新・パフの創業物語<第41話>「独立決意前夜」
2020年8月27日 (木曜日)
20年前(2000年7月から約1年間)、メルマガで連載していた自伝(自虐?)のコラムを不定期で再掲しています。きょうは第41話です。
※第1話はこちら⇒新・パフの創業物語<第1話> 「最初の出会いは産婆さん?」
※原則として昔の原文のままですが、事実とは異なっていた内容、誤字も含めての不適切な表現、「てにをは」のおかしな個所は、修正しています。また当時の写真やイメージ画像等を追加で掲載しています。
※文中にある「今」の内容は、すべて執筆したとき(西暦2000年当時)のものです。
1997年10月9日(木)午後7時ころ。
銀座8丁目にあったリクルート本社の受付ロビーで、ボクはその男を待っていました。
その昔、分厚いリクルートブックの見本誌を両脇に抱え、
「クギサキさー、オレたちなんでこんなに売れないんだろう・・・」
と、ぼやきながら、神田の街を一緒にトボトボと歩いていたその男を。
「おー、クギサキー、わりーわりー、遅くなっちゃった。おー、久しぶりー」
当時とまったく変わっていないその男は、約束の時間に遅れたことなど少しも気にすることもなく、屈託のない笑顔でクギサキくんの前に現れました。
その男、名前を「ムライミツル」と言います。
売れない営業マンだったはずのムライさんは、本人のキャラクターとはまったく不似合いな人事部に所属していました。
「そうだ、クギサキ、昔よく行った、『やぐら茶屋』に行こうぜ!」
昔、リクルート本社で会議があると、帰りにはよくこの『やぐら茶屋』に立ち寄って飲んだものでした。
「いやー、ムライさん、久しぶりですねー」
久々に再会した2人は、かなりの急ピッチで飲み始めていました。
「ムライさん、俺さー、今の仕事十分面白いんだけど、なんかこう満たされないときがあるんだよね・・・」
「自分の会社だったら、もっと好きなように仕事をやれるんだけどな。しょせんサラリーマンだしな・・・」
そう愚痴るボクに対して、ムライさんは実に簡単に次の一言を発しました。
「なんだ、クギサキ。じゃ、おまえ会社作れよ!」
いとも簡単にそう言われたボクは、相当に心が揺れ動いていたのでした。
(ん?今日は短いね。つづく)
メルマガに掲載していたときの原稿では、10月8日の出来事として書いてあったのですが、先ほど1997年当時のカレンダーを調べたところ、正しくは10月9日(木)だったことが判明しました。
そして翌々日の10月11日(土)は娘の幼稚園の運動会。運命の日です。
このへんの話は次回以降、昔の記憶を手繰り寄せながら、できる限り詳しくリライトしていくことにします。
さて、本日も朝イチ出社です。雑用係の仕事を済ませたのちは、また自宅に舞い戻って在宅でのオンライン会議。画面を見ている時間が長いせいか、最近は肩凝りが激しいです。夜は近所の治療院で鍼でも打ってもらいましょうかね。
では、朝食&エール再放送後、行ってきます!