人間の凄さに感心した日
2009年6月14日 (日曜日)
国際ピアノコンクールで優勝した辻井伸行さんのニュースに魅かれた。今朝のニュース番組で、その演奏の一部を聴いただけなのだが、とても胸を打つものがあった。
もっと聴いてみたい。そう思い、Youtubeで検索してみた。
なんて便利な世の中なんだろう。
ものの数分もせぬうちに、コンクールで優勝した時の演奏が画面に映し出された。
いやあ凄い。
辻井さんの演奏が凄いのはもちろんだが、音楽というやつは凄い。
人間の大発明じゃないか。
いや、発明っていうのとは違うかな。
自然に生み出され、変わらぬもの、進化するもの、それぞれに分かれて脈々と受け継がれてきたものだ。
言葉も文化も思想も超えたところにあって、我々の心の中に溶け込んでいく。
辻井さんの演奏を聴いていてそう思った。
優勝した辻井さんは全盲だった。そのことで、このような大きなニュースになったのは間違いないことだろう。僕も最初はだから興味を持った。「全盲なのに凄い」と。
でももし、辻井さんが何の障害も持っていなかったとしたら。世界大会で優勝するようなピアニストになっていただろうか……。
そんなことは誰にも分からない。でも、ひとつ言えることがある。
それは、他人から見たら「不幸」なことであったとしても、人はそれをバネにして、「幸せ」を求めることができるということ。
音楽というやつは凄い。でもやっぱり凄いのは、それを生み出した人間のほうだな。