然
としたスタートのようです。(無理もありませんが)
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こうした学生状況を見て、私が企業様に申し上げているのは「インターン
シップの目的を明確に伝えましょう」ということです。先ほどお伝えした
ように、学生の多くは「何となく」の行動。「就活に役立ちそうだから」
と言った広く浅くの状態です。
一方、企業側も「学生と早期に接触をして企業認知を広めよう」という思
いで「まずはチャレンジしてみよう」という方々が多いのも事実。学生も
企業も手探り感が拭えません。
このような状態でポイントになるのは、最初の握りです。このインターン
シップを開催する目的は何なのか?参加した学生は何を得て帰ってほしい
のか?学生も何を得ようと思って今日来たのか?この「目的」を双方が最
初に時間をかけてでも握っておく。何となくお互いやってみた…のポーズ
で終わらせないためにも、とても大切なことだと思います。
インターンシップの内容を充実させることも重要ですが、この場にかける
思いのベクトルを合わせる。意義ある時間にするためには、両者が本気で
取り組む必要がありますので、ボタンの掛け違えは避けたいものです。
漠然とした心理状態では、感動(心の動き)も生まれません。
“覚えたことは忘れても、感じたことは忘れない”
インターンシップを成功させるためには、
小手先ではない、真剣な「目的」が必要です。