内定者たちとパフの歴史探訪を行なった日
2008年8月7日 (木曜日)
今週は内定者研修ウィーク。採用委員会(イトーとイワサキ)が、その研修のプログラムを考え実行しているのであるが、奴ら(採用委員会)はズルイ。
自分たちが社内で教育するのではなく、パフのお客様や、大学関係者や、パートナー企業(しかも経営陣ばかり)に対してアポを申し込ませ、社外に放り出してしまっていたのだ。
もちろん訪問先には事前に根まわししたうえでのことだろうが、それでもズルイ。
だって自分たちからではなく、お客様やパートナー企業の経営者から、「パフとは?」を学ばせようとしているのである。
ったく、しょうがない奴らだ。
僕と仲のいいパートナー経営者たち(名は伏せますね)は、内定者が来訪するやいなや、わざと叱りつけたらしい。あえて、かなり厳しい「パフ批判」をしたらしい。
さすがである。これで凹むのなら凹むで良し。不安になるならなるで良し。悔しく思うなら思うで良し。
そこから何かに気づき考えてほしいという、愛あるメッセージだったのだと思う(ってことにしておきますよ、Iさん、Sさん)。
この、お客様(パートナー企業)への訪問企画。実は、僕が昔からやっている内定者教育のプログラムである。
「他人のフンドシをとことん使う」「立ってるものは親でも使う」という、うっかりすると、お客様に対しての礼を失するかもしれないような手法なのだが、もはやパフの伝統(悪しき風習? )となってしまった。
が、得るものは相当に大きかったようだ。内定者たちの報告書を読んで、ひしひしとそれを感じる。
内定者のOは、次のような報告書を残している。
│また、今回、社会人のイメージががらりと変わりました。
│私は以前まで社会人だからえらいのか?大企業だからえらいのか?
│などと、どこかで社会人=なんとなく嫌…と、感じていたのですが
│4日間を通して「動いて、もがいて、壁にぶつかってもまだ走ってる=社会人」
│という印象に変わりました。かってに嫌なイメージをつくっていたのは自分で
│今回身をもって体験したことで
│中小、大企業関係なく やはり走り続けている先輩方の姿はかっこいいな
│と思うようになりました。
Oはパフから内定が出たあと、とたんに接点が少なくなり、僕が珍しく、「大丈夫かなあ…」と心配していた内定者だった。
でも、上の報告書をみて、すごく安心した。
#ご多忙ななか、自社の利益にはまったく結びつかないパフの内定者のために時間を割いてくださった皆さん、おかげで内定者たちは、この数日間で、一歩社会人に近づいたようです。本当にありがとうございました!!
さて、そんななか、僕自身もきょうは採用委員に命じられ、重労働を課されてしまった。
なんとこの炎天下、築地、新富町、佃、月島の各地を、ウォーキングさせられたのだ。青いシャツがグッショリ変色するくらいに汗をかきまくった。
ウォーキングの目的は何だったかというと、「パフの創業時から現在までの事務所を訪ね歩き、パフの歴史を学ぶ」ということにあった。
まあ、これも以前から僕が思いつきでよくやっていたことなのだが、まさかこの酷暑の日にやるとは思ってもみなかった。
が、これもやってみて大正解。道中、大汗をかきながらも、内定者たちと素のコミュニケーションができたのだ。
そして、ちょっとした出来事が…。
創業3年目から6年目まで借りていた佃のビルでのこと。1F(昔は美容室だったところ)に、お洒落なプールバー(昼間は喫茶)が新しく出来ていた。
熱中症の寸前まできていた僕らは涼をとるために、この店に入ることにした。
「このお店、最近できたんですか? 実は僕たち昔、このビルの4Fと5Fを借りて仕事してたんですよ」
と、アイスコーヒーを運んでくれたお店のご主人(らしきご婦人)に聞いたら、
「えー、ホントですか!? 実は5Fはいま住宅に改装して、私が住んでるんですよ」と、ビックリする答えが返ってきた。
そうかあ。俺たちがその昔、汗と涙を流したあの事務所に、この店のご主人が住んでるのか。そのご主人に淹れてもらったコーヒーをいま俺は飲んでいるのかあ……。
時の流れの速さを感じた瞬間だった。
さて、明日の夜は、内定者たちとモツ鍋を囲むことになっている。2日連続で、大汗をかきながら、パフの歴史を語ることにするかな。