Barcode KANOJO から 就職ナビ・イベントを考える
2010年11月17日 (水曜日)
土田です。
「おお、ネコ耳だぁあ~!」
「ツインテール、キター!」
先日、街をぶらぶらしていると、こんなことを叫びながらお店にあるものに
片っ端からiPhoneをかざしている集団(男性ばかり…)に遭遇しました。
彼らがはまっていたのは「Barcode KANOJO」というIPhoneのアプリ(無料)。
巷にある商品についているバーコードをスキャンすると、髪型、目・肌の色、
服装などが異なるさまざまなタイプの「カノジョ」が生成できるというモノ。
「カノジョ」のパターンはバーコードのデータに応じて7兆通りというから
驚きです。
「カノジョ」にするには、他のユーザーがまだ読み込んでいないバーコード
をゲットしなくてはいけません。例えば、みんなが知っているようなお菓子
のバーコードはもう「カレシ持ち」なわけです。他の男が手をつけたことが
ないバーコードを見つけ出さなければ「カノジョ」ができないわけです。
私も気になって、アプリをダウンロードしてしまいました。台湾で買ったC-
POPのCDや、中国のお酒、アメリカで買ったニンテンドーDSのソフトなど、
フリーな「カノジョ」を見つけるために自宅の中を奔走しました。
もともと、トレーディングカードなどの「集める」モノが大好きなので、調
子に乗ってバーコードを読み込みまくってしまった私。その時、ふと気づき
ました。
「消費者にバーコードを集めさせて、アプリ開発者は何を狙っている?」
世の中の「タダ」には必ず理由があります。ある一面から見ると「タダ」で
も、他のところで収益を上げている。ビジネスである以上「お金は儲からな
くていい」なんてことは原則的にありません。
前置きが長くてすみません。
就職ナビ、就職イベント…学生の皆さんはお金を払いませんが、あれもれっ
きとしたビジネスです。ナビに情報を掲載する企業・イベントに出展する企
業は、優秀な学生をひとりでも多く採用するために、自社をPRするという目
的でお金を払っています。
お金を払っている身としては自分の会社のいい部分を伝えようとするのが人
間というもの。わざわざ自社の課題や、弱みをいうことはめったにありませ
ん。でも、組織というのはかならず課題があります。課題の無い組織などあ
りません。完璧な個人がいないのと一緒ですよね。
ナビを見るときや、イベントに参加する際には会社が発信する「強み」を鵜
呑みするのではなく「こういう点をアピールしたいと思っている背景には、
どんな状況があるのだろうか」という「話の裏側」に着目していくとよいの
ではないでしょうか。
次は、長崎です!