成功体験の呪縛
2016年6月20日 (月曜日)
前回のブログで、何となくキャッチーなタイトルをつけると見てもらえるんだ、というブロガーが15年前に気づいてたことに44歳にして始めて気付いて、今回も内容考えずにタイトルだけ決めてました大岡です。
と言いながらつけてしまったからには全く関係ない内容にするわけにもいかず(うちの劇団の作家の大根健一はチラシを印刷する時点でだいたい一文字も台本がないため、チラシについてるタイトルは大抵内容とリンクしませんがw)、元々オチにしようと思ってたいい話は突然振られた金曜の朝礼挨拶で使っちゃったので、無理矢理ひねり出そうとしています。飲みながら。
私の人生における成功体験はと言えば、やはり高校の文化祭。
進学校のくせに3年の秋にクラス対抗演劇をやらせる気の狂れた彦根東高校で、同級生でクラスの委員長だった細野豪志に押し付けられる形で文化祭責任者になり、あれよあれよと言う間にやったこともない作、演出、さらには悪のボスで出演。
負けず嫌いなため、優勝するために選んだテーマは天安門事件。
主役は人民解放軍にいながら、体制に疑問をもつ兵士。
ラストは客席に仕込んだクラスメイトが客の横で革命の歌を合唱するという文化祭ならではの離れ業。
はい、完全に点取りに行きました。
ラストシーンで磔にされた革命家が泣きながら訴える演説がある漫画のセリフ丸パクリなのはここだけの秘密www
第二体育館を満員に埋めた観客は拍手喝采、学年で一番美人だった倉塚綾さんに泣きながら握手を求められ、結果発表はダントツの優勝。
※ここまででお気づきだと思いますが、本人の許可無く、極力伏字無しでお送りしております。
これで気持ちよくなっちゃったんですねー。
大学は関西国立志望だったのに、「東京の私立の方が劇団がたくさんありそう」という軽薄な理由で親の負担を顧みずに上京。
大学の4年間では飽き足らず、就活は「芝居が続けられる会社」。
その会社も四年目に飽きてきただけなのに「芝居に打ち込んでみたい」と、もっともらしい理由をつけて退職。
フリーターと派遣社員を2年やるも、特に芝居で挑戦するわけでもなく、元上司に誘われるがままに前職に復帰。
ダラダラ続けて演劇歴もすでに20年を超えるが、特に残した功績は無し。
・・・。
何が言いたいかというとですね。
要は、成功体験ってもう一度体験したいと思うのが人情で、でも再現しようとすると途中経過をなぞりがちだけど、なぞるものではなく、再度追い求めるものだよなと。
毎回過程が違うことを面倒くさがらず、恐れずに楽しめるか。
倉塚さんの涙の握手をもう一度もらえるかどうかは、それを目的とせず、自分は出来た→出来る!という自信を糧に成功した時と同じように頑張れるか。それにかかっているのだと。
芝居人生で例えられても何の説得力もないでしょうけど、仕事における成功体験でも結構当てはまるんじゃないかと思います。
早いところパフで成功体験せねば^^;
明日はきっとその笑顔が成功を呼びよせている吉川安由ちゃんです。