パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

「おわハラ」って?

2015年3月11日 (水曜日)

パフを創業したばかりのころに知り合い、その後、意気投合してパフのイベントなどを手伝ってもらっていた辻太一朗さんという方がいる。当時は珍しかった採用アウトソーシング専業の会社を立ち上げ、その後リンクアンドモチベーションと合併して同社の取締役を務めていた。

が、いまから4年前、同社を離れ、『大学教育と就職活動のねじれを直し、 大学生の就業力を向上させる会(DSS)』というエラく長い名前のNPO法人を立ち上げた。活動目的をそのまま法人名にしているのだが、あまりに長すぎるのでふだんは略称の「DSS」を使っている。

このDSSが最近、「おわハラ」を撲滅するキャンペーンを始めた。

「おわハラ」って?

僕も先日、辻さんから聞いて初めて知ったのだが、「就活終われハラスメント」というものらしい。

要するに、企業側が内定候補の学生を逃すまいとするために、他社の内定辞退を強要したり、他社の選考会に行けないように長期間拘束したり、早い時期(8月より前)に内定承諾書へのサインを求めたり、といった行為を指すのだそうだ。内定辞退者を呼び出して執拗に説教したり、コーヒーをぶっかける(?)というのは論外だろう(苦笑)。

この「おわハラ」。どうやら文科省や大学が本腰を入れるようで、悪質な企業に関しては社名を公開したり、翌年から学内説明会から締め出すなどのペナルティーを科すとのことだ。

パワハラやセクハラと同じで、どこまでが「おわハラ」なのかというと、その線引きはとても難しい。学生が「企業によって自由な就職活動を阻害された」と感じるような行為があれば、それは「おわハラ」ということになるのだろうが、企業にとってはビクビクものだ。

いずれにしろ、企業と学生とのあいだに信頼関係が構築されていれば、このようなハラスメント騒ぎは起きないはずだ。そういう意味でも、「職サークル」の取り組みは大切だと感じる。

さて、本日は日本人、特に東日本の人たちにとっては忘れがたい日。あれからもう4年がたったんだな。

では、よりよい社会を目指して、行ってきます!