よく道を聞かれる人
2016年3月11日 (金曜日)
アニメは好きですがコスプレはしません(笑)。 清水です!
アニメと言えば…「コナン好き」は多くの方にお伝えしていますが、実はわたし、アニメ全般が好きです。
ジャパニーズカルチャーとして、とってもLOVE!!でして、色んな種類のものを観ています。
中でも、日曜日の国民的アニメ2本は録画してまで観ていて、月曜日に一人、日曜日の気分に浸ることもしばしばです(笑)。
さて、先週のちびまるこちゃんのお話の一つが「まるこ、道を聞かれる」でした。
おじいちゃんと散歩中のまるこが、道に迷った営業マンや親子に道を尋ねられ、
間違った道を教えてしまい、てんやわんや!というお話だったのですが、観賞しながら
「そういえば私、小学生の頃からよく道を聞かれるなー」と思い出しました。
老若男女問わず、国籍も問わず、ほんと~~によく聞かれます。
アルバイト先が銀座だったことも理由の一つだと思いますが、一日3組聞かれたこともありました(笑)。
あまりにもよく聞かれるので、思わずGoogleで「よく道を聞かれる なぜ」と検索してみました。
(「現代っ子」と言われそうですが…)
ヒットしたのは、『【結構いるらしい】「なぜか道を聞かれてしまう人」ってどんな人?』。
(http://matome.naver.jp/odai/2135728815783137901)
「結構いる」ことに驚いたのと同時に、やっぱり理由が気になるよね!と妙な仲間意識が芽生えました(笑)。
このサイト上のAnswerは、以下のようなものでした。
・地域に詳しそうな人(会社員や学生、住民と思しき人)
・セカセカしていない、急ぎじゃない人
・人当たりがよさそうな人
・無視せず、ちゃんと答えてくれそうな人。
・同姓で、断らなそうに見える人
などなど
うーん…当てはまるような、そうでないような…。という感じですが、
最後にすごくポジティブな見解が書かれていたのでご紹介します。
『昔、おばあちゃんに「道を尋ねられるような人になりなさい」と言われたことがある。
道を聞かれるということは、服装や髪型がきちんとしていて、表情が穏やかで、姿勢が良くて、
優しさの中にどこか頼れる雰囲気を持っているということ。
おばあちゃんが伝えたかったのは、きっとそういう意味だと思う。 (byそらさん)』
素敵な考え方で、かつ、とっても分かりやすい表現だと思います。
よく、「就活は第一印象で決まる!」と言われますが、
「道を聞かれるかどうか」の判断基準は、まさしく第一印象のみ。
行き詰まって余裕がなくなったときには、
「今の自分に、道を聞こうと思うだろうか…」
と考えてみるのもいいかもしれません!
広報解禁し、あくせく働く毎日ですが、せめて通勤時間くらいは
道を聞かれるような余裕を持っていようと思いました!
お次は、道を聞かれたら親切に教えてくれそうなぶんしょーさんです☆
人を笑顔にできる人はかっこいい
2016年3月10日 (木曜日)
こんにちは!
尊敬する人はいっぱいいすぎて絞れません。溝渕です。
考えてみると、僕が尊敬する人の共通点は、「エンターテイナーである」
ということな気がします。笑いがとれる人、人を楽しませることができる
人は心底かっこいいなぁと思います。
自分もそうなりたいなぁと思うのは、いろんな種類の「面白い!」を引き
出せる人ですね。ユーモアやウィットや知識や凄み、独自性や相手視点を
極めたいです。
さて、先日渋谷で偶然、エンターテイナーに遭遇したので、そのときの写
真を掲載しようと思います。
こういうリアルマリオカートは何度か見かけたことがあるのですが、レン
タルで誰でも気軽にできるものだとは知りませんでした。見かけただけで
心が弾む、いつまでも遊び心を忘れない大人って良いなぁと思った瞬間で
した。
さて次回は、マリオ以外にもいろいろコスプレをお願いしたい!清水です。
お楽しみに♪
人に寄り添って
2016年3月9日 (水曜日)
こんにちは、コバやんです。
今の家に引っ越してきてから近所のパン屋さんにハマって
開店の朝7時半に毎週通っていたので、行きつけ、と言えますかね?
