パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

人脈って?

2009年9月2日 (水曜日)

こんにちは。先週3泊4日で石垣島に行って、真っ黒になった吉川です。

9月1日に、私が丸9年間お世話になった採用担当者様が、大阪に異動してしまいました。
その方は、このブログにもよく「deer」というハンドルネームでコメントを残してくれた方です。

私が株式会社パフに内定したのが、2000年6月。
同じ年の8月から見習い営業として採用業界で仕事をするようになりましたが、
ちょうど同じ頃、人事部の採用担当に異動してこられた方です。

deerさんの会社は、その頃からパフとお取引をしてくださっており、
私は初めて自分の担当企業として、営業窓口をやらせていただき、
今年の8月末まで丸9年間一緒にお仕事をさせていただきました。

今日はこの方に贈ったお手紙を転載させていただきます。
長くなりますが、お付き合いください。

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Dear deerさん

9年間、本当にお世話になりました。
本当に本当にありがとうございました。

思えば、今の自分の仕事の原点となるもの、
営業として大切にしていることはすべて
deerさんとの仕事の中で学んだことだと思います。

今は本当に優しく、なんでもお話できるdeerさんですが、
入社1年目の頃は、deerさんは私にとって一番“怖い”存在でした。

初めて受けた採用ホームページの制作のお仕事でのこと。

出すデザイン出すデザイン、deerさんの要望とはピントがずれており、
毎日一時間以上お電話で修正の指示(お叱り?)をいただいていました。
私が作成して提出する文章もおかしな日本語ばかりで、
毎回赤ペン先生並みのチェックが入ってさし戻されていました。

そして最後には、
「もう、ホームページは予定通りの期日で完成できないね」
とあきらめのお言葉をいただいたほどです。

いつも厳しい口調のdeerさんが、初めて悲しそうな声でこうお話を
されているのを聞き、「これはタダごとではない!」と目が覚めたことを
今でも鮮明に憶えています。

お電話をいただいた直後に、制作陣と終電間際まで打ち合わせを行い、
自宅に帰ってからも寝ずに原稿の修正作業を行い、翌朝9時に今後の
進め方についてご説明に訪問しました。

その時は「今回はどれだけ怒られるのだろう」と心臓が飛び出るほど緊張して
伺いましたが、その反応は、全く予想に反したもの。

終始笑顔でうなずき、
「吉川さんの提案どおりでよいです。それにしてもこの短い時間で
よくやってくれた。納期どおり完成させられるようお互いがんばろう」
と声を掛けてもらった時は、目頭が熱くなりました。

“ピンチはチャンス”
ピンチに陥った時どんな対応をするかで、それがチャンスにもなりうる。

入社当時から社長の釘崎によく言われていたことを身をもって体験した
初めての出来事でした。

またdeerさんは、新商品をいつも一番に買ってくださるお客様でもありました。

パフが初めて作った商品を、未完成の営業トークで
たどたどしく説明をしていましたが、いつも真剣に聞いてくださり、
「もっと買いたくなるにはどうしたらよいのか」を的確にアドバイスしてくださいました。

どんなに厳しいことを言われても決してあきらめず何度となくご提案する「ねばり」営業。
私の営業スタイルは、deerさんに鍛えていただいたものです。

さらにdeerさんからは、営業冥利につきるうれしいお言葉もたくさんいただきました。

 「自分が採用担当している限りは、吉川さんがずっと営業担当でいてくださいね」
 「吉川さんは社外同期だ!」

今でもへこたれそうになった時に思い出しては、勇気をもらっている言葉です。

担当営業を叱り励まし、とことん向き合ってくださったdeerさん。
今思えば、社外の後輩を育てるなんてこと、相当な労力の上、何のメリットもないこと。

そしてそれを私だけでなく、パフ社員全員に対して、同じように向き合ってださった
deerさんの愛情深さ。人たらしな姿勢。心から尊敬しています。

このご恩は、ご後任の担当者さんに対して、私がしっかりお仕事をすることを
もってお返ししたいと思っています。
何年かかってでもきちんとお返しできるよう、ねばります!

これまで、本当に本当にありがとうございました。
また大阪でお会いしましょう。これからも末永くよろしくお願いします。

吉川安由

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仕事での人間関係は、単なる仲良し関係では全く務まらない。
時には言い難いことも真剣に議論するからこそ、よい仕事ができるもの。

そしてお互い真剣勝負で向き合うからこそ、
学生時代までとはまた違った強い絆で結ばれる人間関係ができる。

これを「人脈」というのだと私は思います。

入社9年目。
こんなことをたくさんの素敵なお客様たちに教えていただきました。
deerさんはその恩人の一人です。

仕事って、たいへんだけど、やっぱりすっごい面白い。

これから社会に羽ばたく皆さんには、苦手意識をもたずに
どんな人とも向き合い、がむしゃらにがんばることで、
よい人間関係をたくさんつくってほしいと思うし、
私ももっと素敵な出会いをいっぱいしたいと思いました。

deerさん、改めて大切なことを思い起させてくださって。
本当にありがとうございました!!

明日は、涙もろい吉田さんです。

これまでに頂いたコメント

1件コメントがあります

  • deerさん

    過分過ぎるのお褒めの言葉、恐縮です[E:coldsweats01]。
    大阪支店赴任3日目が何とか終わりました。引継なんて2日間もあれば沢山、A4一枚で十分と豪語していたものの、いざ現実となると心細く思うもの[E:wobbly]。
    ある意味気楽な、本社人事部の専門職スタッフ課長と、オールマイティさが求められる事業所ラインの総務課長とは、権限も重みも責任も違うなって、ヒシヒシ感じてます。
    昨日新任の挨拶廻りをした際、かつて本社で何かとお世話になった営業部長がパラパラ、同期の営業課長や主任がソコソコ、そして採用面接から関わってる若手とどっさりお目にかかりました。皆さん、期待[E:flair]を込めた眼差しを贈って下さいました。味方が多くて心強い反面、一層身が引き締まる思いです。
    とにかく「なんくるないさ」精神で、全力で頑張るしかありません[E:rock]。
    以上、いま日本中で鳩山さんと同じぐらい緊張しているdeerより、近況ご報告申し上げます[E:bleah]。