パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

約20年前のメルマガに連載していた「パフの創業物語」。今年の5月以降、誤字などを修正しながら「新・パフの創業物語」として再掲していましたが、本日でいよいよ最終話となります。

※第1話はこちら⇒新・パフの創業物語<第1話> 「最初の出会いは産婆さん?」

※原則として昔の原文のままですが、事実とは異なっていた内容、誤字も含めての不適切な表現、「てにをは」のおかしな個所は、修正しています。

※文中にある「今」の内容は、すべて執筆したとき(西暦2000年当時)のものです。


1997年12月12日。この日がパフの設立日、すなわちパフが生まれた日です。

「生まれた」といっても「おぎゃ~」と産声をあげるでもなく、ただ無表情な法務局のお兄ちゃんが、会社設立登記申請の書類を受け取ってくれただけのことなんですけどね。

この日クギサキくんは、37才と0ヶ月12日。お世辞にも「青年社長」とは言えない年齢になっていましたが、それでもこれから始まる未知の世界に、まるで少年のように心をウキウキさせていました。

~~~~~

この「パフ創業物語」を書き始めたのが、昨年(注:西暦2000年)の7月30日。第1話のタイトルが「清秀誕生」(ボクの下の名前です)。

まさに丸1年の時間をかけて、クギサキキヨヒデという人間が生まれて過ごしてきた37年間を綴ってきました。

執筆当初は、単に就職シーズン端境期の、「苦し紛れのネタ」に過ぎなかったのですが、連載を続ければ続けるほど、読者の皆さんから励ましメールがたくさん届くようになり、「これは、まじめに書かねば!」という思いに変わってきたのです。

この物語の中でも明らかになっている通り、ボクは幼いときから優等生でもガキ大将でも何でもなく、どちらかというと(いや大いに)劣等生であり、いじめられっ子でした。

それでも育った時代や土地や仲間がよかったのか、「正義」や「志」や「意気」といった言葉には敏感に反応し、「後世に名を残すとまでは行かなくても平凡な人生は送りたくない」という人生観(というほど大袈裟なものではないですね)が生まれたような気がします。

そうそう、ボクは「創業物語」の執筆を通じて、図らずも遅ればせながら「自己分析」をしていたのかもしれません。

しかも、物語の主人公である「クギサキ少年」を客観的に見つめながら、「こいつは将来どんな社会人になっていくんだろう。どんな職業が似合っているんだろう。果たして、こんな奴に会社なんてつくれるんだろうか…」なんてことを、まるで自分の息子のように心配したものです。

物語を書き進めるうちに、当時は自分でも気づいていなかったことに気づかされたり、反省したり、恥ずかしくなったり、ということもありました。

どうしても、その時の自分をうまく表現できずに徹夜するなんてことも実は何回かありました。

でも、そうやって苦労しながらも、自分が送ってきた人生や、とってきた行動を振り返り考えることの大切さに、いまさらながら気づいたんですね。

この物語に、ずっと付き合ってくださった読者の皆さん、皆さんの多くは来年、社会に飛び出す方たちですね。

「クギサキ少年」という決してエリートでも何でもない極フツーの奴が、脱線気味の学生生活を送り、脱線気味の就職をして、それで、いくつかの偶然や苦境や出会いを経て、「パフ」という会社をつくった。

これがみなさんの参考になるのか、勇気になるのか、励ましになるのか(あるいは全く何の役にも立たないのか…)分かりませんが、少なくともこんな生き方をしてきた人間が運営しているのが「パフの就職応援ページ」であることをご理解いただけたらな、と思っています。

~~~~~

1997年12月12日深夜。

身内だけのささやかな「設立記念パーティー」で、日本酒をしたたか飲んでしまったクギサキくん。

明日から始まる「パフ」という会社の物語を、どう造りあげていくのか。

きっとノラリクラリと、「あー、めんどくせーなー…」と言いながら、でも結構マジメに過ごしていくんでしょうね!

お・し・ま・い


以上、20年前の自分が一年間かけて書き綴った物語でした。

稚拙な文章や言い回しが多くて、途中で再掲するのが恥ずかしくなってしまいましたが、それでもなんとか最低限の誤字などを書き直しながら、全話掲載することができました。

これでやっと一区切りです。

読者の皆さんはご存じのように、僕は明後日の定時株主総会後の取締役会をもって社長を引退します。と同時に、この「釘さん日記」も閉じることになります(アーカイブとしては残るのかな?)。

ということで、明日と明後日は、締めくくりのご挨拶でも載せようかなと思いますが、まだ何を書くかは決めていません。きっとライブの宣伝で締めくくることになりそうな気もしますが(笑)。

ところで、いま一番の心配事は関東地方に接近している台風12号。明日はスタジオに楽器を運搬しなきゃけないんですが大丈夫かな(‘◇’)ゞ

ま、心配しててもしょうがないので、対策を考えることにしましょうか。

では、朝食&エール後、たくさん来ているであろう株主さんからの委任状を確認するために会社まで行ってきます!