パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

おやじバンド万歳の日

2009年11月7日 (土曜日)

午後から会社に行った。

きょうは事務所のレイアウト変更工事の日。まあ、工事と言っても、僕の机や椅子や書棚やキャビネが撤去され、あらたな会議室スペースが確保されるだけの、とても地味な工事なのだが。

工事は業者さんが朝から行うということだったので、邪魔にならぬよう、昼過ぎに事務所に入ってみた。

すると、もうすでに工事は終わっており、業者さんたちも引き揚げたあとだった。

僕が昨日までいたスペースには、すでに僕の机はなく、段ボールの山だけが残っていた。なんとなく寂しい感じ。でもまあ、ここからまた新しい時代が始まるのだと思うと楽しくもある。

サーバールームに僕が使っていたデスクトップパソコンが引っ越しとなっていたので、多数のサーバーから発せられる熱と、サーバーに送り込まれている扇風機の風をカラダに受けながら、メールのチェックなどを行っていた。

何気なくヤフーの映画情報を眺めていたら、今日から封切りとなった、ある映画の予告がふと目にとまった。

その映画とは、『僕らのワンダフルデイズ』。

ヤフーでは以下のように紹介されていた(以下、ヤフーの「解説」から抜粋)。

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ガンで余命わずかと知った中年サラリーマンが青春時代の仲間とバンドを再結成し、コンテスト出場を目指して奮闘する日々を涙と笑いで描いた人生讃歌。人生の壁にぶつかりながらも熱い心を取り戻し、大切なものに気付いていくオヤジバンドのメンバーを、竹中直人、宅麻伸、斉藤暁、稲垣潤一、段田安則が熱演する。劇中バンド“シーラカンズ”として、音楽アドバイザーを務める奥田民生が書き下ろした楽曲を演奏する白熱のライブシーンは圧巻。

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うーん、カラダがうずうずしてきた。「これはすぐに観なきゃいけない映画だ!」。そう思った。

上映映画館を調べてみた。

銀座四丁目にある「シネスイッチ銀座」という映画館で上映されている。山野楽器の裏手にある小さな映画館だ。大衆受けするメジャーな映画ではなく、芸術祭に出展されるような映画をよくやっているところである。パフから歩いて10分足らずのところだ。

最終の上映時間は午後4時20分から。ただ今の時間、午後3時半。余裕で間に合う。これで決まりだ。

ちょっと早めに会社を出て、近くのチケット屋さんで前売り券を買った。なんと当日券1800円のところを1000円で買えた。すごく得した気分。ルンルン気分で映画館に入った。

実はこの映画館で映画を観るのは初めてなのである。小さな映画館だが、なんだかとてもいい雰囲気だ。場内の客は30%ほどの入りだった。やっぱり僕と同世代の人たちが多かった。

約2時間弱の映画。

竹中直人はじめ、役者陣がいい味を出してたなぁー。

奥田民生が書き下ろした楽曲もさすが。良かったなー。僕もスクリーンの中に入り込みたくなってしまった。

僕が東京の八重洲でライブをやってから、もう一年近くがたつ。MSPとしてのライブをやったのが半年前。でも、なんだか10年くらい昔のような気がする。

・・・また演りたくなってしまった。

そういえば最近、「次はいつ演るんですか?」と聞かれることが多い。「年に2回のペースだから、そろそろですよね?」と、勝手に時期を決めている人もいる(笑)。

映画のように余命半年っていうことではないんだけど、でも、やりたいと思ったことは、やれるときにやったほうがいいのかもしれない。

来年は僕も50歳。

50歳記念コンサートっていうのも、なんだかお洒落(?)でいいかも。半世紀生きてきた自分を自分の歌で祝福するっていうのもいいかも。

ちょっとまじめに考えてみようかなぁ・・・と思った日なのであった。