パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

有言実行

2008年9月2日 (火曜日)

こんにちは、本日担当の村上です。

北京オリンピックが終わりましたね。

スポーツ好きの方であれば、それぞれに、思い入れのある選手、
長年応援し続けている選手がいることと思います。

私にとっては柔道の谷亮子選手がそうです。

12年前アトランタオリンピックが行われていた頃、
私は大学受験を控えたゴリゴリの受験生でした。
夏休みもなくせっせと図書館通い。唯一の息抜きはオリンピック観戦。
そんな、花も実もない18歳でした。
当時、まだ田村亮子だった柔ちゃんの試合も早朝4時に起きて、
テレビにかぶりつきで見ました。

当時の柔ちゃんは、前会のパルセロナで16歳で銀メダルをとり、
アトランタでは金確実と言われており、私も絶対取れると信じて応援していたのです。
しかし、決勝で、いきなり現れた今まで国際試合で見たことのない北朝鮮の選手に惜敗。
試合後、しばし呆然とした後、田村選手は言いました。
「次、がんばります」
この言葉を聞いてから、田村選手は私にとっての特別な存在になりました。

バルセロナから4年間がんばり続けてきた。
それでもまだ「がんばる」と言う。
受験勉強にくじけそうだった私は心底勇気づけられました。
田村選手の努力に比べれば、私なんかまだまだまだだ。全然まだまだだ。
直接会ったことのない相手に勇気づけられた初めての体験でした。

その後の谷選手は、
「最低でも金」と宣言して挑んだシドニーでみごと初めての金メダル。
「田村でも金、谷でも金」とキャッチフレーズをつけたアテネで二連覇。

そして、今回の北京。
「田村でも金、谷でも金、ママでも金」とのぞみました。

谷選手はいつも高い目標を公言します。
それによって、逃げ道を自ら絶ち、自分自身に最大限のプレッシャーをかけてきました。
公言することによって高まる周囲の期待もプレッシャーにならないはずはありません。

有言実行。
目標が高ければ高いほど、尋常ならざる精神力が必要な行為だと思います。
尊敬し、憧れずにはいられません。

金でも銀でも銅でも、まったく同じ感動と勇気を、いつも谷選手からもらっています。

谷選手、お疲れ様でした。

次回は、吉田ママです。