台風の日
2011年10月3日 (月曜日)
こんにちは。
出向先のマングローブで新しい仕事に挑戦している奈良です。
経験がなかったことをしているのですが、不思議と違和感もなく、
毎日楽しく働いています。
今の仕事をしてみて、「私は第一線で動くことよりもバックアップすることが
好きなのだ」ということに気が付きました。
就活中は「ぜったいに向いてない!」と思っていたような仕事内容です。
自分のことを理解するのは、難しいのですね。
気付くチャンスを与えてくれた、マングローブ社とパフ社に感謝しています。
さて、先月の台風上陸の日、みなさんは無事家に帰れましたか?
私はその日16時頃に会社を早退したのですが、
家まで残り4駅というところで電車が運休になってしまいました。
駅は大混雑。会社に戻るのも苦労しそうな状態だったので、
「あと4駅ならタクシーで帰ろう」という軽い気持ちで私は駅を出たのです。
しかし、結局、家に着いたのはそれから2時間後。
とにかく、大変な2時間でした。
まず、タクシーがつかまりません。(当たり前ですが)
あきらめて歩いて帰ることにしたのですが、100mくらい歩いただけで、
強風で傘がつぶれ、服もカバンもずぶ濡れになってしまいました。
途中で、歩くという判断が間違っていることに気付きましたが、
それを認めたくなかった私は、意地になって歩き続けました。
強風のせいで傘を差すこともできず、まさに滝のような雨が肌に直接あたります。
しかも、あちこちに捨てられた、折れた傘が風に吹かれてこちらに向かってきます。
他にも、ゴミ箱や木の枝、枯葉など、飛びそうなものはなんでも飛んできました。
前方から風が吹くと、雨が顔に当たって痛いけれど、
飛んでくるものが見えるので安心です。
後方からの雨風は痛くはないのですが、飛んでくるものが見えないので怖いです。
ちなみに、雨の量がすごいせいか、風が吹く度に地面と空中に波が見えました。
その波が自分の所に来る前に物陰にさっと隠れると、顔があまり痛くならないことを発見しました。
水浸しで葉っぱまみれになり、道に迷いながらもなんとか家にたどり着いた時、
私は後悔でいっぱいでした。
家まで歩いたことを、ではありません。
16時になるまで、帰るべきか会社に残るべきかぐずぐずと悩んでいたことを、です。
帰っていいよと言われている上に、仕事自体、自宅でも出来るものでした。
遅くまで会社にいる選択肢がなかったならば、さっさと帰れば良かったのです。
「決められることを決めなかった」と気付いたとき、私はいつも損した気分になります。
自分が何か決めなくても、生きているうちに選択肢が自然となくなったり、
他人が決めたりして、ぼーっとしているうちに、なんとなく時間は過ぎていきます。
それも悪くはないけれど、自分の範疇でどうこうできないことが多いからこそ、
自分で決められることくらいは自分で決めないともったいないな、と思うのです。
台風の中を歩くという経験は貴重だったので、それはそれでよいのですが、
肝心な時にぼやっとしないようにしないとな、と反省しました。
次は、サバイバルに強そうな平原です。