パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

ひっさびさに映画を観に行った。

いくつか観たい映画があったのだが、本日選んだ映画はこれ。

『インビクタス~負けざる者たち~』だ。

ネルソン・マンデラ大統領の凄さ、大きさを、あらためて知った。(自分を30年近くも牢獄へ追いやった白人たちへの)私怨を一切捨て去り、一国の大統領としての信念を貫いた。モーガン・フリーマンが、リアルにマンデラ大統領を演じていた。最後のラグビーワールドカップの決勝シーンは、結果が分かっているのに思わず興奮し、最後は涙が出てきた。

事実は小説より奇なり。

しかし、南アフリカの現実はまだまだ(凶悪犯罪の多さなどは特に)厳しいものがある。この映画が、マンデラの後を継いだ南アの指導者や国民にとっての大きな励ましになることを願う。

夜は龍馬伝。

龍馬のお父さん(八平=児玉清)が亡くなった。でも臨終のシーンがあったわけではない。「それから間もなく息を引き取った」とだけナレーションが流れたのみ。それがかえってよかった。台本の妙である。

息を引き取る数日前のシーンが実質的な臨終のシーンだったのである。坂本一家(7人くらいかな?)そろって海岸(桂浜かな?)に出かける。そこで龍馬が、家族皆で、自分が造った黒船に乗り込んで世界旅行に出かける夢を語る。その話を聞いている八平(児玉清)の嬉しそうな顔。実にいいシーンだった。

やっぱり龍馬伝の序盤戦は、家族の愛が重要なテーマとして描かれているようだ。家族の愛があったからこそ、後世に名を残す坂本龍馬が育まれたのだな、きっと。

あ、そうそう。河田小龍(リリー・フランキー)が今回初登場だったんだけど、これまた殊勲賞だ。ベストな配役だ。リリー・フランキーの力の抜けた演技。芸術家の河田小龍にぴったりだ。考えてみれば、龍馬に海外のことや交易の重要性を最初に教えたのは河田小龍であり、その河田小龍が海外のことを学ぶきかっけとなったのは、(土佐出身の漁師)ジョン万次郎だったのだ。こういう縁があって龍馬は坂本龍馬になる。まさに「事実は小説より奇なり」なのだ。でも、こうやって(分かりやすく演出しながら)伝えてくれる映画やドラマがあってこその「事実」だったりする。

いやー、良作の映画やドラマって、ほんっとーにいいもんですね。