パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

がんばります。

2015年9月15日 (火曜日)

こんにちは。これまでの人生の危機は、基本的に気合と根性だけで乗り越えてきた吉川です。

私はよく「頑張ります!」という言葉を発します。
「気合だけはあるね!」とよく言われます。
そんな時はいつも、父との苦いエピソードを思い出します。

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高校一年生の夏。ハンドボール部の父母会懇親会が行われていた。

私の所属する東京都立富士高校女子ハンドボールは、都代表に毎年選ばれる強豪校だったため、
合宿やユニフォーム代などかなり費用もかさむ。そのため、親たちの部活への理解も重要で
そういった観点で、父母懇親会なるものが、毎年開催されていた。

一年生である私は、訳も分からず参加し、私の両親も案内の来るまま参加をしていた。

ちょっとした昼食パーティの後、生徒から親御さんたちに向けて、一言「意気込み」を
発表するコーナーがある。

私の前に発表する先輩たちは、ほぼすべての方々が
「頑張りますので、よろしくお願いします!」と一言だけ大きな声で言っていたので、私も
同じように真似をして、元気な声で目一杯の「頑張ります!」を叫んだ。

生徒たちの意気込み発表コーナーが終わると、父母たちからの一言激励メッセージのコーナー。

新入生の父母とキャプテンのお父さんが、スピーチをする時間。
うちの両親も一言スピーチをしていた。そこで父がなんとも嫌味なスピーチをすることになる。

 
 さきほどから生徒の皆さんは「頑張ります!」と元気に言っていたけれど、
 「何を」がんばります、かがサッパリわからなかった。

 私は15年前に会社を創った際、先輩経営者にあいさつに行って
 「頑張ります!」と言ったら
 「吉川君、君は何をどう頑張るんだ?」と言われ言葉に詰まりました。
 「『何を』『どれぐらい』『どのように』頑張るか。そこまで具体的に言えて、
 初めて本当に頑張ることができるんじゃないか」と言われました。

 目指すべき目標は、頑張るだけでは、達成しません。

 ぜひ皆さんにも、具体的に何をがんばるか。まで自分で考えて発表できるよう
 な人たちになってほしいです。

かなり場が凍りつくスピーチだった。

その時は、「なんで父はいつもこうなんだ!」と、とても恥ずかしくなったのを憶えている。

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でも、社会人になった今、改めてスピーチを聞いたら、「その通りだ」とも思うことも多いです。

すごいことを成し遂げた人は、きっと「頑張る!」という気合だけではなく、
いろんなことを考えて考えて考え抜いた末に、頑張ったから、結果が出たのだと思うからです。

頑張ることは大切。
でも何を頑張るかをしっかり考えることも大切。

―――

連休前の1週間。
気合を入れたはよいものの、何を頑張るか、きちんと見定めなくては!
とふと思い、こんなエピソードを思い出しました。

うん、ま~、でも、とにかく、ガムシャラに頑張ることも、時には必要ですけどね。
っということで、今週も皆さん、がんばりましょう!

明日は、頑張り屋さんの保坂です。