惣菜パンやサンドイッチの種類が豊富で選ぶのが楽しみでしたが
残念ながら今はお店を閉めてしまいました。。。| ̄ω ̄、|グスン
お客さんは多かったので、何か他の理由だったのかなー。
また復活してほしいなと、帰り道お店のあった場所の前を通りながら考えています。
行きつけ、また見つけたいですね。
ものや人でも、いなくなっても尚その凄さや素晴らしさが分かる
エピソードというのは、巷でもよく耳にします。
つい最近ある人の感動秘話を知ったので、そのお話しです。
—
またテレビの話題で恐縮ですが
先日子供をあやしながら「世界一受けたい授業」をぼんやりと見ていたら
赤塚不二雄先生のお話しがやっていました。
最近バカボンも映画になるしなー、なんて考えていると
担当さんに原稿を紛失されたエピソードが!
夜11時を過ぎて作業場で落ち込む担当さんに対して
描き直そうと快諾し!
まだ時間あるからと飲みへ連れて行き!!
再度描き終えて「2度目だからもっとうまく描けたよ」と言える!!!
いや、本心から「仏がおるわ!」と感心してしまいました(T▽T)
同じ境遇なら愚痴や小言の一つも言いたくなるのが人間というもの。
赤塚先生は他にも読者に毎回楽しんでもらおうと工夫をされていたそうですから
相手の立場に立って、というより、まさしく寄り添って
生きていらっしゃったのではないかなと感じました。
パフの理念も「世界で、たったひとりのあなたのために」。
学生に寄り添って、寄り添って、一緒に目的を探すのが
パフの社員としての役目です。
アウトソーシングの実働部隊である私としては
学生だけではなく、採用成功に向かって波をかき分けて進む
採用担当者様に対しても同じ気持ちで取り組んでいます。
3月になり大きな波でかきまわされている今ですが
最後には相手に笑顔を届けられるパフ社員でいたいと思っています。
—
ではでは、コバやんのひとりごと、今日はここまでです@
ちなみに次回担当の溝渕くんは、尊敬している人とかいますか?
イキイキと働く人から刺激を受けた
2016年3月8日 (火曜日)
こんにちは。
ホームベーカリーをいただく予定の木村です。
感謝でございます!!
さて。
先日、美容室に行ってきました。
お任せしていた担当者さんが異動や退職をすると、
行くお店を変えようかどうしようか毎回悩むのですが、
落ち着いているお店の雰囲気が好きで、なんだかんだ
10年以上同じ場所に行き続けていました。
今回は、担当者さんが変わったタイミングで、
どうしようかな……と思い悩んでいたのですが、
かつてお世話になっていた方が同じお店の別の店舗に
いらっしゃることを知り、足を運ぶことにしました。
同じお店とはいえ、新しい店舗は慣れないな……と
心細くなっていたのですが、お世話になっていた方と再会し、
すこし安心したと同時に、足を運んだことをとても喜んでくれました!
その方とは大学1~2年のころに出会い、カットモデル等で
お世話になっていたのですが、その後、カットのスタイリストから
カラー専門のカラーリストに転身し、今では何店舗もあるお店を
代表して海外修行に行ったり、カラーリストの責任者として活躍
をしているとのことでした。
10年も経てば、私も学生から社会人になり、いろんな経験をしてきましたが、
その方も同様に、社会人、そしてプロのカラーリストとして、たくさんの経験
を積んで実力をつけてきたのだと思うと、とっても感慨深くなりました。
「仕事が楽しいんだよね~」とさらっと話している
その方を、純粋にかっこいい!と思うと同時に、
私はやっぱり、一生懸命に、前向きで、イキイキと働く人の話を
聞くのが好きなんだな!!と、改めて認識しました。
つらいことも、大変なことも、
嬉しいことも、思わずガッツポーズしたくなることも、
た~~~くさんの経験をしたうえで、自分の仕事に誇りを持ち
働き続ける。
私もそんな大人になりたいし、自分もそんな風になりたいと
周りから思ってもらえるような働き方をしたいなと、
奮起する出来事でございました。
お次は、行きつけのお店はありますか?
