なぜお前はお皿を割ったのか
2017年9月11日 (月曜日)
やってきました、第44回かほログ!
お弁当を持参しているのは事実なのですが、半分は週末の作り置きで
3日間くらい同じ品、もう半分は平日毎日夕飯を作ってくれる旦那の
料理の余りもの、というわけなので、結果私は週の7分の2しか
お料理をしておりません…!
まだまだ両立・平等への道のりは長い横山です。
—
さて、先日とある社会人とお話をしてきました。
その方は地銀に長く勤めていらっしゃる女性なのですが、お悩みは
「最近入社してくる若い子の教育が大変」とのことでした。
自分で考えながら行動することができず、一から丁寧に、
何度も教えなければならないそうです。
例えば1000万円預金した人に贈答品を渡さなかった新入社員に
指導したところ、次は1000万円預金した人にも3万円預金した人にも
同じレベルの贈答品を渡してしまったのだとか。
さらには「指導」したつもりが、うまく届かず、
「◯◯さんに嫌われてしまったかもしれない」
とその新入社員は泣いてしまったようです。
嫌われてしまった…といったお話は今の若者を象徴しているなと
思うのですが、難しいのは仕事内容に関する指導だと思いました。
私自身にも思い当たることがあります。
学生時代の話ですが、アルバイトとして勤めていたファストフード店で
のことです。
その日、私はお皿を落として割りました。
「不注意で」という言葉は通じず、
「なぜお前はお皿を割ったんだ」と何度も何度も怒鳴られました。
当時の私は「意図的でないのだから、お皿を割ったことに理由なんてない!」
と心の中で思っていました。
しかしながら、今になって思い返してみると、
本当は振り返るべき行動があったように思います。
短時間でお食事を済まされるお客様がターゲットだったので、
滞在時間はとても短いです。
その時間の中でいかに快適に過ごしていただけるかが求められますが、
お皿が割れる騒音とそのあとの店員の対応の悪さは
満足度を下げてしまいます。
さらには質の良いものをいかに安く提供するかということに注力している
その会社では、コスト管理は重要なはずです。お皿一枚であっても侮れません。
私がそこまで理解して行動していたのか、
マニュアルをこなしただけの対応になっていなかったかと問うてみると、
当時の店長がおっしゃっていたことは間違っていないのではないか
と思うようになりました。
今回の話の場合、
会社がどのように成り立っているのか、何を想い、お客様に何を提供しているのか、
を理解しているとすっと入ってくるのですが、そうでないとなぜ間違っているのか
わからず、「言われたまま」にこなすことになってしまいます。
もちろん入社した本人が自らそれらを吸収することも大切なのですが、
会社側も、研修や教育体制を整える上でいかに浸透させていくかという
ことは課題であると感じました。
指導したつもりが嫌われたと捉えられてしまった…といった点も
考え方を浸透させていく上でネックになると思いますが、
若者の育った背景を知ることができればきちんと向き合っていけるかと
思いますので、そういったギャップを伝えられる立場でありたいと思います。
―――
お次は大岡さんです!