パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

性善説?性悪説?

2009年11月20日 (金曜日)

こんにちは。
社内では若い方ですが、最大で「入社8年目?」
といわれたことのある、土田です。

いきなりですが、私は性善説より性悪説を信じています。
孔子や孟子よりも、荀子、韓非子が好きです。

自分自身がそうだからなのかもしれませんが
人は、元来弱い。すぐ楽な道を選ぼうとする。
そんなときに自分を奮い立たせるのが、
自分で決めたり、他人から与えられる
「ルール」、「目標」、「賞罰」という類のものだと思います。

しかし、そんな私の考えを覆すかも知れないような
出来事が今日起こりました。

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いつものように、営業としてお客様の元に向かっていた私。
郊外の会社様だったので、駅からバスに乗らなくてはいけなかったのですが、
運悪くタッチの差でバスを逃してしまいました。

なんとしても遅刻するわけにはいかんと思い、
路上でタクシーを捕まえて、お客様の元に急行しました。

結果は、無事ぎりぎりセーフ。
お客様とも有意義な会話をさせていただくことができました。

ほっとして、帰路に着こうとしたそのとき・・・

あれ、ケータイがない!

真っ青になって考えてみると、どうやらあわててタクシーの中に
置き忘れてしまったようでした。

領収書にある電話番号に電話してみましたが、
個人タクシーなので、すぐにはドライバーと
連絡が取れないとのこと。

仕方なく、会社に戻ってから、自分のケータイに電話をしてみました。

すると・・・

なんと、ドライバーの方が電話に出てくれました。

しかも、続けて
「お客様の会社の住所はどちらですか?」
「今日の夕方、お届けに参ります。」

と、仰ったのです。

「私から取りに伺います」と言ってもドライバーの方は
頑として聞かず、わざわざその日のうちに
会社まで携帯電話を届けに来てくれました。

申し訳なさでいっぱいの私がお礼を言うと、
「前日徹夜で運転をしていて、自宅に帰る途中で
 お客様が今日の最後だったんですよ。ケータイ忘れたのを
 そのときに気付かずに、すみませんね。」

と、仰るのです。

私は深々と御礼をして、徹夜明けをおしてまで来てくださった御礼に
眠気覚ましドリンクをお渡しして、
タクシーが去っていくのを見送りました。

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正直、ひねくれている私は、
「どうしてそんなことまでしてくれるのだろう。」
「ケータイを届けるせいで、その間他のお客さんを
 乗せるチャンスを逃してしまうのに。」
「届けたお礼を要求することもできるはずなのに、
 見返りを求めず、しかも徹夜明けなのに?」
「私に恩を売っても、もう私があのタクシーを利用することは
 まずありえないのに」

なんてことを考えてしまいました。

社会人になると、
「価値を提供するからには、相応の対価を受け取らなければならない」
ということも非常に大事です。

でも、逆に言うと、
「見返りを求めた奉仕なら誰でもできる」
「だからこそ、見返りを求めない奉仕に人は心を打たれる」
のだと感じました。

営業も同じかもしれません。
見返りだけを求めていては、期待以上の満足はしてもらえない。

「できれば、値下げしてほしい。タダにしてほしい。」というお客様と
「提供するだけの価値に見合う対価をいただかなければいけない」という会社を
自分が仲立ちすることで、お互い納得できる結果に導く。

それができなければ、逆に自分が介在する意義はどこにもない。

とある、自分のポカをきっかけにいろいろな
思案をめぐらせた一日でした。

追記:
タクシーのドライバーの方には、
何とかして住所を聞いて、お礼のお手紙を送ろうと思います。

さて、次は、同じく
最近携帯電話を紛失したものの、運よく手元に戻ってきた長崎です。

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  • 領収書 書式、書き方さん

    <strong>領収書 書式、書き方</strong>

    領収書の書式、書き方についての情報です。