選考フローの組み立て方
2015年1月19日 (月曜日)
こんにちは。パフの田代です。
本日は「選考フローの組み立て方」をテーマにコラムを執筆します。
————————————————–
選考フローを組み立てるに当たり、まず定義した人材要件をどのステップで
確認するのか決めます。用いる手法(グループディスカッション、筆記試験
等)によって確認できる項目が異なりますので、その段階で見極めたい要件
にマッチした手法を取り入れることが必要です。
また採用効率を考えると、当然ですがエントリーシートや筆記試験、グルー
プディスカッションなど多くの人数に対応できる手法を前段階に配置し、面
接の負荷を減らす工夫も有効的です。ただし、自社で確認したい要件がそれ
らのスクリーニング手法では見極められないのであれば、思い切って全員と
面接を行うフローを作ってみてもよいかもしれません。
採用時に必須となる要件が不足している応募者を選考ステップの後半まで進
めても両者にとって良いことはありませんので、初期選考段階で必須要件を
見極めていくことが必要です。また、必須要件については1次面接で確認し
たとしても、次面接以降でも重ねてチェックすることで採用のミスをなくし
ていくことができます。
また、2次面接、3次面接と重ねる場合には前面接での評価や残っている懸
念点を次の面接官にしっかり引き継ぐことで採用全体を効果的にしていくこ
とができます。ですから、評価表は合否の結果だけではなくヒアリングした
内容、なぜそのように評価したのかといった理由をなるべくたくさん残して
いく事が重要ですし、それらをすべて次の面接官へと引き継ぐ仕組みを作る
ことが選考フローを組み立てる上で必要になります。
◆適切な面接回数・時間の設定
新卒採用であれば、筆記試験やグループワークの他に行う「面接」の回数は
以下が一般的と言えます。
文系:2~5回程度
理系:2~3回程度
理系学生は研究活動が忙しいため、拘束時間が長くならないよう選考フロー
を組み立てると良いです。回数が少ない分、理系の面接では研究内容発表を
入れるなどして、技術力や研究に対する取り組み姿勢を具体的に確認するケ
ースも見受けられます。中途採用であれば、2~3回の面接で採用を決定す
るケースが多いようです。ポジションごとに応募を受け付けていることが多
いため、1次面接から配属予定の現場社員が面接をするケースが一般的です。
面接時間は会社によって様々ですが、2~3人の集団面接で30~45分程
度、個人面接で30~1時間程度とるケースが一般的です。時間を割いて、
じっくりと深いヒアリングをすれば、応募者の志望度も上がりますので、志
望度とのバランスを見ながら面接時間を調整すると良いかもしれません。
次回は、面接官の調整方法や面接官育成についてお伝えします。