こばやんさんの登場です。
価値観は違うもの
2016年3月7日 (月曜日)
こんにちは、採用担当の仕事が予想以上に楽しくて、ハマってしまいそうな平原です。
私には現在2歳4ヶ月になる娘がいます。魔のイヤイヤ期といわれる2歳児です。
が、うちの場合は旦那ができた人だからか、そこまでひどいイヤイヤは(まだ)発症
していません。
それでもときどき鼓膜が破れるほど泣き叫び、イヤイヤをするときがあります。
親からすると、嫌がっているもの、本人がこだわっていることがあまりにもどうでも
良いことなので、なぜそんなことで泣き叫ぶのかと理解できず途方にくれてしまいが
ちです。
たとえば、
今は青いコップがいい!!!!!とか、
こないだ貼ってもらった絆創膏を今また貼ってほしい!!!!!(怪我はしていない)とか
まだ靴下を脱ぎたくなかった!!!!!!!とか
何の事前知識もなくこの状況になったら、「そんなことどうでもいいでしょ!」と
叱り飛ばしてしまいそうですが、いろいろな育児書を読むと、小さな子供が何かに
こだわることは正常な発達過程でとても大切なことであり、彼らにとっては至極
重大問題だそうです。
だから、こちらの勝手な価値観で「そんなこと」と言うこと自体が大間違い。
青いのが良かったね、じゃあ青にしよう。
同じ絆創膏、今はないから別のこれでもいい?
靴下脱がしちゃってごめんね、もういちど履こうね。
こんな風に彼女の目線と価値観に合わせて対応することで、大抵のイヤイヤを
免れることができます。
(それでもたまに「もう~~~~~~」と思うことはありますが 笑)
同じ価値観を持つのではなく、相手の価値観を認めるということ。
相手が自分と同じ価値観で物事を見ていると、そもそも思わないこと。
実はとてもシンプルで当たり前のことなのに、いつの間にかできなくなってしまって
いることに、子育てをしていると気づかされます。
私たちは学生に向き合い、いろいろな叱咤激励やアドバイスを繰り返していますが、
相手の価値観を無視していないか、自分が持っている考えが「正しい」と思い込んで
いないか、スタンスを見直さなければと思うのでした。
さて、お次はホームベーカリー導入予定?の木村さんです。
良い会社とは
2016年3月4日 (金曜日)
皆さん、こんにちは。
不動産王のドナルド・トランプさんと同じ誕生日の田代です。
2017年採用がはじまりました。
企業の皆様も、学生の皆様も、忙しい日々かと思います。
この時期、私も皆様同様、合同説明会に見学に行ったりするのですが、
まだまだ知らない企業や仕事も多く、大変勉強になります。
ところで、学生の皆さんは「良い会社」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
人によって捉え方は様々なので一概に「これ!」と断定することはできません。
しかし、私は起きく分けて2つのポイントがあると思います。
1、財務的視点
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・事業の質が良く投資効果が高い
・成長している
・一定の安定性がある
つまり、地力のある会社です。
これは企業規模ではなく、質を表しています。
2、コアコンピタンスという視点
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コアコンピタンス、つまり事業基盤のことです。
・顧客に何らかの利益をもたらす自社能力
・競合他社に真似されにく自社能力
・複数の商品・市場に展開できる自社能力
このような事業基盤を持った会社は強いです。
学生の人気企業ランキングと社会人の人気企業ランキングに差異があるのは、
知名度やブランドだけではなく、
社会人の方がビジネス的観点が多く含まれているからだと思います。
冒頭に申し上げた合同説明会。
知らない企業との出会いは、まさに自分の世界観を広げる絶好のチャンスです。
企業の地力と事業基盤(マインドや技術面で何を大切にしている会社なのか)に着目しながら
様々な会社を見てほしいです。
(私も学生時代に戻るなら、沢山会社を見ておけば良かったなと思っているので!)
次は、新卒採用担当として日々奮闘している平原さんです。
「100×10チャレンジ」にチャレンジしてくれたみんな、ご協力いただいた皆さんへ
2016年3月3日 (木曜日)
端的対話力???
