パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

東京で桜の開花宣言もあり、長い冬もおわり春がやってきましたね。
新卒採用も本番となり、来月には新入社員の入社も控え、
組織の動きも活発になる時期です。
別れと、新たな出会いの季節でもありますね。
いがいにも、別れに涙もろい折原です。

涙もろいと言えば、ワールドベースボールクラシック(以下、WBC)です。
また、折原と言えば『野球』でもあるので
今回は先日惜敗した、WBCについて想いを述べたいと思います。

2006年に第1回が開催され、4年周期に実施されており今回が第4回のWBCでした。
ご存知のとおり、第1回、第2回と日本が世界一となりましたが
第3回では準決勝敗退となり、今回の第4回では王座奪還が期待されてました。
大会前の親善試合では負け越し、そしてメジャー注目の大谷や、精神的支柱である
守備の要キャッチャー嶋が直前で離脱と、不安を残して大会に入る形となりました。
また、メジャーで活躍している日本人は青木選手(元ヤクルト)以外は不参加となり
国内の選手で構成されたこれまでにはないチームで、この点もインパクトに欠けてはいました。
興味ない方にも、今回のチームが如何に派手さに欠けてる事が伝わればいいのですが…

ただ、そんな状況ではありましたが、世界一奪還を強く期待していたので、
東京ドームで開催された東京ラウンドの2戦は観戦に行きました!!
直接選手のプレーを見て、プロ野球では感じられない一球一球に対しての
凄まじい集中力や、日本代表への責任感や重みも見えた気がします。

プロ野球シーズン前に行われるこの大会は、各選手にとってリスクでもあります。
ケガをすればシーズンを棒に振る可能性もあることや、プレーでの失敗や不振がシーズンにも影響しかねないということ。
本業に支障がでる可能性があるのにもかかわらず、日本代表のユニホームに袖を通すことを決意した選手達の覚悟は凄まじいものがあると思います。
その想いがグランドから客席に伝わってきたのだと思います。

派手さはないですが、毎試合スターが生まれ一戦ごとに強くなってきたと思います。
その中で特筆する選手は、ソフトバンクの千賀投手。
彼は育成選手(いわゆる3軍)としてソフトバンクへ入団し、支配下登録を勝ち取り
2軍、1軍とまさに努力で上り詰めてきた選手の一人です。
その選手がWBCのベストナインに、海外選手に交じり日本人で唯一選出されました。
投手は3名選出されるので、いわば世界で3本指に入る選手といても過言ではありません。
すでにメジャー球団が彼の調査を始めたようで、メジャー入団が実現すれば育成選手から初のメジャー選手になることになります。
これは凄いです。
夢が広がりますよね。

この大会を通して日本の4番となった筒香選手がこんなことを語っていました。
「2006年第1回の世界一をみて、自分もあの舞台に立ちたい」と思ったと。
そして大会中のインタビューの中で必ず「子供たちに夢を与えるプレーをしたい」と言葉を入れていました。
夢を抱き実現して、今度は夢を与える立場になりたいと。
素晴らしいとしか言いようがありません。

そして何より感動したのが、小久保監督のコメントでした。
準決勝アメリカに2-1で惜敗しましたが、敗因の一つは2つの守備のエラーです。
僅差の試合程ミスをしたチームが負けるといわれています。いや、必ず負けます。
そんな中、試合後に選手へこんな言葉をかけています。
「右も左も分からない俺が侍ジャパンの監督になって、侍のユニホームに袖を通してくれてありがとう。
君たちのプレーにどれだけの人が心を打たれたか。負けの責任は全て俺が取る。胸を張って日本に帰ってくれ」

これを読んで私は男泣きしました。

今月末、いよいよプロ野球が開幕します。
世界一を目指したチームメイトが今度は敵同士になります。
少し切ないですが、2020年東京オリンピック、2021年第5回WBCで頂点を取れるよう
日本球界を盛り上げ、切磋琢磨していって欲しいと今回のWBCを通して強く願います。

ちなみに、ワールドカップ最終予選の中東アウェー戦はUAEに快勝でしたね。

週明けは、侍ジャパンに4名も日本ハムから選出されていて誇らしいと
きっと思っている大岡さんです。