AI面接官は学生の笑顔の夢を見るか?
2018年6月14日 (木曜日)
こんにちは、コバやんです@
私は新人としてベンチャー企業に入社しましたが
6つ上の先輩がかなりフランクな人で
よく仕事終わりに飲みに連れてってもらったのを思い出しました。
「頑張ったあとのビールがうまいなぁ!」と私の肩をバシバシ叩きながら
いい笑顔をする先輩で、そういう先輩がいたから
大変なことも乗り越えられたのかなと今では感じます。
さて、私が入社したての新人の頃と比べ、現在の採用の最前線の様子は
手法は体系化された上で深化し、技術面は高度化されてきました。
「十年ひと昔」という言葉がありますが
今は3年と待たないでひと昔になってしまう状況なのではないでしょうか。
今回は特に技術面のことに興味を持ったので
そのあたりに触れていきたいと思います。
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昨今のICT技術には目を見張るものが多いですが
その技術の波は私たち人材業界にもかなり影響を及ぼしてきているようですね。
例えば、国内ならNECの学習型AIや
ソフトバンクが導入したAI「ワトソン」(もとはIBMが開発)。
これまで自社に蓄積された合否結果を学習し書類審査の自動化を実現しました。
国外ならミャー・システムズのAIチャットロボット「Mya」。
メールのほかフェイスブックやSMSで応募者と自動的にやり取りを行い
仕事適性の判断を行います。
ビズリーチの「HRMOS」は人事データベースと連携して企業特性を学習し
現在の採用で必要とされる課題抽出をAIがサポートすることができるようです。
ついにそこもか、と驚いたのは
タレントアンドアセスメントのAI面接システム「SHaiN」。
スマホやタブレットを通じて24時間どこにいても面接を実施でき
応募者の資質を分析・診断したフィードバックを行うそうです。
上記に挙げた企業のシステムたちはまだ活躍し始めたAIたちではありますが
ICT技術の超加速度的な成長していることを考えると
最早「人間の人事など不要だ」と
言われているのではないかという気もしてきます(^^;
しかしその反面、こんな話もあるようです。
ディスコが今年の3月に行った学生アンケートでは
「AIに書類選考の合否を判定される」ことについて
「よいと思わない」30.8%
「まったくよいと思わない」19.3%
で、約半数(50.1%)が否定的な回答だったようです。
さらに「AIに面接試験の合否を判定される」ことについて
「よいと思わない」34.5%
「まったくよいと思わない」33.0%
で、7割近く(67.5%)が拒否反応を持っているようです。
パフでも学生にヒアリングを行うことがありますが
「どうしてその企業に興味を持ったの?」と質問すると
「採用担当者と会って興味を持った」と回答する学生が多いと感じます。
でも、その会社の人間に興味を持ったのに
まさか、書類選考(or面接)のAIに不合格にされた…なんて結果だとしたら。
私だったらなんだかやりきれない、というか納得しきれないものがあります。
(AIは企業の採用基準をもとに判断しているので
例え相手が人間だろうと結果は同じだと頭ではわかるのですが…)
ディスコのアンケートでAI合否に否定的だった学生も
感情として受け入れられない、と感じているのかもしれません。
いま日本企業の採用は転換期を迎えているのかもしれません。
より多くの「採用手段」が提示されるなか
どれを選択するのかという判断が強く求められています。
多くの企業が霧の中、手探りで道を探している状況でしょう。
さらに、応募者たちは毎年変化し続けるわけですから
せっかく手に入れた道も途切れてしまう可能性もあります。
まさに五里霧中だと感じる担当者も多いのではないでしょうか。
そんな中、今回取り上げたAIたちは
採用担当者たちを救う、一つの道になり得るかもしれません。
今後、担当者はAIツールを活用しながら
より採用としての専門性の高い仕事にシフトしていけるでしょう。
グローバルビジネスのなかで今よりも高い経営視点を持ち
人事の根幹により注力するのか。
応募者とこれまで以上に接して
人と人が認め合う「和」の採用を極めていくのか。
はたまた、これとは違う成長を成し遂げていくのか。
AI黎明期。まだまだ可能性は未知数です。
ただ忘れてはいけないのは
AIなどはあくまで『ツール』である、という認識です。
AIが白を出したから白、黒を出したから黒、では
目的と課程が逆転した「死んだ採用」と言わざるを得ません。
これまでの採用のあり方を脱却し
人らしい採用をつくっていく努力がより求められている、
そう感じています。
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それではでは、コバやんのひとりごと、今日はこのへんで。
お次は清水さん、よろしくお願いしまーす!