さらに器を考えた日
2010年1月2日 (土曜日)
先日の日記でも書いた福田和也氏の『人間の器量』。本日あらためてすべてを読んだ。
そのなかの一節(終章より)。
結局、気にかける人、心を配る人の量が、その人の器量なのだと思います。自分の事しか考えられない人は、いくら権力があり、富があっても器はないに等しい。死を前にして最後の最後まで未練にすがりつかなければならない。
まったく同感。
きょうは会社の組織体制を、ああでもない、こうでもないと考えていたこともあり、実に心に染みた一冊であった。
でもこの本を読みながら、器がないに等しい人間のことを頭に浮かべ嘆いている自分が、ちょっと悲しくなった。
本当に器の大きな人間は、他人の器の大小に、一喜一憂などしないんだろうになあ……。