のちにはみとれ
2010年3月5日 (金曜日)
土田です。田代に続き、泥臭い社会人の心情を包み隠さずお話します。
日経新聞「私の履歴書」。
私は何を隠そう、政治面よりも、スポーツ面よりも、企業面より
何よりも先にこのコーナーを見る。
今月は、ユニチャーム会長の高原慶一朗氏が担当している。
3月3日(このブログ記事を書いている日)
の内容が非常に共感できる内容だったので話題にしたいと思う。
氏は小さい頃、勉強で一番を目指すガリ勉だった。
小柄なためよくいじめられ、べそをかいて家に帰るたび、
母親が、「男が泣いて帰るのはみっともない。のちにはみとれと言い返せ」
といわれたそうだ。
そしてある日砂浜でいじめにあったときに、
「のちにはみとれ」と繰り返し、大声で言い返すと、
いじめっ子もひるんで、いじめられることもなくなったそうだ。
氏いわく「のちにはみとれ」
この言葉こそ、氏の人格そのものだという。
——-
「のちにはみとれ」
今で言うと、「今に見てろ」だろうか。
広島弁では「今に見とれよ」。
英語だと"YOU WILL SEE"(?)
中国語だと「看着吧」らしい。
高原氏の場合、口だけで終わらなかったからこそ、価値がある言葉といえるのだが、
本当に痛快な言葉だと思う。
私事になるが、現時点で、私の現在働くモチベーションはまさにこれである。
賛否両論あろうが、少なくとも今は、これが一番私を燃えさせる、と私は思う。
入社してから、営業としての仕事を始めてほぼ1年間たつが、
12月までは成績も悪く、会社にまったくといっていいほど貢献していなかった。
12月にこれまでの仕事をふりかえって、
自分に腹がたって、情けなくて、毎日頭の中にいっぱいだった(今もそうだが)
言葉は「今に見てろ」だった。
1月からは、デスクの前に
「臥薪嘗胆」「YOU HAVE DONE NOTHING」と書いた紙を張った。
PCのデスクトップ画像も「PROCRASTINATION」(やるべきことを後回しにすることの意)
と自分を敢えて追い込む、戒めの言葉で自分をたきつけるようにしている。
(そうでもしないと、心の弱い私はすぐ楽な道を選ぶのだ)
そして、頭の中は、「今に見てろ」。
そのおかげか、2月までは現在営業予算を達成して3月に突入している。
(これには諸先輩の助けによるところが非常に大きいのだが)
——-
言葉って本当に人に力を与えてくれる。
たぶん、高原氏も、言葉に支えられ、育てられたのだ。
今はちっちゃくてもいいのだ。
「のちにはみとれ」という気概さえあれば、大きくなる。
先人の言葉に、強く励まされた通勤電車内のひと時だった。
次は、平原です。
これまでに頂いたコメント
2件コメントがあります
- GJさん
- 土田さん
GJ様
はじめまして、パフの土田と申します。
ご指摘ありがとうございます。
>パフの社員の方々には、営業数字をあげるのは前提としてもらって、世の中を変えるべく広い心と視野を持ってほしいです。
はい、仰るとおりですね。
口だけでは、何も変わらないというのが
入社後強く感じたことです。
結果を出す、自分が変わる、社内が変わる、
お客様が変わる、世の中が変わるという
先の視点を見失わずに精進してまいります。
これからも、ご支援、ご指導
なにとぞよろしくお願いいたします。
もう少し自然体にいきませんか?
気張ってる人は、決して周りに良い影響ばかりをもたらしません。
パフの社員の方々には、営業数字をあげるのは前提としてもらって、世の中を変えるべく広い心と視野を持ってほしいです。