パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

底が抜ける

2008年11月7日 (金曜日)

こんにちは、高田です。

2001年9月11日におきたアメリカの同時多発テロ。
あの事件の本当の影響は、その時に少年期~思春期だった子供たちが、
大人になってから出るのではないかと思う。

人を乗せた飛行機で、ビルに突っ込むということ。
今まで誰も行ってなかったこと。

現実的に可能ではあるが、どんなに凶悪な人でもやらなかったこと。

考えもしないし、考えたとしても誰もやらないことは、
誰かがそれを行った後は、起こる可能性があることに変る。

あの事件は、ある世代の人々の底を抜いてしまったのではないだろうか。

1997年の山一證券の自主廃業。そして、それに続く、多くの企業の破綻。
その時、私は15歳だった。今の大学3年生は、9歳ころでしょうか。

あれから10年。
私たちの世代にとっては、会社とは倒産するのものであり、
会社だけに頼らずに、自分のキャリアを積み立てるという意識が、
当たり前となったように思う。

企業の倒産は、あの時代を過ごした私たちの底を抜いた。

現在、世界中で続く金融不安や企業の合併。
つい先日も日本の電機メーカーで最大の合併があった。

この本当の影響が出るのでは、まだ人格形成が完成していない幼い子供たちが、
大人になったころだ。

その時には、会社と個人、キャリア、働くということについて、
当たり前のように、新しい価値観を持つようになっているのだろう。

底が抜けた後。
生まれるものは、悪いものではないと思う。