パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

日曜日の夜は、NHK大河ドラマ『天地人』を観ることが習慣となっている。

妻夫木聡が演じる直江兼続は、戦国武将にしては優男(やさおとこ)過ぎて「どうかな?」と思っていたのだが、なかなかどうして。最近は、このキャラが逆に、「こういうのもありかな」と、好意的に思えるようになってきた。

このドラマのなかでよく出てくるのが「それが“上杉”というものだ」という台詞。上杉イズムというのだろうか。上杉の行動指針というのだろうか。若き上杉景勝や直江兼続が、難しい判断を迫られたとき、拠り所とした考え方。ひとことで言うなら、 『義』であり 『信』であり 『愛』なのだろうが、もう少し体系的なものもあったんじゃないかなと思い、ちょっと調べてみたら、あったあった。

『上杉家家訓十六ヶ条』というもので、上杉謙信が残したと言われている。

読むと、「なるほどなあ…」と感銘を受ける言葉ばかり。

のちに江戸時代屈指の名君と呼ばれた上杉鷹山(ようざん)にも、きっとこの家訓が大きな影響を与えたんだろうなと推察できる。

せっかくなので、下に書き写して、僕も定期的に読むことにしよう。

 

【宝在心】

一、心に物なき時は心広く体泰なり
一、心に我儘なき時は愛敬失わず
一、心に欲なき時は義理を行う
一、心に私なき時は疑うことなし
一、心に驕りなき時は人を救う
一、心に誤りなき時は人を畏れず
一、心に邪見なき時は人を育てる
一、心に貪りなき時は人に諂うことなし
一、心に怒りなき時は言葉和らかなり
一、心に堪忍ある時は事を調う
一、心に曇りなき時は心静かなり
一、心に勇ある時は悔やむことなし
一、心賎しからざる時は願好まず
一、心に孝行ある時は忠節厚し
一、心に自慢なき時は人の善を知り
一、心に迷いなき時は人を咎めず

 

そう。すべては心が決めるのだ。

パフの職学校の校訓である『職業に貴賎なし』の考え方にも通じる。古今東西、大事なことはいつでも同じなんだよな。