ブログは回りくどいホサカです!
今日の写真はこちら。
先日、2月29日に実施した職サークルの社会人100人訪問プロジェクト「100×10チャレンジ」の
「中間成果発表会」の様子です。
今期、職サークル運営責任者を担当させていただきました。
100×10チャレンジ、夏・秋・冬の3クールが無事終了したこと、感慨深く、また支えてくださった方々に深く感謝しています。
学生たちは、前期を数千も上回る社会人へ訪問してくれました。何千もの気づきを得たと思います。
運営者側としては、今期の職サークルおよび100×10チャレンジの成功イメージに向けたKPIを設定していたのですが、達成できなかったものもあります。
世の中に価値ある取り組みにしていくために、いまからしっかり体験学習型サイクルをまわしていこうと思います。
さて、今日一番書きたかったことを書きます!
「100×10チャレンジ」の活動を毎回レポートしてくれた
100×10ブロガーのみんなのことです。
3クール合計12名の学生たちが、自分たちの取り組みを毎週ブログに
アップしてくれました。彼らのブログを通じて、100×10に取り組む
若者たちの、悩みや迷いや学び成長していく姿を、改めて皆さんに伝えて
いければと思い、下記に掲載させていただきます!
★ライトな口調なブログだけど、実は深く考えているシュウヘイの夏月曜クラス
http://blog.shokucircle.jp/15SuA/
★まじめにしっかり、クラスのみんなに向き合っているブログが素敵・こにちゃんの夏火曜クラス
http://blog.shokucircle.jp/15SuB/
★山形帰省してもブロガー会議にSkype参戦!まっすぐな夏実の夏木曜クラス
http://blog.shokucircle.jp/15SuC/
★さらっと長い文章を書けてしまう、すごい!やぎさんの夏金曜クラス
http://blog.shokucircle.jp/15SuD/
★100×10チャレンジは、2シーズン目!
さまざまな視点で、このプログラムに取り組んでくれた木場ちゃんの秋月曜クラス
http://blog.shokucircle.jp/15AuA/
★3クール火曜クラスの運営サポートをやりきった水谷の秋火曜クラス
http://blog.shokucircle.jp/15aua/
★100人訪問達成しておきながら、
ブログも担当したなんてやっぱりすごいな・・・瑞萌の秋木曜クラス
http://blog.shokucircle.jp/15auc/
★ホームルームや訪問で得た気づきをひとつづつ丁寧に書いてくれたユイちゃんの秋金曜クラス
http://blog.shokucircle.jp/15aud/
★ブログでクラスに貢献したで賞、なんて素敵だね。
明るくクラスを支えてくれた美優ちゃんの冬月曜クラス
http://blog.shokucircle.jp/15wia/
★ブログの書き方には悩んでいたけど、自分らしく書けばいいと思うよ!矢島くんの冬火曜クラス
http://blog.shokucircle.jp/15wib/
★まさか、NHK おはよう日本に出て100×10チャレンジを終えるなんて、すごいね。さっしーの冬木曜クラス
http://blog.shokucircle.jp/15wic/
★最初っから飛ばした(すごいという意味)ブログを書いてくれて本当にびっくりしたよ。
皐月ちゃんの冬金曜クラス。
http://blog.shokucircle.jp/15wid/
ブロガーのみんな、おつかれさまでした!
この機会が、みんなにとって、少しでもプラスになったなら、私も嬉しいです。
何かあったら、いつでもカモン♪
さて、明日は、文を書くならパフで一番。田代さんです。
店員さんに学ぶ“信頼関係構築力”
2016年3月2日 (水曜日)
こんにちは。365日24時間全力疾走!のヨシカワです。
先日、デジカメを買いたいと思い、有楽町のビックカメラに足を運びました。
「RICHOのPENTAXが可愛いなぁ」などと、ボーッとカメラを眺めていたら
店員さんに話しかけられ、15分程度の会話で、ものの見事に「買いたい!」
となり、衝動的に購入をしてしまいました!
