釘さん日記を終えるにあたって
2020年9月24日 (木曜日)
さて、いよいよ長らく続いたこの「釘さん日記」も幕を閉じるときがやってきました。
この日記は、まだ世の中で「ブログ」というものが一般的ではなかった2001年春~夏頃からスタートしました。
「パフの就職応援ページ」(当時のパフの就職サイトで職サークル協賛企業だけが掲載できる小型の就活ナビ)のひとつのコンテンツとして生み出されたわけですが、発案者は僕ではありませんでした。
じゃあ誰が企画したのか?
いまとなっては定かではありませんが、たぶん、デザイナーの福田さん(スア・フォルマ代表で「山と鼓と葉」のメンバー)だったか、当時の新入社員(ヨシカワさんたち)だったか、当時の内定者(ホサカさんたち)だったか、まあ、そこらへんの(当時の)若者たちだったのではないかと思います。
この企画が出てきた時の僕の反応は、「え、俺が日記を書くの?」「しかも毎日?」「勘弁してよ~」と、かなり後ろ向きだったことを記憶しています。
それでも、パフという創業間もない会社の社長の毎日を公開する、という企画は、たしかに興味を持たれるだろうし、アクセスを増やすためには悪いことではない、と考えたのでしょう。
それまで日記なんて書いたことのなかった僕は、ほぼ毎日「釘さん日記」の執筆に取り組むことになったのでした。
当時(草創期のころ)のパフでは毎日のように事件が起きていました。新入社員と内定者しかいないわけですから、もうヒッチャカメッチャカ、泣き笑いの毎日です。
僕はそれらをネタにして、社員のプライバシーなんてお構いなしに、日々の出来事を面白おかしく書き綴りました。
自分でいうのもなんですが、かなり面白かったと思います。
主たる読者である学生からどう思われていたかは分かりませんが、顧客企業や同業者のあいだではかなり話題になっていたようです。
同業者の会合などに行くと「あ、パフの釘崎さんですか?釘さん日記いつも読んでますよ。おもしろいですよね~」なんて、言われることもしばしばでした。
でも残念なことに、この当時の日記が残っていないのです。当時は、クラウドや汎用のブログシステム(Amebaのようなもの)はなく、すべて自社開発したシステムとデータベースのなかに原稿が保存されており、その後の何度かのサイトリニューアルやサーバーの置き換えによって、削除されてしまったのでした。
きっとバックアップ用の磁気テープに残っているのではないかと思うのですが、もはや探すことはほぼ不可能で、もったいないことをしたなあ…と、後悔しきりです。
まあ、それはともかくとして。
それにしても、あんな忙しい毎日だったのによく書いたもんだなと、自分で自分を褒めてあげたくなります。
なぜ途切れることなく20年も続いたのか。
それはひとえに読んでくだる皆さんがいたからですね。
ひと頃に比べれば読者数はずいぶんと減ったはずなのですが、それでもたまに会う方から「いつも読んでますよ~」とか言われたり、九州にいる昔の同級生たちからも「パンダの日記たまに読むんよ」とか言われたりすると、やっぱり嬉しいもので「がんばって書かなきゃ!」という気持ちにさせられたものです。
ここ数年は、名古屋のライバルから朝のあいさつ代わりに(Facebookのコメント欄を通じて)投稿されるツッコミも励みになったりしていましたし(笑)。
「がんばって書かなきゃ!」とは言ったものの、実は「がんばらなかった」のも続いた理由です。
僕がブログを書くのに費やす時間は、朝食前の30分前後。出張があったり、急ぎの仕事があるときは5分くらいで済ますこともありました。なので、さすがに難しいことは書けません。その時々に起きたこと、思ったことを、ばばばっと書くだけ。肩の力を抜いて書くスタイルだったからこそ、さほどの負担感なく続けられたのだと思います。
・・・と、例によって脈絡もなく書き殴ってしまいましたが、そんな「釘さん日記」も明日でおしまいです。
長年読んでくださった皆さんにはもちろんのこと、最近の読者の皆さんにもあらためてお礼申し上げます。ありがとうございました。
これから自分のブログをどうしていくか、まだはっきりとは決めていませんが、また別の場所で、別の形で再スタートするんじゃないかなと、いまぼんやり考えています。
ということで、また逢う日まで!
あ、でも明日も書くので、また明日ですね(笑)。
さて、本日は明日の「社長引退記念ライブ」に向けての準備と練習です。パフのお仕事はサボります(^^♪
では自宅で楽譜やセットリストの準備をして、スタジオに行ってきます!