昭和の日、昭和っぽい風景に出くわした日
2008年4月29日 (火曜日)
本日は「昭和の日」。昭和天皇の誕生日である。
きょうの朝は会社に行くのではなく、娘の通う高校に行った。授業参観に顔を出すためだ。
高校なのに授業参観ってあるんだなぁと思いつつも、現代国語(現代文っていうのかな?)の授業を廊下から眺めた。
授業の内容は、「山月記」(中島敦著)。僕が高校生のとき(中学生だっけかな?)の教科書にも載っていた短編小説で、とても懐かしかった。人間の弱さや友情を見事に描いている小説だなあと、30年以上ぶりに感心した。虎にはなりたくないものだ。
その後、会社に行き、某社の皆さんとの会議。皆さん若いのに、たいしたもんだなあと感心。いや、若いから凄いのだな、やはり。
会議終了後、買い物のために銀座に向かった。築地の事務所から、歌舞伎座の前を通り、三原橋の交差点(昭和通り)を渡ったところに、昔ながらの小さなレコード屋さんがある。
そこで、「おっ」という懐かしい風景に出くわした。
レコード店の前で、昭和っぽい雰囲気を漂わせる若い歌手が、唄を歌っているのだ。
「神園さやか駅前ライブ」と、レコード屋のテント屋根に書かれている。
こんな小さなレコード屋なのに、キャンペーンやるなんてすごいなあと思って、少しのあいだ聴いていた。
周りには60歳前後のおっちゃんたちが、聴き入っている。
そしてラストソングはこれ。
「たーのし、ミヤコ! こーいの、ミヤコ! ゆーうううめのパラダイスよ、花のとおおおうきょう♪」
おっちゃんたちは揃って大合唱である。
気がつけば、周囲には、さらに高年齢の人たちも集まってきていた。
昭和通りちかくで、このような、いかにも昭和っぽい風景に出くわしたのも「昭和の日」ならではのことだな。
ちなみに、ウィキペディアで「神園さやか」を調べたら、ちゃんと載っていた。
と書いてあった。
そっかあ、案外有名な歌手だったんだあ。
これからも「駅前ライブ」で、昭和世代のおっちゃんたちを楽しませてもらえると嬉しいな。