パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

こんにちは、高田です。

大手商社が2013年度採用から面接等の活動を8月以降に行うことを
協議しているそうです。

http://www.j-cast.com/2010/09/23076414.html

経団連などの団体もそれに同調するような考えを持っているとか。

各所でこのことはとても話題になっているので、
大人だけではなく耳にしている学生の皆さんも多いのではないでしょうか。

就職活動を8月以降にしようというのは、よい動きだと思いますし、私も賛成です。
「学生にもっと勉強をさせよう」という趣旨にも賛成です。
(それが個人の競争力を高め、日本の競争力につながるという考えを前提にしているなら)

ただ、ただ。
皆さんも大いにツッコんでいらっしゃいますが、
採用活動を8月に以降にしたからといって、学生は勉強しません。

彼らに勉強させるには、企業が採用の基準を明確化し、それをオープンにすることが
絶対に必要です。

たとえば、英語を勉強させるには、「TOEIC800点以上の学生しかとらない」と
すれば済む話です。

今までのように採用時に「プチ大人」みたいな「コミュニケーション能力(その場にいる人を
気持ちよくさせる能力、調整、根回し力)」が高い人ばかりを評価していたら、
学生は絶対に勉強しません。
(これからの世界で本当に必要な能力とは何なのかということも議論される必要がありますね)

また、「学生の生活をいかに充実させるか」という動きを大学、地域等ととっていく必要も
あります。

・採用活動の時期の検討
・企業の採用基準の明確化、オープン化
・学生生活を充実させる方法の検討

この3つが1セットになって議論されるべきことだと思っています。
この3つのベースには、我々大人が「若者を育てる」という思想があることが、
もっとも重要ではありますが。

最後に二つ。
生意気に書きましたが、諸先輩方や企業様で、上記のことをすでに実施されている方々も
いらっしゃると思います。
また、就職・採用に対して、さまざまな人が議論することもとてもすばらしいことだと
思っています。

これからも就職と採用活動が注目を浴び、「学生を育てることが当たり前の世の中」に
なってくれるとよいですね。

次は、田代です。