新しい取り組みと今の取り組み
2017年5月31日 (水曜日)
昨日、この日記やパフのコーポレートサイトで発表した『履修履歴活用コンソーシアム』は、多くの方々に好意的に受け止めていただいた。大学、企業、マスコミ。各所から多数のお問い合わせを頂戴した。ありがたいことである。
で、もうひとつ密かに進めている取り組みがある。こちらも、現在の就職と採用に一石を投じることができるものなのではないかとワクワクしている。詳しくは6月22日の職サークルシンポジウムで発表する予定なのだが、その前にまた報道向けのニュースリリースを出したいと思っているので、どうぞお楽しみに。
「新しい取り組み」というのは面白い。いままでなかったものを創るということは自分の性に合っているのかもしれない。新商品、新事業、新会社。まあ、20年前に創ったパフという会社そのものが「新しい取り組み」だったわけですが(笑)。
ただ、新しい取り組みを行うためにも「今の取り組み」を疎かにすることはできない。今の取り組みがあってこその新しい取り組みなのだから。このバランスを崩すと会社も崩壊してしまう。今の取り組みでしっかりと稼いだうえで新しい取り組みに投資する。これは会社運営の基本ですね。
パフの期末まであと一か月。今期の計画数字を死守するために、営業部隊は最後の追い込みをかけている。
そして6月1日を明日に控え、多くの顧客企業の2018採用も大詰め。顧客企業の採用成功のために、納品部隊も気の抜けない毎日だ。
新しいことと今のこと。創業時はすべてが新しいことだったのだが、現在では新しいことが(会社全体の活動量の)1割で、今のことが9割くらい。僕の感覚値でいくと、理想的な割合は、2~3割が新しいことで、7~8割が今のこと。それくらいの割合がちょうどいいと思っている。
そう考えると、もうちょっと新しいことをやってもいいのかなと思う。新しいことをやれる人を採用しようかしら……。
ともあれ来月中旬までは、9割のパワーを今のことに集中。僕は、1割のことを密かに粛々とやることにしましょう(#^^#)。
では、ひよっこで古きを訪ねたあと、新しきことを考えながら行ってきます!
履修履歴活用コンソーシアムを立ち上げます。
2017年5月30日 (火曜日)
今朝の日経新聞にもチラリと出ていたが、このたびパフでは、約20社の同業者とともに「履修履歴活用コンソーシアム」なるものを立ち上げることにした。10万人超の履修履歴DBを保有する大学成績センターの協力を得て、履修履歴DBを活用したオファーメール配信システムを開発。来年4月1日からのサービス開始を予定している。
「学業阻害だ!」と批判されることの多い、現在の企業の新卒採用。でも、このコンソーシアムが結成され、企業に「採用時には、学生が大学で何を学んできたかに注目しましょう!」という働きかけを行っていくことで、逆に企業の新卒採用が学生の本業である「大学での学び」を促進することにつながる。
とても社会的意義のある取り組みだと考えたので、パフ単独ではなく多くの就職情報会社と共同でコンソーシアムを結成しながらこの活動を進めることにした。
コンソーシアム結成の呼びかけに応じてくれているのは現在のところ、ふるさと就職応援ネットワーク(略称 Fネット)に加盟する全国20社の同業者と、就職情報大手のマイナビさん。さらに、これから多くの参加企業を募っていこうと思っている。
このコンソーシアムに加盟する各社は6月以降、各社の会員になっているのべ50万人の学生を対象にアンケート調査を実施し、「選考の際に学業(履修履歴)を重視している企業」の把握に努める。その調査結果を9月ころに発表し、企業に対してさらなる履修履歴活用を提案していく予定だ。
ということで、詳しくは、以下のプレスリリースを参照してみてください。
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<報道関係各位>
プレスリリース
2017年5月30日
株式会社 パ フ
「学ぶ」と「働く」を結ぶ履修履歴オファーサービス
就職支援事業企業各社がコンソーシアムを設立し、来春より共同でサービスインします
~経産省発表の重要50科目と、学生の履修履歴とを紐づけた業界初の検索サービス~
このたび株式会社パフ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:釘崎清秀)は、学生の学ぶ意欲の向上と、企業の新卒採用やインターンシップ採用における履修履歴活用サポートを目的とした「履修履歴活用コンソーシアム」(以降、本コンソーシアム)を本年7月1日に発足させ、その事務局を務めることとなりましたので、以下ご報告いたします。本コンソーシアムには、新卒者向けに就職情報メディアを提供する就職支援会社約20社の参加が決定しています。
