辞めるということ
2010年9月8日 (水曜日)
みなさまこんにちは。
奈良です。
暑い日が続きますね。
「暑い」でなくて「熱い」と感じるのは私だけでしょうか。
日照りのアスファルトを歩いていると、
本当に焼け焦げてしまう気がします・・・。
奈良は完全に夏バテをしておりますが、
みなさま元気でお過しでしょうか。
さて、7日の日経新聞朝刊、春秋というコーナーで、
大学中退者の問題が取り上げられていました。
実は、私も大学を一度辞めていますので、
この記事を読んで「人事でないぞ」と思ったのです。
まずは記事を簡単に要約します。
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昨年度、大学生の8人に1人にあたる約8万人の大学生が中退し、
大学の職員が頭を悩ませている。
意外なことに、中退理由で経済的なものは少なく、
学習意欲の喪失や人間関係、不本意な入学などが多数を占めており、
学生側からは、
「宣伝と現実が違う」
「学生課はもっと親身になって」
「強制的に人間関係を築く場の提供を」
という声が上がっているという。
大学進学率が5割を超えている今、「とりあえず進学」する者が増えている。
中退者の多くが情報入手をネットや案内書のみに頼り、
学生の声や学校の空気に触れていない点が気になる。
大学を中退した若者は、不本意な職業人生を歩む例が多く、
あるNPO団体の代表は「中退予防はもはや社会問題だ」と憂いている。
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私が大学を中退した理由は、勉強したいことが勉強できないと分かったからでした。
まさに「宣伝と現実が違う」というものです。
今思えば、第一志望でないという理由でその大学についてきちんと調べもせず、
勝手な理想で勝手に期待して、期待を裏切られたから辞めたという、
かなり情けない理由での中退です。
そんな私がこの記事を読んでいて感じたのは、
大学中退予防として、「辞めないように」というフォローは確かに必要なのでしょうけれど、
一方で、間違いに気付き、辞めることを考えている人に対して、
退学後、新しい道を歩いて頑張っている先輩を紹介するなど、
違う進路を選ぶということを、ポジティブに応援するようなスタンスがあっても良いのではないか、
ということです。
「とりあえず進学」した人にとって、思っていたことと現実が違うことや、
人間関係うまくいかないなどとと悩むことは、遅ればせながら人生を考える機会なのかもしれません。
「とりあえず」の状態からから一歩抜け出して、
自分の価値観や目的に気付くきっかけになるのではないかと思います。
「辞めたら人生まっくら」と決め付けてしまう人がたくさんいたら悲しいので、
偉そうなことを言えた身でないのですが、ここに書かせて頂きました。
間違いに気付いて、自分自身で考えて修正していくのは楽しいし、
腐らなければ、なんとかなるはず!
そして同じ間違いをしないように、頑張ればいいのです。
私はそう思っているのですが、如何でしょうか。
次は、暑さに強そうな平原です。