キミ自身の目で確かめてくれ!
2010年9月24日 (金曜日)
はい、土田です。
「隠しダンジョンに潜む、最後のボスとは…キミ自身の目で確かめてくれ!」
小さいころ、ゲームの攻略本をよく買っていた私。最後の最後の肝心な部分で、
こう書いている本によく出くわした。(今はネットに情報がリアルタイムで出
てくるので、攻略本って買わないんだろうか)
いやいや…その肝心な部分が知りたくて、お金払って攻略本を買ったんだが…
と幼いながらも「サギだ」とか「金返せ」とかほえていたのを覚えている。
「キミ自身の目で確かめてくれ!」
答えを知りたくて聞いているのに、おしえてあげないよ!じゃん!といわれて
しまうことに、不満をもっていた。
でも最近、案外いい言葉なんじゃないかと思う。
—–
いつからか、私は自分の目で見て、自分の耳で聞いたことしか信じられないと
思うようになってしまった。(なぜそうなったかは、よく覚えていない)
就職活動のときも、○○したほうがいいらしい、××しないとだめらしい、と
いう話はたくさん聞いた。でも、それに従ってそのとおりにするのはどうして
もイヤだった。
「本当にそうなのか?」
「本当は違うんじゃないの?」
「○○らしいと、みんなが思えば、得をするヒトがいるんじゃないの?」
疑問がわいていてもたってもいられないので、とにかく社会人に会いまくった。
新入社員から、社長まで、誰が造ったのか知らない「○○らしい」は本当
なのかを、確かめたかった。
だから、会社も入社する前に、社員全員と会えるくらいの規模がよかった。
どんなヒトがいるんだ、表ではこんなこと言ってるけど、中身は本当にそうなの
かな、全部確かめたかった。
—–
いまでも、○○らしい、××したほうがいいといわれている、という類のものは、
まず疑うようにしている。全部が全部そうではないが、世の中で言われて
いることは、きわめて極端な例をフォーカスしてそれが全体であるかのように
見せていたり、真実はは全く逆だったりする。
たとえば、最近もこんな発見があった。
ある中国人の学生に「共産党による一党独裁はよくないと思う」「メディアは
都合のいいことしか言わないから信用できない」といわれたこと。しかも、彼
女曰く、「そう思っているのは自分だけではない。みんなそう思っている。若
い世代だけではなく、自分の親の世代にもそういう人はいる」といわれたこと。
複数の学生にこんな意見をもらったこと。「就活で選考に参加したのは、10社
ぐらいです」「手当たり次第選考に参加しても、充分にそれぞれの企業を理解
する時間をとれない」「エントリーシートなんて、作って書いてもばれるんだ
から、自然に考えがわきあがってくる会社じゃないと、書いても意味が無い」
どちらも、世の中で言われていることとは大きく違う。自分自身で確かめなけ
ればわからなかったこと。(もちろん、今回聞けたことすら鵜呑みにできな
いので、別の機会にまた検証をするわけである)
—–
自己分析が就活の成功を決める!
受かるESの書き方!
資格が無いと不利!
SPI対策はしっかりと!
内定をもらえる面接テクニック!
圧迫面接する企業はここだ!
就職氷河期だから、とりあえず選考をたくさん受けろ!
大手企業の内定を取れれば勝ち組!
OB訪問しないと内定がもらえない!
こんなものは、全部ウソだよ。ウソというといいすぎかな。そうである場合も
あるが、そうでもない場合も多い。それだけのような気がする。
「日本人は、毎朝SUSHIを食ってるんじゃないの?」ロシア人の友人に言われた
こと。彼女は衝撃を受けていた。自分の目で確かめたものが、ウワサとは違っ
たからだ。(彼女の質問にこっちも衝撃を受けたが)
就活で流れている「ウワサ」「○○らしい」「××したほうがいい」は全部この
「日本人は、毎朝SUSHIを食っている!」と大差ないレベルだよ。
キミ自身の目で確かめてくれ!
幼少期に、とても嫌いだったこの言葉を、就職活動生の皆さんに贈りたい。
次は、長崎です!