パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

過去と未来をつないでいく

2012年6月18日 (月曜日)

こんにちは。大橋です。

かなり徒然ですが、最近考えていること(感じていること?)についてです。

・・・・・・

先日、大野から『おじさん図鑑』という本を借りました。
いろいろなおじさんのイラスト(解説付き)が満載で、
思わず笑ってしまう、心を和やかにしてくれる素敵な本です。

さて、この本を読んでいるからというわけではないのですが、
最近、人生の諸先輩方と相対するたびに、大変勝手ながら
その人の若かりし日の姿や、家庭での姿に想いを馳せることが
増えてきました。(本当に勝手ですね、すみません。。)

それは、まだまだそんな予定はありませんが、
家庭を持って父親になるということを現実に考えられるように
なってきたからかもしれません。


・・・・・・


この土曜日には、学生時代からの友人夫婦に会い、
10か月になる子どもを抱っこさせてもらう機会がありました。
(残念ながら泣かれてしまったのですが…。)

友人が“父親”をやっている姿が滑稽に映るかと思いきや、
子どもの口にご飯を運んだり、あやしたり、ごく自然な光景でした。
こうして父親になっていくのかぁ、なんてしみじみしてしまいました。


・・・・・・


また、自分が生まれた頃からのアルバムを整理する機会がありました。

今の私の年齢より、若かったころの両親の姿を見つけ、
「子どものころはこんなんだったなー」という気持ちではなく、
「このときの両親はどんなことを考えていたのだろう?」という気持ちで
アルバムをめくっている自分がありました。

明らかに視点が、“父親”寄りになっていました。


・・・・・・


また、あるカレー屋さんでの出来事でした。
懐かしい漫画があり、何気なく最終巻を手にとりました。
(『ヒカルの碁』という漫画です。
 20代半ばから30代前半の人は読んでいたでしょうか。
 主人公のヒカルという少年が、プロ棋士になっていくという物語です。)

そこにとても示唆深いやりとりがありました。


主人公に、ライバルが「おまえはなぜ囲碁を打つのか?」と問う場面です。
主人公が、自分に囲碁を教えてくれた平安の天才棋士(の霊)を思い、


 「遠い過去と、遠い未来をつなげるため」


と答えるのです。(しびれました!)
そして、そのライバル(たしか韓国のプロ棋士)がこう返すのです。


 「それは僕たち皆同じだろう」


きっと、ライバルの彼は、囲碁界のことを指してそう言ったのだと思うのですが、
私たち一人ひとりも、きっと同じなんだろうと、ハッとしました。

「師匠から弟子へ、弟子からまたその弟子へ」と同じように、
「親から子へ、子からまたその子へ」

我々サラリーマンにあてはめると、

「上司から部下へ、部下からそのまた部下へ」

そうして過去と未来とが橋渡しされていくのですね。

職サークルのいう“若者は社会共通の財産”というのも、
まさにこういうことだと思っています。

きっと近い将来、後輩や部下を持つと思います。
父親にもなるかもしれませんし、
チームや組織を預かる立場にもなるかもしれません。

遠い未来を想って、より広い視野で、
より高い視点で、より深い思考で、
生きていられるようになりたいと思っています。


・・・・・・


次は、今年の父の日の贈り物が気になる木村です!

悩み続ける日々の中で

2012年6月15日 (金曜日)


こんにちは。大野です。私の人生はマッサラです!

出向から約1年が経ち、7月からまたパフへ復職いたします。
今日は出向の1年間のまとめを!と考えていたのですが・・・・

『まとめなんてできない!!!!!(心の声)』

本当は皆さんに、こんなことがありまして~とお伝えしたかったのですが、
綺麗な言葉でまとめることは困難でした。

この1年間(いや社会人になってからずっと?)常に悶々を抱えて働いています。
年々、悶々度が増している気さえします。

~今抱えている悶々の一部をご紹介~
・目指すべき顧客との関係性は?
・気持ちよく働くことと、利益を出し続けることの関係って?
・営業せずに売るのが良し?
・従業員としての権利を主張することは大切?それとも自己責任で考えるもの?
・会社のため?自分のため?何のために働く?
・マネジメントって一体なに?
・仕事ができるって一体なに?

