パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

大丈夫

2011年3月14日 (月曜日)

こんにちは。長崎です。東京スカイツリー、634m到達直前企画!を直前まで
アップする予定でいたのですが、それどころではない状況ですので、またの
機会にご紹介します。

2011年3月11日(金)、東北・関東大地震が発生しました。
一人でも多くの生存者が助けられますよう、被災されている方々の日常が1日でも早く
戻りますよう、お祈り申し上げます。
また、懸命に救助・復旧にあたっている方々の奮闘を願います。頑張ってください!

私は、1993年7月12日に起きた北海道南西沖地震(M7.8)で被災した経験があります。
被災したといっても、数日ライフラインが使えなかったことくらいが実質的な
被害で、家も一部壊れましたが、1週間後にはほぼ通常の生活に戻ることができ
ました。

しかし、その後が大変でした。
私の実家は農業(主に米)を営んでいるのですが、1993年は歴史的な冷夏。
それに加え、一説によると、稲の生育に一番大切な夏に地震が起き、稲の根が
ゆるんでしまったとか。その年は、お米が一俵も収穫できませんでした。
補助金を抜けば、収入はゼロ。後々、大人になってから聞いたのですが、数千万
単位の損害だったそうです(農業経営は、収入も多いが支出も多いんですね)。

私は不安でした。父も母も不安だったと思います。
「大丈夫?」と結構しつこく聞いた記憶があるのですが、「大丈夫よ、苦しいのは
皆同じ」といつも母が答えてくれていたのを思い出し、今回の地震でメディアが放映
する被災地の方々の「何にもなくなっちゃったけど、苦しいのは皆同じだから」という
コメントが(程度の差はあれ)、当時の不安な気持ちとだぶり、心が痛くなります。

今、私たちが報道を通じて見ているのは、被災直後の今。
生存者の発見と、被災者の皆さんの無事を祈るばかりですが、もう少し事態が落ち
着いてくると、被災者の皆さんの今後の生活支援をフォーカスする時がくるはずです。

復興には想像以上の労力と、お金が必要になるはずです。
そして、精神的なケアも。

私ができることは本当に少ないですが、「大丈夫」とだけは伝えたい。
当時を思い出すと「大丈夫」という言葉だけで、なぜか安心できました。

行動のない「大丈夫」は無責任な言葉でしかありませんが、
行動の伴う「大丈夫」は愛の言葉に変わります。

大丈夫、必ず復興できるよう、皆が行動すれば、大丈夫。

今日は3月14日ホワイトデー。
被災していない私たちからの愛を復興するまで届けられるよう、少しの力ではありますが
働きかけていきたいなと思います。

次は、地震発生時、帰宅困難になり青山一丁目から4時間かけて自宅まで歩いた平原です。