新人を育てるという「余裕」
2013年11月12日 (火曜日)
おはようございます。土田です。
いよいよ、納品のシーズンがやってきました。
営業も引き続き佳境ですが…
これからは、営業をしつつ、お客様の納品を滞りなく高品質に進めていく、
一年で最も忙しいシーズンになります。
突然ですが最近、思うことがあります。
それは新人を育てる、という「余裕」を持つ難しさです。
現在弊社では、バリキャリとハピキャリを見事にアウフヘーベンした平原が
産休に入ったこともあり、3人の新入社員が営業にも納品にもいきなり最前線に立って
仕事をする状況が続いています。
プロ1年目でいきなりスタメン出場と言う感じですね。
新入社員3人ともプロ一年目から大活躍の元ジャイアンツ・上原のように獅子奮迅の活躍!
…とはさすがにいかないのですが、カープでかつて新人ながら抑えをつとめた小林幹英並の
活躍をしてくれていると思います。
※つまり新人ながら一軍の試合に出て結果を出している、ということです。
わかりにくくてすみません。
もちろん、初めてのことでうまくいかないこともたくさんあるわけですが、
日々の経験を糧に急速に成長していく彼らを見るのは、
ハラハラ・ドキドキで面白い毎日であります。
私自身は、いままでレポートライン直通の後輩がいなかったこともあり、
彼らとのやり取りも、日々勉強であります。
どこまで口を出すべきか、任せるべきか、
結構短期的な成果が求められるので、悠長なことも言っていられないが
あれをしろこれはダメだというと、やる気をそいでしまう。
叱った後もあのいい方はまずいのではないかとか、
やっぱりあれは口出ししないほうが良かったのではないか、とか
試行錯誤の毎日です。
そんなあるとき、新入社員に引継ぎをした某S社のYさんから
「土田さん、もうウチの打ち合わせは来なくていいですよ。来ると、口出ししたくなっちゃうでしょう」
「○○さんは、我々が育てます」
という言葉をもらいました。
時を同じくして、新入社員に引継ぎをした某F社のTさんからも
「○○さんは、我々が責任を持って育てる」
「たっぷりかわいがるので、覚悟してほしい」
という言葉をもらいました。
2社とも、弊社のビッグクライアントさんで、決して安くはない取引額。
「お金を払っているのに、新入社員が担当では不安だ。担当を変えてほしい」
「なぜ他社の新人を、ウチのお金を使って育てなければならないんだ」
と言われても不思議ではないのに、なんと
「私が○○さんを育てます」と言ってくださる。
何と有難いことでしょう。
改めて「新人を育てる」と言うことは、心の余裕が必要なのだと感じます。
私も「自分でやったほうが早そう」とか「新人にはこんなことを任せてよいのだろうか?」
と思ってしまうときは「目先の成果にのみとらわれていて、余裕が無い」ときです。
確かに、弊社も含めて現在余裕たっぷりの企業など、そもそも
そんなに存在しないのでしょう。短期的な成果を追い求める気持ちは十分にわかります。
(私も中間管理職見習いなので…)
しかし、「余裕を作る」努力を忘れては、人は育たない。
育てた人が、長期的には何倍ものパフォーマンスで返してくれる。
前述の素敵なクライアントさんたちは、そのビジネスの本質を
知っているがゆえに、あのようなことを言ってくださったのだと思います。
素敵なクライアントに囲まれて仕事をする喜びをかみしめつつ、
自分自身も余裕が無い時こそ、新人を育てる余裕を持つ努力をしようと
思う今日このごろです。