パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

本物が分かる人間

2009年11月27日 (金曜日)

おいしいものをとってもおいしそうに食べるのが得意な吉川です。

先日、協賛企業である「パルシステムグループ」のオープンセミナーで司会のお仕事をしてきました。

パルシステムとは生協の組織なのですが、今回のセミナーは、選考とは一切関係ないもの。
組織の概要説明などはほとんどせず、パルシステムの強みである「産直(産地直送)」に
ついて理解を深めるというセミナーでした。

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なんと2時間のプログラムのうち、1.5時間以上を、パルシステムと契約している
農家の方の講演とQ&Aにあてているのです。

就職セミナーで、その企業の社員(職員)以外の人の講演がメインなのは珍しいので、
参加学生さんも興味深々で話を聞いていました。

かくいう私も、前のめりに話を聞いてしまいました。
無農薬農業を20年以上実施している方のお話は、人生観を変えられるほどの刺激がありました。

 「食の価値は、物語できまる。
  物語とは、どんな環境でどんな人がどのような苦労をしてどんな思いで作ったかということ。
  その物語の深さが、本来、食べ物の価値を決めるのだと私は思っている。
  『価格が安いから買う』という現代の消費基準は、
  人間にとって本当に大切なものを忘れているのではないか」

 「現実に目の前の食品が食べられるかどうか判断できないのは、人間だけ。
  動物は五感をつかって、その食べ物が毒であるかどうかを見分けているが、
  人間だけが『賞味期限』という第3者が決めた期日に頼って食べ物の
  食べごろを決めている」

文明が発達したことで、人間が動物として“生きる”上での
判断基準を自分たちの五感を使わなくなってしまっている。

まさにそうだと思いました。
現実、私もそのような判断基準をしていました。

講演者の農家の方は、日々の食事の7割は自宅から半径500m以内の食物で
まかなっているとのこと。

「贅沢とは何か。生きるために大切なことは何か」を
改めて見つめ直すキッカケになりました。

今の就職活動も同じ状況なのではないかもしれません・・・

一度にたくさんの情報を受け取れる世の中において、
「就職氷河期」「内定取り消し」のような不安な情報ばかりが飛び交う今。
「少しでも安定した会社に入る」ことや「とにかくどこかの会社に入る」
という入社をゴールにしてしまいがちで、自分がイキイキと生きる・働くには
何が大切なのかということを見失いがちです。

本物を見抜く目。
人間の原点である「生きるため」という単純な発想に戻って、
自分の五感を信じることが、大切なのかもしれません。

本物が分かるオトナになるべく、単純に生きようと決意したセミナーでした。

明日は、本物の食を見抜く目をもつ「料理人」を旦那にもつ吉田です。

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  • 念書 書き方さん

    <strong>念書 書き方</strong>

    念書の書き方についての情報です。