悶々・・・悶々・・・・悶々・・・・・


と、いうことで、お伝えしたいことを変えます。

これから社会人になる皆さん。
就職活動中の皆さん。
これから就職活動をする皆さん。
大人なっても、いつでもどこでも問題は山積みです。働くという日々は悶々とすることだらけです。
もう何が何だか、何が正しいのか、分かりません。パッパラパーです。


でも、だからこそ、自分で考えて、考えて、疲れても考えて
でも時々誰かに話してでも考えて、最後には自分で決める。

決めたら次は、自分こう思うんだ、と誰かに伝えてみる。

考えた、で終わりにしない。
伝えられるようになって、初めて考え抜いたと言えるのだと最近思います。

「自分ならこうしたいな」「ここは守りたいな」と思うことは私も最近増えてきました。

確固たる信念を持つことが、良いことか悪いことなのかは
分かりませんが、そろそろ悶々と捏ねてきたものをまとめて、光らせたいと思っています。


葛藤して、考えて、悩んで、でも決めたらやりきる。

ソンナ大人ニワタシハナリタイ!!

以上です。今日も宣言で終わってしまいました。

あなたの悶々していることは何ですかと社会人に突撃インタビューしてみるのも楽しそうですね。

次は、大橋です!

 

ロールモデルを考える。

2012年6月14日 (木曜日)

こんにちは。岩崎です。
声を荒げて怒鳴ることはほとんどありませんが、他人に厳しく心が狭いもので、
人に色々と言うことが多いかもしれないな、と自分でも感じます。
「怒る」と「叱る」は似ているようで違うので、難しいですね。

先日、興味深い記事を見つけたので、ご紹介したいと思います。

「キャリア形成における『5つのロールモデル』メソッド」
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20120512

就職活動において、「どの会社で働くか」「どんな仕事をするか」という点は
まず最初の判断基準としては大切なものになるかもしれません。
というよりも、それ以上のことは『わからない』ので、基準がそれしかないと
いう方が良いでしょうか。
その判断すらイメージにとらわれていることも大いにあります。

実際に働いてみるとわかるのですが、
同じ会社で、同じ職種で、同じ仕事をしていても、
仕事の仕方、得意不得意、目指している道…みーんな違います。
自分と似たタイプの人もいれば、まったく違うタイプもいる。
今まで話したことのある社会人の話もその一例でしかありません。
これってなかなか学生時代には気が付きにくいことではないでしょうか。

就職活動して内定をもらって、入社を決めたら終わり!ではありません。
そこから自分のキャリアがスタートするわけなので、
「その先」があることを意識しておくことは大切だと思います。
(まぁ、1~3年目は目の前のことで精一杯ですが…(苦笑))

例えば、パフ(というか私の仕事)なら、どんなロールモデルがあるだろう…
と考えてみたのですが、すぐには思いつかないものですね…。
記事にもある通り、週末の宿題ということにして、これからのことを考えて
みたいと思います。

次は、キャリアというよりは歩む道を決めていそうな大野です。

本気で叱る

2012年6月13日 (水曜日)

皆さん、こんにちは。現在、内定者3名の教育係をしている吉川です。
社会にこれから巣立とうとしている内定者と接していると、無限の可能性を感じ、
「若者は社会の宝だ!」と日々実感しています。


先日、あるお客様から本気で「ばかやろう~!!」と怒鳴られました。


入社5年目まではよくお客様を怒らせていましたが、最近ではほとんど怒られる
ことがなかったので、とてもビックリしました。

ただ罵声の後のお客様のお説教は、本当に心に響く内容でした。
私のことを思って叱ってくださったのだということがヒシヒシと伝わってきて、
思わず涙がこぼれてきました。


思えば若手社員の頃、本気で自分を叱ってくださったお客様とは未だに
つながりがあります。

自分の成長を信じ、「この子をまともな社会人に育てよう」と思ってくれた
温かな先輩方は、人情に厚く、人とのつながりを大切にされる方。
私もそんな方々とのご縁を自然と大切にしてきたのだと思います。


今、内定者や若手社員を叱る立場になってみると、怒鳴るぐらい本気で
一人一人と向き合うことは、相当なパワーがいります。

愛情の反対は、憎しみ。ではなく、無関心。

本気で叱ってくれる・くれた方々に改めて感謝し、自分も若者(学生、
内定者、若手社会人)に本気で怒鳴れる社会人になろう!と決意を新たにしました。

明日は、静かに叱るタイプの岩崎です。

「働くとは」を久々に考える

2012年6月12日 (火曜日)

