若者は誰が育てるのか
2018年4月13日 (金曜日)
おはようございます。
入社当初よりもスマートになったという意味で…
シャープな田代です。
たまに実家の両親に会うと、痩せてみえるのでしょう。
「ご飯、ちゃんと食べているか?」と言われ続けていますからね。
もういい大人だから大丈夫なんですが…いつになっても心配なのだと思います。
さて、本日のブログは、
そんな冒頭のアイスブレイクにも関係するテーマ
「若者は誰が育てるのか」について一筆します。
◆
「人材業界あるある」ではないのですが、
この会社で就職と採用の支援をしておりますと、
プライベートでも周囲の人から「良い会社を教えてほしい」と
転職や就職の相談を受けることもしばしばあります。
先日、知人であるAさんの娘さんが今年就職活動だということで
例のごとく「ねぇ、田代君。うちの娘が就活しているんだけど良い会社ない?」と
相談されました。
そのAさん。
私と同じく人材業界に長く勤めていて、
企業に対しても造詣が深く、仕事もとてもできる方でしたので、
私から企業を紹介するなんておこがましいとさえ思っていたんです。
だからこんな会話。
(田代)
「Aさん、普段から沢山の会社に訪問されているなじゃないですか。
僕から、Aさんに言えるアドバイスなんてないですよ。
参考まで、Aさんの言う“良い会社”ってどんなイメージですか?」
(Aさん)
「良い会社ねぇ。例えば、●●●社、●●●社、●●●社とかかなぁ」
自分、衝撃が走りました。。。
だって、Aさんが挙げた“良い会社”は、誰もが知っている超大手企業ばかり。
えっ…Aさん、普段仕事で色々な会社を見ているはずなのに。。
大手企業に入ることだけが全てではないことは絶対に理解されている方なのに。。
あまりに社会を知らないダメ親父に見えてしまい、
がっかりした自分がいました。
と同時にこんな気持ちが芽生えました。
いや、Aさんは人材業界のプロだ。
こんなに良識のある人でさえ、親として娘の幸せを思うと
「大手企業に入ってほしい」とか判断が鈍ってしまうのかもしれない。
親は幾つになっても子供の幸せを願っているものだから仕方がないのだろう。
さて。ここからが今日の本題「若者は誰が育てるのか」です。
◆
「若者は誰が育てるのか」
このテーマについて、私の意見を述べるならば
若者は「社会」が育てるものだと思います。
親でも、大学でも、企業の教育担当でもありません。社会です。
親の指導が悪い、大学の教育が悪い、など、
新入社員の話題になるとよく言われるじゃないですか。
あれ、正しいようで、私は違うと思います。
冒頭の話にもありますが、
幾つになっても、親は子供の幸せを願っています。
これが、行き過ぎるとモンスター化することもありますが、
根本は誰もが同じ気持ちで「自分の子供が幸せになってほしい」のです。
親の愛情は最後の砦。絶対に必要です。
ただ、親は愛情が深いゆえ、良識ある判断が鈍ります。
だから、人を厳しく育てることは、なかなか難しいのではないかと思います。
じゃ、誰が育てるのか。それが、社会です。
近所の子供が過ちを犯していたら叱ったり、
新入社員を厳しく指導したりすることを、社会が面倒臭がってはいけないのです。
10年近く経つのでしょうか。
ある人事担当者さんとの会話を今でも覚えています。
「新入社員研修は、基礎しか教えません。
基礎というのは、お客様先に行っても最低限の失礼がないレベルです。
本当の意味で、社員を育ててくれるのはお客様ですから。
私たち人事が、新入社員を育て上げてやろうなんて、おこがましい。
お客様に揉まれ、怒られ、そこで考え、行動して、人は育つのだと思います。
だから、基礎を教えたら、すぐOJTで外に出しちゃいますね。」
とても本質的だなぁっと思いました。
新入社員を育てるのはお客様である。
つまり、自分の身内の指導には限界があるので、最低限のマナーを教えたら、
外に出て社会から学んで来い!という意味だと私は感じ取りました。
でも、本当にそう思います。
私たちパフが創業時から掲げる「職サークル」という事業。
企業は、自社の採用成功だけを考えるのではなく、
若者を社会の共通の財産と考え、
彼らの成長を温かく見守り、時にアドバイスすることも
社会人として大事なのではないか、という考え方です。
まさに「社会が若者を育てる」を体現しています。
本日の執筆にも書きましたが、
私は「職サークル」事業は、社会の取って必要な思想だと思いますし、
この考えをもって、社会が人を育てる当たり前を作りたいのです。
最後にもう一度言います。
若者を育てるのは、
親でも、大学でも、企業の教育担当でもありません。社会です。
だから、社会人は、若者に対して、
温かい目と厳しい指導をさぼっちゃいけないのだと思いました。
以上で本日のブログは結びにします。有難うございました。
次は、子供に対して、どんな教育をするのか楽しみな岩崎さんです。