本コンソーシアムが実施する事業は以下の2つです。
1 18卒採用における履修履歴の活用実態調査・公表
18卒採用においての企業の履修履歴の取得、活用状況を学生から調査し、積極的に活用している企業等の公表をします。実施時期は大手企業が採用を終える6月下旬ころを予定しています。本コンソーシアムに参加する企業の会員学生(のべ約50万人)を対象にメール等を通じて一斉にアンケートを取得します。履修履歴を積極的に活用している企業等の公表は9月中旬を予定しています。
2 履修履歴オファーサービスの提供
先日、経済産業省より『就職活動中の学生が学んできた科目などの情報の「見える化」を進める。大学成績センター(東京・千代田)が提供するデータベースを使い、理工系人材を主な対象に企業側の求める人材と学生の能力のマッチングを進める狙い』(日本経済新聞5月19日朝刊より)との発表がなされましたが、本コンソーシアムでは、それをさらに発展させて、理系、文系にかかわらず、学生の個々の履修履歴DB(以降、本DB)を構築し、企業から学生に対して履修履歴をもとにしたオファーメールを配信できるサービス(以降、本サービス)を来春4月1日より開始いたします。
本DBの構築に関してはDSS(NPO法人:大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会、代表理事:辻 太一朗氏)の全面的な協力を仰ぎつつ、同NPOの関連組織である大学成績センターが保有する約10万人(2017年4月実績)の履修履歴DBとも相互リンクさせていく計画です。
企業は、本サービスを利用することで、どこの大学・学部・学科で、どのような科目・授業を履修しているかをもとに検索し、オファーメールを送信できるようになりますが、あらかじめ登録された条件セットでもオファーメールを送信できます。たとえば、「機械工学科でデータサイエンス系の素養を持った学生」とか「文系学部でプログラミング等のITスキルを持った学生」といった具合です。
いままでは、企業が新卒学生を採用選考する際に履修履歴を活用するケースは少なく、「学生時代に力を入れた課外活動のこと」を面接で聞くケースが一般的でした。また、学力についても、大学時の成績よりもSPI等の基礎能力検査をもとに合否判定を行うケースが大半でした。
本サービスによって、産業界にとって重要な専門科目や授業が明らかになり、それらを履修している学生を容易に検索・オファーできる仕組みが実現することで、企業は求める人材に対してダイレクトにアプローチできるようになり、学生は自分が大学で得た学びによって、企業からのオファーを受け取ることができるようになります。
「学び」と「働く」をつなぐことで、ともすれば「学業阻害」と批判されることの多い昨今の企業の新卒採用のあり方を変えることができると考えております。また同時に、学生の学業への取り組み意欲を向上させ、大学の授業の質向上にも貢献できるものと考えております。
本サービスは社会的意義が極めて高いものであることから、意義に賛同し、一定の条件を満たす就職情報事業者には、コンソーシアムへの参加を積極的に呼びかけていく予定です。
現在のところ、本コンソーシアムに参加が決定している就職情報事業者は22社。大手就職情報事業者としては、「マイナビ」を運営する株式会社マイナビの参加が決定しており、同社は同社のクライアント企業に対して、幅広く履修履歴の活用を提案していく予定です。
また、地方の有力就職情報事業者で組織されている「ふるさと就職応援ネットワーク」(略称 Fネット、会長 夏至正典氏=株式会社人材情報センター代表取締役、本社 石川県金沢市)も組織としての参加を決定しており、地場の有力企業への履修履歴活用を積極提案していくことになります。
なお、企業の利用促進を早期に図るために、サービス開始からの半年間(2018年9月まで)は、無料にて本サービスを提供していく予定です。
本DBを活用する企業数は、初年度の無償サービス期間で約2,000社を見込んでおり、有償化されたのちにも約8割の企業の継続利用を見込んでおります。
有償化後の利用金額は未定ですが、学生の登録状況やオファーメールによる効果、さらに企業の利用状況を踏まえて決定する予定です。
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プレスリリースは以上。パフのホームページでも本日公開する。多くの皆さんにシェアしていただけると嬉しいですね。
さて、実はいま大阪にいる。大阪も今日は暑くなりそうだ。天気予報によると、最高気温は32℃まで上がるんだってΣ( ̄□ ̄|||)。
では、干上がらないように軽めのウォーキングで行ってきます!