すべての年代と仲間になっていく。。。いいことだね、ヒラハラ。
褒めてもらっているようで、嬉しいです。

年上から年下まで、確かに得意かもしれません。
年上にも年下にも、突っ込んで、絡んでいきます。
でも、飲み会では、突っ込みキャラが崩れ、よく後輩に突っ込まれます。
それがいいのでしょうかw
・・・
さて、5月末から今日まで、9連続でランチミーティングを実施中の保坂です。
対象は、マジックドラゴン・サービスマネジメントグループのメンバー。

いつも忙しさにかまけて、
メンバーの方々とのコミュニケーションをおざなりに済ませてしまっているので、
全員とひとりひとり、個別面談をすることにしました。

時間が空いたときにやろうとすると、なおざりになりそうだったので、
ランチミーティングを毎日やる!と宣言したわけでございます。

社員もいれば、アルバイトさんもいます。
年下もいれば、ひと回りほど年上の人もいます。
社歴は8年!の人もいれば、半年の人もいます。
ランチの好みも、人それぞれ。
大切にしていること、いま夢中なことも人それぞれ。
そして、仕事の目的も、人それぞれ。

能力の長短も人それぞれ、そんなメンバーが集まって、
ひとつのことを作り上げよう、何かを達成しようとしているんだなー
それって、結構、簡単じゃない。。。

このランチミーティング、
みんなの価値観を知り、普段話せない話をし、
言いたいことも少しは言ってもらえ、よい時間になったはずだとは思うのですが、
少し気が重いことに気付いてしまったのであります。

で、どうする。。。

でも、それが、会社であり仕事。
だからこそ、面白いし、達成する喜びを全員とシェアできる。

みんなで何かをする難しさ・苦悩。一緒に作り上げる楽しさ。
新しい価値観に触れあえたときの気づき。目標を達成したときの喜び。
そして、また新しい難しさにぶつかる。これを、繰り返す。
苦労と喜びは少しずつ大きくなっていく。また繰り返す。
こんなもんですかね、仕事って。やっぱり仲間と働くってすばらしい!

と気付いて、明日も働くのでした!

・・・

お次は、これからしばし、 ひとまわり歳の離れた内定者たちと、日々向かい合うことになる吉川です!

仲間を作る

2012年6月11日 (月曜日)

こんにちは、平原です。
好きな本ですか~~~~う~~~~ん。
すごく学びが大きかったのはカーネギーの「人を動かす」ですが、本屋さんでは
大体サイエンスコーナーでトラップされます。最近のサイエンスコーナーは本当に
面白い!!誰でも読めて面白い本がたくさん。
お勧めです!!

この仕事をしていると、かなりの頻度でセミナーなどのコーディネーターとして
人前に立ちます。
最近も、お客様の内定者さんに向けたイベントや研修などたくさんお手伝いさ
せていただいているのですが、冷静に考えれば1回あたり20~30名の「初対面」
の方と打ち解けないといけないわけです。「誰この人、なんかやだな」なんて思
われてしまったら、せっかく良い内容で研修を作っても台無しです。

そんなとき、みなさんはどんな工夫をしますか?
私は、仲間を作ります。

 

前の方に座っている人と、とにかく親しく話す。
プリントを配るときなどに、勝手に前に座っているひとを助手にする。
「これちょっと配って!」と、頼ってしまう。
とたんに、みんな私の仲間になります。
手伝ってくれようとするし、分からないことなどあれば「平原さ~ん」と
親しく名前を呼んでもらえる。

たった3時間程度のイベントでも、参加者の人とできるだけ仲良くなる。

 

これってほんとうに効果絶大です。進行役の人に親近感をもってもらえたら、
セミナーでも研修でも大成功。だって、参加者が前向きなんですから。 

 
要は、人は鏡なのです。私が相手に心を開いて近寄っていけば、相手も簡単
に心を開いてくれる。殻に閉じこもってしまっては、絶対に打ち解けられない。
いつでも「仲間になること」。これが秘訣ですね!

