三国志に学ぶ人生観 7 袁紹
2012年1月5日 (木曜日)
こんにちは、土田です。
今回は袁紹です。
前回の曹操とは対照的に、「残念な」群雄の代表格として語れることが多い
袁紹はこんな人物でした。
—–
・高級官僚を何人も輩出した家の出身で、ボンボン。
・イケメンで、金持ちなのに謙虚だったため、若いころは曹操ら大勢の人々と仲が良かった。
・後に反董卓連合軍の盟主に推薦されたが、自分の戦力を消耗したくないので攻勢に出ようとしない
諸侯をまとめきれず、結局連合軍は空中分解した。
・外には寛大に振舞いながら内心は猜疑心が強かった。
・優柔不断で、決断力に欠けていた。
・優れた人物がいても用いることができず、忠言を聴いても実行できなかった。
—–
名家として大勢力を誇り、曹操すらも警戒する存在だったのですが、
結局は上記のような器の小ささが災いし、曹操に敗れ、歴史の渦へと消えて行きました。
なかでも、最大の失敗の一つが「後継者選び」だと言われています。
袁紹は美貌、武勇に優れていた三男袁尚を長男を差し置いて寵愛しており、
袁紹の死後、兄弟で相続を争ったために袁家は衰退し、その隙を曹操につかれ、滅亡への途をたどりました。
私情で後継者を選んだために、家を潰してしまった袁紹は、
どこまでも残念な存在として評価されており、少しかわいそうになってきます。
—–
先日、某国家元首が死去し、三男が後継者になる、ということですが、
果たしてどのような結果になるのでしょうか。
次は、奈良です。