居酒屋を始めました。
2017年5月29日 (月曜日)
昨日の午後3時。九段下の職サークルセミナールームで、ひっそりと居酒屋がオープンした。
その名も『100×10Talk居酒屋』(ひゃくてんトークいざかや)。
100×10チャレンジはこの3年間で約1,000人の修了生を生み出したわけだが、この4月に新社会人になった修了生だけでも約450人ほどいる。
それぞれ違う道を歩き始めた彼・彼女らが、たまに集まって語り合える場を作ってみようということになった。
それが、100×10Talk居酒屋なのだ。
普通の居酒屋と違って、つまみやお酒のメニューはない。なぜなら持ち込みオンリーだから(笑)。
その代わり、お勘定も必要ない。つまり、タダ。
昨日は記念すべきオープン日だったので、僕も飲み物とつまみ(乾きモノばかりだけど)を、どっさりと持ち込んだ。ビール&サワーだけで20本以上は持ち込んだかな。保管用の冷蔵庫も設置したしね。
昨日、皆で語り合ったテーマがこれ。
『1年後、仕事ができるビジネスパーソンになるために、①今、捨てる(避ける)べきこと ②今、拾う(取り組む)べきこと』
なかなか盛り上がりましたね。
社会人デビューしてまだ2か月足らずと言えども、皆それぞれ引き締まった顔つきになっていた。話の中身も学生時代とは違い、地に足の着いたものだった。
僕が、ほほうと深く頷いたのが、
「その仕事には意味があるのか?という疑問を捨ててみる。すべての仕事には意味があるから」
ということ。
他には、
「来た球はすべて拾う。球が来なかったら、こちらから取りに行く」
なんていうのもあった。
なかなかやるじゃないか(^◇^)。
ところでこの居酒屋。コンセプトはとってもいいんだけど、店員さんが他の仕事で忙しくて、たまにしか営業できないのが玉に瑕(苦笑)。
次回の営業日はいつころかな?
希少な機会なので、ぜひぜひたくさんの皆さんにお越しいただきたいと思います。
さて、本日も暑くなりそうだ。夕方から大阪に異動移動するのだが、今夜は梅田界隈の居酒屋で生ビールだろうか。
では、ひよっこ後、ミサイルに気を付けながらウォーキングで行ってきます!
名刺デザインを一新する
2017年5月26日 (金曜日)
いまの名刺デザインを使い始めて、すでに10年以上が経過する。
これが現在の名刺。
悪くはないんだけど飽きた(笑)。
いや、飽きたからということではなく、いろいろと理由があって、このたび名刺デザインを一新することにした。
新しいロゴができたり、旧来のロゴのデザインが変更になったり、パフの関連団体がいくつか生まれたりするためだ。20周年ロゴも埋め込みたいし。
昨日はその打ち合わせを、パフ創業来のクリエイター福田さんと、かなり長い時間をかけてやっていた(終盤は次回ライブの演奏曲の打ち合わせだったけどw)。
名刺の切り替えは、来期がスタートする7月1日を予定している。
どんな名刺になるか。みなさん、どうぞお楽しみに!
さて、珍しいことに、いま僕はけっこう忙しい。
ということで、日記も短め。
だけど、「ひよっこ」だけはちゃんと見てから行ってきます!
