パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

RJP選考のススメ

2015年1月5日 (月曜日)

  こんにちは。パフの田代です。

 本日は「RJP選考」をテーマにコラムを執筆します。

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 ◆RJP選考とは何か?
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 RJP(Realistic Job Preview)理論に基づいた採用選考手法です。

 RJPとは採用時点におけるミスマッチを軽減する方法論であり、その主旨はリ
 アルに仕事や企業情報を求職者に開示することにあります。「本音採用」とも
 呼ばれており、「組織や仕事について、良い面だけでなく悪い情報も含めて誠
 実に実態に徹した情報を応募者に伝えることで、従来の『会社が応募者を選別
 する』という発想から、『応募者の自己選択を促す』という発想への切り替え
 ること」が理論の骨子であり、アメリカでは実証研究等から採用後の新入社員
 の生産性と定着率を高める効果が認められています。

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 ◆RJP選考で期待できる効果
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 では、どのような効果が期待できるのでしょうか。
 ここでは3つ取り上げてみましょう。

 【1】セルフスクリーニング効果(ミスマッチ者辞退促進)
 充分な判断材料を提供し、学生が自分で組織との適合性を判断、
 自分で進路を選択・決定することを促す。

 【2】コミットメント効果(合う学生の志望度アップ)
 会社や業務の現状を誠実に公開することで、応募者に覚悟を問い、
 応募者の帰属意識・モチベーションを高める

 【3】ワクチン効果(入社後の定着向上)
 企業や仕事に対する過剰な期待を事前に緩和し、
 入社後の幻滅感(ギャップによるモチベーション減少)を和らげる。

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 ◆RJP採用戦略の全体像
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 ポイントは「採用基準に達しない人材を落とす」選考ではなく、「採用基準に
 合わない人材が自ら辞退し、採用基準にマッチする人材は活躍を確信し志望度
 を高めていく」という仕組みを作ることです。万人受けする採用戦略ではなく、
 限られたターゲットに響く戦略を練る必要があります。

 グループディスカッションなどはなるべく業務体験型へ、面接選考もただ一般
 的な質問を投げるのではなく、自社の仕事内容の難しい点、大変な点を伝えな
 がらそう言った場面を想定した質問を行うことで応募者へのフィードバックも
 より的を得た、納得感の高いものにしていくことができます。

 RJP選考という考え方。ご検討頂ければ幸いです。