次は、飲み会で全ての年代と仲間になっていく保坂です。 

小説が好き

2012年6月8日 (金曜日)

こんにちは、奈良です。

私は最近、暇さえあれば小説を読んでいます。

本への出費がかさんでしまったため、
何年かぶりに図書館へ行って、貸出カードを作りました。

特に、とあるSF作家の作品がお気に入りで、
先月知ったばかりの作家なのですが、
あっという間に7冊を読み終えてしまいました。

今、8冊目を読み始めたところで、
こちらは3部作の1作目。
その作家の作品をまだまだ読み続けられると思うと、
幸せな気分になります。

SFに限らず、私は昔から小説を読むのが大好きでした。

架空の世界、架空の人物、架空の出来事。

それらをすべて、自分の頭の中で組み立てる想像力と、
私という読者の頭の中に立体的に描かせる表現力に
いつも感動します。

先日、先輩の高田におすすめのSF小説を教えてもらったので、
そちらも読むのが楽しみです。

まだ読んだことのないたくさんの本の中から、
自分のお気に入りとなる作品に、ひとつでも多く出会いたいものです。

次は、平原です。
おすすめの小説はありますか?

食事と情報の話

2012年6月7日 (木曜日)

こんにちは、並木です。

私は結構食べるほうです。学生時代に比べて運動量が落ちているので暴飲暴食は慎まないといけないと思いつつも、気が付くと焼肉の食べ放題に出かけてしまい、後で後悔する、というループを繰り返しています。

さて、食事をとることと情報をとることは、似ている点があると思います。

①取りすぎるとかえって悪い状態になる
食べすぎが体重増加等、不健康の原因となることはご存知かと思います。
情報も似たようなことがあると思います。本当に正確な情報を得ようとあちこちから情報を集めていると、情報が多すぎて何が何だかわからなくなり、かえって的確な判断ができなくなりがちです。情報は集め始めるときりがないので、ある程度集まったら、手持ちの情報から判断して動き始めるほうが良い結果につながるのではないでしょうか。

②好きなものばかり取っていると良くない。
野菜を食べずに肉や油ものばかり食べていると体の調子が悪くなる、というケースは偏食の例としてよく取り上げられると思います。
情報も同じで、特にウェブ上では自分が興味ある情報ばかりに接していると、重要な情報を見落としていたりします。自分の興味に関係なくさまざまな情報を提示してくれる媒体(新聞、テレビなど)は、意外と役に立つのではないかと思っています。

他にも何か似た点はないかな、と考えつつ、お昼は何にしようかと考えていたりします。

次回は奈良さんです。

いつもお世話になっております、マジックドラゴンの坪内です。

 

早期接触型の採用事例

学生の動員は、媒体に説明会をアップし、DMを送るという手法がいわゆる王道ですが、多くの企業様がこの手法で説明会動員できずに苦しんでいるという声を聞きます。また13採用においても、なかなか採用目標の人数が伸びず、長期化している企業様も多い印象を受けます。

本日のブログは、今後の採用でキーワードになると思われる「早期接触型」の採用事例を簡単にご紹介してみたいと思います。

IT系の業界では業界をリードするベンチャー企業を中心にトップ自らが大学を訪れ、志の高い学生を対象にした講演や勉強会を行う接触手法が活性化してます。弊社も大学向けの合同説明会等をお手伝いすることがありますが、合同説明会でない接触イベントとして他社の企画している事例ですが、「スクール」手法をご紹介させてください。

【出展】

Infinity Ventures Summit 「スタートアップ・スクール」

http://www.infinityventures.com/ivs/workshop/

 

早期接触は、説明会でなくスクール!

さて、次年度の14採用のキーワードが早期接触になるのは、今年の13採用を俯瞰した上でも間違いなく予想され、このような方法で初回接触を図るこの方法は、IT系企業を中心に進み、今後広がっていくと思います。

————————————————————————————— 

 特徴的なのは、以下のポイントになります。

  ・採用を一切、目的としていない(説明会ではなく、スクール)

・最前線で活躍する経営者・経営幹部によるライブのプレゼンがある

・学生は、ベンチャースピリッツやエッセンスをたっぷりと感じる

  ・ただの講演形式だけでなく、響く熱いメッセージがある

 

企業・学生・大学のWin-Winモデル

さて、この企画の良いところは、企業・学生・大学が三方良しの企画になっており、とても優れたモデルになっています。主なポイントは、以下の通りです。

【企業のメリット】

・上位大学×志の高い層へのリーチ ※夏前の早期接触

・自社のファンの囲い込み (B to C企業なら、学生はユーザー)