創業のころを語り合った日
2017年5月25日 (木曜日)
4年半前に、こんな日記を書いていた。
創業時メンバーの菊ちゃんが帰ってきた!(2012年12月28日 の日記)
この日記の主人公である「菊ちゃん」が、また4年半ぶりにパフ創業の地に帰ってきた。しかも、かつてのボスであり、パフ創業時の取締役でもあったオプト(現在はオプトホールディング)の鉢嶺さんと一緒に。
上の日記を少し引用してみる。
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パフ創業時。大学を卒業したばかりの、ひとりのペーペー営業マンがいた。
パフの社員ではない(そもそも新卒を採用する余裕なんて創業時のパフにはなかった)。
名前を菊ちゃんという。
菊ちゃんは、(ネット広告代理店の大手企業である)オプトの新入社員。いまは大企業のオプトだが、当時は社員が10人しかいなかった。
そんな零細ベンチャー企業に夢と野望を抱きながら入社した菊ちゃん。
ところが創業社長の鉢嶺さん(当時パフの非常勤役員を務めてもらっていた)から、「キミはパフに行って釘崎さんの下で働きなさい」と言われて、訳の分からないまま、以降1年間、社会人としての第一歩をパフのどぶ板営業マンとして過ごすことになったのだ。
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そういうことなのだ(^^♪
菊ちゃんは現在では独立して、全アジアでのビジネスを展開している。普段はフィリピンで暮らしているのだが(日本の学校に進学するために帰国した)息子さんの運動会に参加するために日本に一週間ほど戻ってくることになった。
「だったら久々に飲もうぜ!」ということになり、かつての菊ちゃんのボスだった鉢嶺さんも「ぜひ一緒に!」ということになったのだった。
あ、そうそう。鉢嶺さんと僕との関係を知らない人も多くなってしまった。11年前に書いたこのコラムに、鉢嶺さんとの出会いを書いている⇒「釘さんの素晴らしき100の出会い」第78話(2006年6月12日執筆)
少しだけ引用してみよう。
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鉢嶺さんとのお付き合いは、「登龍門のプロモーション」や「オプトの新卒採用」を大義名分としながら、より深いものとなっていった。
しかし、大企業を何の未練もなく辞め、学生の頃からの目標だった「起業」を果たし、苦労しながらも楽しそうに社長業を実践している鉢嶺さんの姿が、僕にはとても眩しかった。
そういえば、自分もかつては独立・起業を考えたことがあった。リクルートを辞め、小さなベンチャー企業に入ったばかりの頃は、「いつかは俺だって……」と考えていた。そんなことを鉢嶺さんと会うたびに思い出していた。
(中略)
「釘崎さんが独立するんなら、力になりますよ。エンジェルといって、出資をしてくれる人を紹介することもできますよ。大丈夫ですよ、釘崎さん。会社はその気になれば、いつでも作ることはできますよ」
こんなことを鉢嶺さんは僕に話してくれた。そしてこの話が実は、それから半年後に訪れる僕の大胆な行動の、大きな後ろ盾になっていたのだった。
(中略)
1997年12月12日、僕はパフを設立した。知識も資金も経験もまったくなかった僕が、れっきとした資本金1千万円の株式会社を作ったのである。まさに鉢嶺さんのおかげだった。
鉢嶺さんには会社設立時から4年間、パフの取締役を兼務してもらいながら、いろんな経営の相談に乗ってもらっていた。僕にとって、もっとも頼りになる「7歳年下の先輩経営者」だった。
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昨夜は、この菊ちゃん&鉢嶺さんという、創業したばかりのパフに深く関わってくれた両名との会食。楽しくないわけはない。
3人だけで酒を飲んだのは創業のころ以来。当時、菊ちゃんは23歳、鉢嶺さんは30歳、僕は37歳。当たり前だけど、皆あの頃は若かった(笑)。
菊ちゃんは「あの頃のパフの営業が、僕の今までの仕事の中でいちばん辛かったです…」と漏らしていたけれど、今やいくつものビッグビジネスをアジアで手掛けている辣腕ビジネスマンである。鉢嶺さんは、言わずと知れたネット広告業界の雄だし。いやー、パフって実はスゴイんじゃないかって思うのだ(笑)。
半年後に創業20周年を迎えるこのタイミングに、正真正銘の創業メンバー3人で飲めたことを実にうれしく感じた夜だった。
ついでに、帰り道に撮った怪しい自撮り写真も載せておきましょうかね(^◇^)
さあ、今日も明日も、面白いことが起きそうな予感。まずは向島電機・乙女寮の少女たちの笑顔を拝んでから行ってきます!
