働く・納税・社会貢献
2011年5月23日 (月曜日)
こんにちは、高田です。
こんなブログがあります。
[エッセイ]社会貢献を面接で語る学生を皮肉ってる場合じゃない件について
MGさんという方の日記。
内容は、
・今の学生は、面白いものに気づいている。大人はそれを皮肉っている場合じゃないよ!
というもの。
けっこう、話題になったようです。
私も全面的に賛成。よくぞ言ってくれた!
というか、よく言語化できたなあと感動。(みんながなんとなく思っていることを言語化するのって、めちゃくちゃ難しいですよね)
こういうブログを見ると、見識ある大人がこんなことを言うことがあります。
「社会貢献も結構なんだけど、企業で働いて、利益を出して、納税することが一番の社会貢献なんだよ」
と。
で、
「だから、企業で一生懸命働こうよ」
と。
私、この二つ自体は、全く反対ではありません。
個人が、法人が、税金を納めることは、とても重要な社会貢献だと思うし、企業で一生懸命働くのも素敵なことです。
ぶっちゃけ、僕もこういうことを若者にいうことあります。
でも、そのたびに、思います。
「うーん、なんか表面的だなぁ、自分。。。」
って。
それで、若者もね、分かったような、分かんないような顔して、終わり。みたいな。
考えてみました。
なぜ、「納税が一番の社会貢献。だから、企業で働く」がピンとこないのか。
■税金を納めるっていうことへの意識が違う
思うんです。
少し前は、税金を納めることへの誇りとか、それを納めることで自分が社会の一員になっている感覚ってあったんじゃないでしょうか?
もっというと、税金を納めると、どんどん社会が良くなっていく感覚があったんじゃないでしょうか。
でもね、それ、今の若者感じてないと思うんですよ。
というのも、幼いころから、見てきたんです。
税金でどんどん無駄なものが作られてきた風景を。
高速道路、箱モノ、特殊法人。
散々見てきた若者たちからすれば、税金を納めるってことにポジティブになれないんじゃないでしょうか。
だから、先輩方みたいに、「利益を出す=税金納める=社会貢献!」っていう感じにならないのだと思います。
もうひとつ。
■土地や企業に縛られている税金システムっておかしくない?
ということです。
今、マイホーム買って、ずっとここに住んで、街と一体化するって、もう全然ピンとこないんじゃないでしょうか。
あと、ひとつの企業に勤め続けるってのも、、、です。
ずっと住み続けるわけでも、働き続けるわけでもないのに、そこが納税の起点になる。そうすると、税金って、なんとなくとられるものになってしまうんじゃないでしょうか。
つまり、税金に対するイメージも違うし、その仕組みにも共感できていないんですよね。
みんな、今のシステムのまま、税金を納めることよりも、もっと直接的で、現実感のある貢献をしたいんだと思います。
だから、今の若者に「企業で働いて税金を納めることが、一番の社会貢献です」と言っても伝わらないんじゃないかなあ。
税金という仕組みも、時代に合わせて、変えて行く必要がありますよね。
今のままのシステムだと、若い子の心は、どんどん離れていってしまうかもしれませんね。
もうちょっと、考えてみたい話題です。
次は、田代です。