・将来の採用キャンディデートの開発

【学生のメリット】

・最前線で活躍する経営者のスピリッツに触れられる

・透明性の高い企業理解 ※トップ自らが本音を語る

・ビジネスや業界を学ぶ良い機会

・志の高い学生同士のつながり

【大学のメリット】

・大学の学生のキャリア支援のサービス力の向上

・ライブとしての講演に対する学生満足度の向上

・将来のベンチャー経営者の輩出

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多くの企業様がこの手法で説明会動員できずに苦しんでいるという声を聞きます。

少し、発想を変えてみると、母集団形成や動員の課題を解決するような良いアイデアが生まれる気がします、いかがでしょうか?

次は、並木です。

 

BUMP OF CHICKEN 『ギルド』

2012年6月5日 (火曜日)

こんにちは、土田です。

今日はBUMP OF CHICKENの 『ギルド』です。

まずは、何も言わずにこの曲を聞いてください。

 

そして、歌詞を読んでください。

————————————

もう、しびれますね。
こういう詩を書けるようになりたい。

人間は汚いし弱いけど、それを認めた上で、

それでも、もがきながら清く強くあろうとする、その姿こそが美しいのだと思います。

特に「構わないから その姿で 生きるべきなんだよ」の部分。
本当に、力が出ますね。

 

人間の汚さ、弱さを無視した「前向き・元気の押し売り」はもう要らないんじゃないでしょうか。

 

「夢は叶う」「努力は報われる」「いつでも笑顔」「前だけを見つめて」
これらの言葉は、あくまで正しいのですが、一面的です。

それができる強い人は、人間の中のごくごく一握りなのだと思います。

僕のような凡人は、アタマではそうあらねばならないとわかっていても、
どうしようもなく汚く、弱い存在なんです。 

でも、なんとかしようと思って、迷いながら、失敗しながら、
もがいて、でもやっぱりできなくて、悶々と毎日過ごしているわけなのです。
苦しみながら生きていて、たまに楽しいことがあるのです。 

その「生きる苦しみ」が悪であるかのように、または、まるで最初から存在しないかのような、
言葉の中からは「こうあらねばらない」という強迫観念がにじみ出ています。

—————————————

企業の採用HPだって、
「やりがい」「社会貢献」「夢がかなう職場」「自己実現」「すべてはお客様のために」
「理想の自分になる」みたいな言葉だけが踊ります。 

それらの言葉は、あくまで正しいのですが、一面的です。

 

下記のような話は、あまり出てきません。

「上司とそりが合わず、ゴミのような扱いをされたけど頑張りぬいた」
「最初は絶対好きになれないと思っていた顧客から徹底的にいじめられたが、
最後には『○○さんのおかげです、ありがとう』と言ってくれた」
「『絶対うまくいかない』と酷評された企画を、失敗したらクビにしてください!と
周囲をなんとか説得、実行して認めてもらえた」
「毎日終電で帰って、土日もどちらかは出るような働き方で、死にそうだった。
でも、そのおかげで今の自分がある」 
「お前は出入り禁止だ、と罵詈雑言を浴びせられた顧客に毎日夜討ち朝駆けして、
ようやく取引復活、しかも取引額が増えた」 
「必死に作った企画が、実行直前の段階になって上司の一声で中止に。
結局実現できなかったが、その経験が糧になっている」 

 

働くということのキラキラした面だけが前面に出すぎているのですね。

その裏にある、厳しさ、困難は、確実に存在するのに、
まるで存在しないもの、存在してはいけないようなものであるかのようです。

それは「常にキラキラ働かないといけない」という強迫観念を我々に与えます。

 

イヤなことばかりというつもりはないです。
ただ、現実から逃げ、目をそむけてしまうのは、よくない。
長い目で見ると、誰も得をしないと思います。 

 

キズなし、色もピカピカ、つるつるしたリンゴって、なんか「農薬たっぷり」って感じで、
ウソっぽいじゃないですか。
多少虫が食ってて、色もかすれてる、そういうリンゴの方がおいしいじゃないですか。

いいことばっかり言っているより、いっそのこと下記のようなことを言ってくれた方が
信用できる。

もちろん、それを利用して「差別化」に使う企業もいるわけなんですが、
それでもまだいいことばっかり言っている企業よりは良心的だと思うんですよ。

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次は、坪内です。