悩ましい就職相談
2017年5月24日 (水曜日)
今でも、しばしば若者(学生や若手社会人)の就職相談を受けることがある。昨日も現役の学生と、入社間もない新社会人の相談を受けた。二人とも知人からの依頼だった。
学生のほうは、あたりまえだけど仕事をしたことがない。なので、会社や仕事に対しては漠然としたイメージしかない。むしろバラ色の過大な幻想がある。(経団連指針に沿ったスケジュールでの選考を行う)大企業だけを志望しているので、まだ「正式な面接」で落ちた経験がない。そのため、自分の相場観もできていない。しかも「売り手市場」だと言われているせいか、大手有名企業に採用されないと恥ずかしい、という気持ちがある。
とてもまじめな学生だ。学業も課外活動もしっかりとやってきている。しかし、志望の会社はあまりに人気のある会社のため(その会社の採用枠と応募者数との比率だけを考えると)きわめて厳しい状況である、としか言いようがない。リクルーターとの接点も持っていないので、そっち系(?)のルートから採用される可能性もない。でも、さっきも書いた通り「正式な面接」で落ちたことがないので、不合格のリアリティーを伝えることがとても難しかった。できる限り視野を広げようと「いま目指している会社だけが会社じゃないぞ」「自分が活躍できる場所は、他にも、もっとたくさんあるぞ」と伝えたいのだが(いや実際に伝えるのだが)、なかなか伝わらない。伝わっているという実感がない。
自分の力不足を感じてしまったのだった。
「6月1日にならないと選考をスタートできない」というルールが、学生の相場観を養うことを邪魔しているとするならば、このルールって、いったい誰のためのものなんだろうと思う。
もっと早い時期に、大手有名企業の選考が(今のような水面下ではなく)正々堂々と誰にでも分かるような開かれた状態で(しかも一斉にではなく、五月雨に)行なわれたならば、結果として多くの学生を救うことができるし、何万社もの(大手有名企業以外の)企業が救われるんですけどね。実は昨日会ったもうひとりの新社会人も、そんな採用ルールの被害者だったんだけど、話が長くなるのでまた今度。
あー、今朝は珍しく愚痴を書いてしまいましたね。失礼しました(*´Д`*)
本日は空も曇り空。なんだか気持ちが晴れないですね。
せめて、ひよっこで癒されたのちに、行ってきます!
「採用力」とは?
2017年5月23日 (火曜日)
パフでは今年に入ってから採用学研究所(ビジネスリサーチラボ)と共同で「『採用力』とは何ものか?」ということを考え、追求し、定義を試みている。その一環として、採用に携わる大学研究者の方、企業の採用や経営に携わる方、採用支援会社の方、それぞれの立場の方々からのヒアリング調査を行ってきた。
そんななか昨日は「職サークルプレミアム倶楽部」の企業向け勉強会の日。調査結果がまとまったばかりのタイミングだったので、今までのヒアリングで得られた「採用力とは?」を材料にしながら、会を進めていった。
講師を担っていただいたのは、採用学研究所所長でありビジネスリサーチラボ代表の伊達洋駆さん。
以下は、勉強会で使ったスライドの抜粋である。
採用が佳境を迎えたこの時期なのだが、15名の皆さんにご参加いただいた。
採用力の全体構造を暫定的にまとめてみた。「パースペクティブ(視座)」「ナレッジ」「スキル」「アクション」「マインド」に分類される。
採用を考える際には「パースペクティブ」が特に重要。「誰にとっての良い採用なのか?」を考えていきましょう、というアプローチだ。
全国のあらゆる企業(特にこれからの成長産業や、採用弱者とみなされがちの中小企業やBtoB企業)の採用力が向上することによって、一部の偏った大手有名企業に応募者が集中することもなくなる。採るべき人を採ることができる採用。行くべき人が行くべき会社に行くことのできる就職。国家レベルの人材の最適配置を実現するためにも、採用担当者個々の採用力向上は欠かせないと考えている。
・・・といったことをさらに具現化するための「ある企み」を現在進めているのだが、まだ正式には発表できない。
6月22日の職サークルシンポジウムにて発表する予定なので、みなさんどうぞお楽しみに!
ところで、みね子や時子や三男の就職は果たして最適配置だったのだろうか。では、「ひよっこ」で確認したのち行ってきます!