ふるさとネットのことを書く日
2008年6月29日 (日曜日)
6月25日の日記で、「ふるさと就職応援ネットワーク」 の設立総会がパフのセミナールームで開催されたということを書いたが、時間の関係で(飲みすぎの関係で?)あまり詳しく書けなかった。
きょうはちょっと補足で、このことについて触れておこうと思う。
「ふるさと…」については、僕の過去のブログでも触れてきたが、昨年の夏ころから何回か地方同業者の皆さんとの会合に同席させていただいていた。
皆さん、現在の就職・採用業界に危機感を持っておられる。
中央の大手同業者の地方進出や、Uターン率の低下、地元の若者の県外流出などなど、憂える問題が数多くある。
これはどこか特定の地域だけの問題ではなく、日本全国の各地方が共通して抱えている悩みなのである。
僕らは東京でずっと仕事をしてきたので、地方の切実な問題を知らずに過ごしていたが、地方の同業の皆さんと接するようになって、これは地方だけの問題ではなく、日本全体の問題だと感じるようになった。
なんでもそうだが、一極集中というのは効率がいいようで、その反面、とても怖いことだ。一極が健康・健全・良心を保っているうちはよい。しかし、権力でも経済でも商品でもサービスでも、独占が続くと必ず腐敗が生じる。
この就職と採用の業界もそうだ。たとえば新卒採用のための情報メディアも、かつては様々な選択肢があった。それが今は2,3のメディアに集中し、全国規模で独占化が進んできている。学生の就職が、 「みんな同じ、横並びの活動」になってしまった原因のひとつでもあるだろう。
独占化を進めている大手メディアが悪いわけではない。ネットの情報メディアというのは、そもそもそういう特性をもったものなのだから。
しかし世の中全体のことを考えると、この状態は健全ではない。特徴をもったメディアが多数登場し、個性を有したサービスが多くの学生や企業に提供されていかなければならないと思う。
ちょっと脱線気味になったが、その解決策のひとつとして、「ふるさと…」の同業者連合は、この業界の健全化に向けて、うまく機能するのではないかと思っている。
初代会長となった新潟の山岸さんが、設立総会でこう仰った。
「今回『ふるさと就職応援ネットワーク』が発足したということは、皆さんの会社の支社が、いっぺんに全国に生まれたということなんじゃないでしょうか」
なあるほど。うまいことを言う。そう、皆、同じ志をもって集った仲間たちなのだから、会社の枠組みを超えて、協力し合っていかなきゃと思う。
また、副会長となった金沢の夏至さんは、こう仰った。
「我々は、広告業(媒体会社)であってはいけない。サービス業にならなきゃいけない。広告で何人エントリーしたとか集まったとかじゃなくて、企業の本当の採用の成功や、求職者の本当の幸せな就職にコミットしなきゃならないんじゃないでしょうか」
「ふるさと就職応援ネットワーク」。まだ発足したばかりで、すべてはこれからなのだが、きっと新しい価値を生み出すことができるのではないかと思う。我がパフも幹事企業として、これから頑張っていきたい。