パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

おはようございます。ハム石河です。
題名の通りですが、ついでにいうと、知人を1人失った。

否、捨てた。

こっちの方が表現的にはあってるのかな。あぁ…世知辛い世の中だ。

 

事の発端は、知人からの誘いを受けたこと。
自己啓発系のセミナーに参加しないかと。受講料は16万円。

学生時代のインターンシップ時に知り合った人で、特別仲が良かったわけでもなかったのに、急にLINEに連絡が来て、参加することを熾烈に誘われた。

流石に怪しいので、一度会って話は聞くことにしたものの、、、
会ってみて驚いたのは、当時の彼と性格が180度くらい変わっていたということ。

彼は「成長したからだ」と言うのだけれども、どこか違和感を拭えない。なんかニコニコしているし、握手とか求めてくるし。

自己啓発には興味はなかったものの、彼の変容をまじまじと見せつけられて「どんな洗脳セミナーだよ笑」と興味を持ってしまった僕は、参加することを決めてしまった。

僕はいい金ヅルだったんだなと、思えてくる。

 

当日。

 

先生「このセミナーに参加することで貴方は、自分はなんでもできるんだと言う可能性を手に入られます。(中略)受講を通じてその可能性を発見することによって、僕らはそれを掴みに行けるのです。」

こんなことを言っていたように思う。
そして、講座が始まるのである。

先生「僕らが持っているものは、すべて行動の結果によるもの。その行動は、心のあり方が支配している」

ふむふむ。理解はできる。

先生「心のあり方を見つめ直すことで、自分自身を客観視できるようになり、今までの自分とは違った行動ができるようになって、それ即ち、可能性がもてるのです。」

わからんでもないが、怪しいゾ。

先生「でも、その心のあり方。それは、貴方自身ではない。無意識が、そうさせているのです。だから、貴方自身が悪いわけでないのです。」

自己の再定義(現在の人格へのアンチテーゼ)が始まり、新たな思想を埋め込まれる。そんな感じ。

それでいて上記の言葉たちは、セミナー中に繰り返し繰り返し言われるので、それがあたかも正しいことであるかのように、錯覚するようになってくる。

確かこれ、サブリミナル効果っていう気がする。。

周りの受講者はどんどん前のめりになる一方。
こわい。こわすぎる。

そんな感じで進んでいき、自分の心の隙間に何かを植えつけられる感覚。気持ち悪くてしょうがなかった。

それでいて、極め付けは

先生「僕らの無意識の帰結するあり方は、カッコつけたがりなんです」

という感じで、結論をそこに参加している全員に共通しそうな文言で締めにかかってくる。

誘導尋問も甚だしいし、占いと全く同じ原理じゃないか。

そんな具合で、初日が終わる。時刻は23時前。
当初3日間のプログラムだったのだけれども、どうやってもこんな手法に耐えきれず、初日にリアイア。

他にも200名くらい受講生いらっしゃったけど、何をどんな風に感じていたんだろう。疑問である。

その夜と翌朝、コレを勧めてきた知人に熱心に受講を続けてくれないかと迫られたものの、、、ちょっと異常だった。

 

後日「洗脳 方法」とか「マインドコントロール 方法」などとググってみたら、そのセミナーにも共通することがたくさん出てきて、、、いま思うとゾッとする。

心を扇動し、ツボを買いたいと思わせる。
騙してツボを買わせるよりもタチが悪いなと。

そんなこんなで、高い高い授業料を払ってしまった。16万円あれば、他に何ができただろうか。後悔である。

 

以上、
洗脳セミナーの現場からのルポルタージュ。

さて、お次は鬼丸さんです。