パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

ダイアログ・イン・ザ・ダーク

2010年6月16日 (水曜日)

今まさに提案書作成が進まず、もやもやと悩んでいる平原です。
て、天の声が・・・

さて、先日「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というイベントに参加してきました。
http://www.dialoginthedark.com/

かねてから勧めてくださる方がいらっしゃって、ずっと行ってみたいと思って
いたのですが、やっとタイミングが合い行ってきました。

ダイアログ・イン・ザダークとは?(以下公式サイトより転載)
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目以外のなにかで、ものを見たことがありますか?

暗闇の中の対話。
鳥のさえずり、遠くのせせらぎ、土の匂い、森の体温。水の質感。
足元の葉と葉のこすれる枯れた音、その葉を踏みつぶす感触。
仲間の声、乾杯のグラスの音。
暗闇のあたたかさ。

ダイアログ・イン・ザ・ダークは、まっくらやみのエンターテイメントです。

参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、何人かとグループを組んで入り、暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。
その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、そしてコミュニケーションの大切さ、人のあたたかさを思い出します。

世界25か国・約100都市で開催され、2009年現在で600万人以上が体験したこのイベントは、1989年にドイツで、哲学博士アンドレアス・ハイネッケの発案によって生まれました。
1999年以降はボランティアの手によって日本でも毎年開催され、約6万人が体験しています。
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言葉では聞いて、理解していたのですが、本当にすごいイベントでした。
決して目の慣れることのない「本当の真っ暗闇」に杖を持って入っていくのですが、
もう、怖い、怖い。
一歩歩くのもビクビク、ものすごくへっぴり腰になり、足をすり動かすようにしか
移動できないのです。

そして、自分が黙っていると、自分という存在がなくなってしまったように感じます。
仲間に自分の存在を伝えなくてはいけない。自分の驚きや相手への共感を言葉にしな
くては伝わらないのだということをまざまざと学びました。

そして何より、参加者を導いてくれる案内役である視覚障害者の方のすごいこと、、、

あの真っ暗闇の中、スタスタと動き回り、的確に場所を案内してくれ、私たちが
転ばないよう支えてくれ、熱いお茶まで淹れてくれるのです。

こんなことができるなんて!本当に驚きと、尊敬でした。

そして、1時間も暗闇にいると、なんだか安心し、心地よくなってくるのです。
その場で初めて知り合った他のメンバーとも遠慮なく言葉を交わし合い、笑い合う
事ができました。本当に素晴らしい体験でした。

残念だったこともあります。
暗闇での時間が終了し、薄明かりのある部屋(ものすごくまぶしく感じます)に
出て視力を取り戻し、皆で感想を言い合う時間があったのですが、このタイミング
になってさっきまでたくさん声を発していたメンバーが、一気に口をつぐんでしま
ったのです。顔が見えたことで発言することへの恥じらいやためらいまで取り
戻してしまったようです。

暗いところで助け合えたメンバーが、明るいところではよそよそしくなってしまう
だなんて。今の日本の悲しい一面を見たような気がしました。

職サークルが目指す社会。
誰もがお互いを思いやり、気遣い合え、関わりあえる人間味のある社会。
暗闇には確かに存在していた社会。

どうやったら光のある、明るい日本で実現できるのか。
もう一度じっくり考えてみたいと思いました。

みなさん、ダイアログ・イン・ザ・ダーク、おすすめです!!
ぜひ行ってみてください!

お次は会社の机にジャイアンツの帽子が飾ってある保坂です。