15分後に店員のおじさまから商品を受け取った時には、その方への信頼度は
半端なく、本当に「買ってよかったな」という気持ちにさえなっていたんです。
営業の仕事をする自分としては、その営業・販売力に感動し、どうして私が
「買おう!」という気持ちに至ったのか、少し冷静に振り返ってみました。
流れはこんな感じです。
———–
【ヨシカワがデジカメ購入に至った5ステップ】
1)さわやかな挨拶
2)興味を持って見ている商品の強みを端的に「3つ」提示
※※ 私が少し興味を持って質問したところ、
※※ その反応を見て、一気に営業モードに!
3)「他社商品との違い」を5社程度の他社商品を一緒に見て回りながら
説明していただく。「重さ」「価格」「使い方」「画質」など、素人
の私が気になるだろうポイントに絞って、端的に違いを提示。
4)元々見ていた商品の前に戻ったところで、最後に、カメラの操作方法を
説明し「私でも難しくなく、使いこなせそう」というイメージが持てる
状態にさせる。
※※ この時点で「買います!」と吉川決断
5)よく一緒に購入するだろう付属品の説明をしてくれ、
必ず買った方がお得になるものと、
買わなくても代替ができるもの、
おススメしないもの、を分かりやすく提示。
※※ プロの視点でアドバイスをしてくれるので、「言うとおりにしよう」
と思ってしまい、オプションもいくつか購入しちゃいました。
———–
これをたったの15分でやってしまうんです。
プロだな、と思いました。
また採用活動や就職活動などとも共通するところがあるな、とも思いました。
■端的にポイント絞って話してくれる
■競合の特徴を理解し、それを踏まえて、自社や自分が良いところを話せる
■本来はすべて売りこみたい(PRしたい)ところだけれど、相手にとって
デメリットになるところがあれば、それもハッキリと伝えてくれる
こんなことが、「この人に任せよう」とか「この人と一緒に仕事しよう」とか
そんな気持ちになるのかな、と思いました。
普段の私は企業の皆さん、学生の皆さんにきちんとこういった言動が
できているだろうか。
いよいよ3月よりスタートした2017年新卒採用活動。
基本は誠実に、でも時には図々しく、相手にとって気持ちよいコミュニケーション
をしていこう!と思ったのでした。(あと、もう少しカメラの腕も磨かないと…)
明日は、端的対話力パフNo.1のホサカです。
一生に一回の経験全力で!!
2016年3月1日 (火曜日)
ゴリラ的読書日記之9
2016年2月29日 (月曜日)
こんにちは。今回ご紹介したい著書は一橋大で競争戦略論を専門に教鞭をとる楠木建教授のものです。タイトルは『好きなようにしてください』。とてもファンキーなタイトルですよね。個人的には結構好きです。
…という冗談は一旦脇に置き、楠木先生。私達は学校から社会に出て、多くの『未知との遭遇』に出くわし、そこから計り知れない程の影響を受け、思春期に形成されたブニョブニョでユルユルな人格や思考回路を再度構築し直していくものだと思います(いや違う。小学生の頃から物事をキチンと考え、ブレない人格を手に入れている、と主張する方。どうぞ我が道をただひたすらに、一身に突き進んで下さい。多分自分は一生袖が触れ合わない人間です)。
そしてその思考回路の再構築に多大な影響を与えた著書の一つが、楠木先生が書いた著書『ストーリーとしての競争戦略』でした。ビジネス書では空前絶後の大ヒットとなった本ですので、ご存知の方も多いかと思います。私もペーパーに頻繁に先生の理論を勝手に登場させ、幅広くお世話になったものです……敢えてここで話しを逸らしますが、以前に楠木先生と仕事をご一緒する機会がありました。
なんせ、あの楠木建(敬称略)。楠木建(同左)だよ。あと5分後に本物に会えるだよ。マジかよ…一瞬でバカがバレそう…いっそのことバカ全開でいくか…いや違うな、むしろ…と思い悩んでいたら本人登場。シャア風に云うのであれば、「何だ!?このプレッシャーは??」です。佐伯が一ファンだからだろうに…と思われるかもですが、もう一人その場にいた、そこまでファンでも無く、私程の興味もなかった(だろう)先輩(ゴメンナサイ)もその解き放たれる見聞色(Onepiece参照)に後ずさりしていました。
