ゴリラ的読書日記之15
2016年6月16日 (木曜日)
こんにちは。遂に節目の15回。
「真田丸」では何と15回目は『秀吉』。小日向さん..蠢く狂気を感ずる名演技。臨終の間際の演技が今から楽しみです。
東海道新幹線の15番目の駅(←東京駅を1番目とすると)は「米原駅」、関ケ原に近いですね。大谷吉継と石田三成..二人が最後にどのようなやり取りを交わすのか..
「五郎丸」の背番号は15、関係ないですね。物真似の訓練はしているのですが、披露する場に恵まれません。一部の方からは、捉えている、と評判です。
ということで、節目の海ゴリDiaryを始めたいと思います。
■加藤久和(2016)『高校生からの統計入門』ちくまプリマ―新書。
■動機:
ビジネスパーソンの必須スキルとして「英語」と同列で語られる「統計」。私も幾度も学ぶ機会(だけ)には恵まれましたが、如何せん、センスが皆無。
その度に人間とは不平等だな、と思うのですが是非に及ばず。定期的に学びの機会を設け、見えない背中を追いかけ続けている次第です。
執筆者の加藤先生はとある機会にお会いし、ご専門とされている領域が私の興味関心領域に非常に近く、Amaz●nで検索するとまあ沢山。
一番素早く読めそうで、且つ私の統計ルーチンも開始のゴングが鳴っていたために購入を決めました。
(白状すると、タイトルに惹かれたことも事実です。..無論、変な意味ではございません)
■所感:
先のBlogで弊社保坂が数字の大切さを述べていたよう、数字に強い、すなわち世界共通の言語である「数字」を正しく読解するためには統計は最早マストであると改めて感じます。
そして仮にExcelや著名な統計ソフトの使い方を知っていたとしても、背後にある理論、その数値がどのように導き出されているかを理解することも重要であると思います。
でないと数字に対し過信し、誤った意思決定をすることに繋がる…神様の領域(攪乱項)に近付くことは出来ても、到達することは不可能なためです。
統計学は真に謙虚な学問です。それを改めて感じさせてくれた非常に優れた入門書でした。
私の経験則から、ビジネスパーソンが統計を学ぶことのメリットは以下の3点であると考えます。(かなりのバイアスがかかった持論ですので、参考にはなりませんw)
・文脈間の視えない隙間を繋ぐ因果関係(ロジック)への意識が芽生える
・「万が一」を事前に想定する癖がつく(勿論、臆病さ故でなく、「絶対」など世の中に殆ど存在しないことを知れるためです)
・(特にですが)新聞に惑わされずに俯瞰して読むことができるようになる
弊社でも「チョ待てよ。棄却できねぇ!」「チョ待てよ。絶望的な説明力..」といったキムタクな独り言が生まれれば..より愉しくなりそうです。
■おススメ本:
谷岡一郎(2000)『「社会調査」のウソ』文藝春秋。
小島寛之(2013)『数学的決断の技術』朝日新聞出版。
西内啓(2014)『一億人のための統計解析』日経BP社。