生きるということ
2010年3月29日 (月曜日)
皆さん、こんにちは。
卒業式で袴を履いてから9年も経ってしまった!と振り返り、ゾッとしている吉川です。
先週末、新潟の農家民宿「オリザささかみ自然塾」に行ってきました。
自宅から半径500m以内のもので自給率75%を実現し、日本の有機農業におけるカリスマ的存在である、石塚さんという方のお宅です。
様々な場所に案内してもらい、「食すること・働くことの意味」を考えさせられ、
おいしい空気と水と、石塚さんご夫妻の笑顔と元気にすっかり癒された体験でした。
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私が一番心を揺さぶられた体験は、到着直後に起こりました。
石塚さんが「鯉の刺身を食べさせてあげる」と
おもむろに自宅前の池から鯉をすくって、すぐその場で2匹の鯉をさばいてくれたんです!
取り出してからお刺身になるまで、ものの5分でした。
石塚さんは、鯉をさばく前、
鯉に向かって手を合わせていました。
「命をいただくわけだから・・・」と当たり前のようにお話していらっしゃいましたが、
「生きるとは、動物や植物の命をもらうこと」なんだということに気づいた瞬間でした。
想像すれば、当たり前のこと。私も頭では分かっているつもりでした。
でも、実際に生き物の命をいただく瞬間を自分の目で見ると、その意味はとても深く心に刻まれました。
石塚さんご夫妻と楽しくおいしい鯉をいただきながら、
「自分を生かしてくれる生き物に感謝して、
自分を元気にしてくれる人々に感謝して、
自分の命を大切にし、
もっと真剣に生きたい!」
と肩に力を入れることなく、自然体でそういう気持ちになりました。
働くを考えるにあたっては、どんな生き方をしたいかを考えることも大切。
だからこそ、自分が生きている価値やすばらしさを実感することって大切なんだと思いました。
明日は、今週末、私の自宅付近にある「善福寺公園」でお花見を予定している吉田です。