一言に目力が半端無い。多くを無駄に誇張して語る人ではないのですが(多分…至極勝手な印象です)、相手の一挙手一投足を観察し、その人の人となりを瞬時に判断できてしまいそうな…そんな奥行きがある眼をしていました。楠木先生は同書でも頻繁に自分を「フツーの人間」と表現しますが…間違いなく云えることは「フツーの人間」は覇気(Onepiece参照)を持っていません。フツー日本代表は私達の方です、と云いたいです。更に空気を読まずに話を逸らし続けていきますが、小難しいミーティングが終わり、一息ついたタイミングでサッとお願いした直筆サイン。新書で時と共に直ぐに劣化していってしまいそうですが、今でも大切に私の本棚の一角に収まっております。その節は真に有難うございました。言葉足らずな自分ですが、本当に感謝しております。
■楠木建(2016)『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』ダイヤモンド社。
■動機:上述のよう、結構なファンですので、AK○48のCDが出たら即買いするファンの如く、即買いです。考えるな、感じろ、です。…はい。分かってます。何も云わないで下さい。
■所感:この投稿記事を書いている直前に、私が学問の師と仰ぐT.A先生とH.ミンツバーグ著『MBAが会社を滅ぼす』をネタにMBA教育が社会に及ぼす影響について議論をしておりました。その中で出た一つの結論として、戦略のそれ自体の存在意義は最早希薄化しているということ。一昔前では一部の優れた経営者が生み出した芸術のような戦略が人を魅了し、圧倒的な原動力をもたらし、実現に至る事例は散見されたが、時代は変わった。現代では視えない市場原理が地球の隅々まで行き渡り、それが成果の大半を決定付けている。となると戦略は正真正銘のアートであり、それ自体は何の意味も成さない。価値を生まない。価値もない。一方で、未だに希薄化したその意義に無我夢中になり、目新しいフレームが出れば飛びつき、何となく『やったった感』で満足している教育現場が散見され、益々日本は戦略音痴になっている。真の戦略とは、視えない市場原理を迅速(1)に妄想し、対する仕組みを迅速(2)に構築し、迅速(3)に行動を起こし、迅速(4)に改善点を見出し、迅速(5)に改良を加え、迅速(6)に再度実行に移す。ひたすらにそのサイクルを迅速(7)に繰り返した結果、その痕跡を迅速(8)に振り返ってみた時に『ヤベ。これって「戦略」じゃない?』が本当の姿である(無論、成果が上がっていることが前提であり、闇雲に行動を起こすことは誤り。「無謀」と「勇敢」の違い)。
私の理解では楠木先生も同書で本質的には同じことを主張されているように思います。同書は学生から社会人と幅広い層から寄せられる仕事上の悩みについて、楠木先生自身の見解を述べるスタイルになっているのですが、そのうち学生から寄せられる相談ごとの多くが、「大手かスタートアップか」「経営者になるためにはどうすればよいか」「万全なキャリア計画を練るために何をすればよいか」といった視ようとも決して視えない、先生の言葉を借りると『拉麺を食べたことの無い連中による拉麺談義』的な、不毛なお悩み事相談会になっていることを危惧していました。先生の意見は、まずは川の流れに身を任せ、まずは飛び込む、失敗をする、痛い思いをする、何かを学ぶ、また新たな川に飛び込む、ちょっとマシになる…を繰り返すことで自らの型が徐々に出来上がっていくのであり、視えない物事に関しては唯一の絶対的基準である自分の『好き嫌い』に委ね、直感に基づき、まずは行動を起こすことの重要性を説いていました。だからタイトルは『好きなようにしてください』。
強く賛同します。
『成功までの「最短距離」はありえません。かといって、「人生にまわり道なし」もまた真実。』
とても印象に残るフレーズでした。
■お薦め本
楠木建(2013)『経営センスの論理』新潮新書。
楠木建(2014)『「好き嫌い」と経営』東洋経済新報社。
吉原英樹(2014)『「バカな」と「なるほど」』PHP研究所。
【追記】 遂に先が視えない17採用が始まりますね。Puff社員一同、皆様のご武運を心よりお祈り申し上げます。