採用と就職が変わるかも、と思った日
2010年8月18日 (水曜日)
最近、急に新卒採用のあり方を問う議論が、あちらこちらでクローズアップされるようになってきた。すごい頻度だ。
13年前(パフの創業時)から、「おかしい、おかしい」「うそつくな、うそつくな」「姑息だ、姑息だ」「顔見せろ、顔見せろ」「うまれよ、うまれよ」と言っていた僕からすると、やっと時代が追いついてきてくれたか、という感覚だ(なあんて、エラソーに言ってみました)。
このところ、いろんな方々がブログやtwitterで持論を展開したり、新聞も大きく取り上げたり、テレビや雑誌も特集を組んだりしている。
きょうは新しく、日本学術会議から、「大学教育の分野別質保証の在り方について」(三部構成の第三部が、「大学と職業との接続の在り方について」)という政府への回答書が公表されたりもしていた。
さて。企業が変わるのか、大学が変わるのか、はたまた就職・採用業界が変わるのか。
でかい図体の組織は、なかなかすぐには変わらない。責任をとりたくない船頭がたくさん居すぎて変えられない。目先の利益(あるいはコスト)や競争ばかりが優先されて、わかっちゃいるけど変えられない。変えたくない人も多いから変えられない。
・・・というのが今までだったんだけど、なんだか今度ばかりは変わりそうな気がする。
急激な少子高齢化、労働人口の減少、経済のグローバル化……。もう、待ったなしである。
でも、ヘンな方向に変わらないようにしなくちゃいけない。
大きな勢力が、自分たちの保身や利益のためのズルをしないように、監視しなくちゃいけない。
10月上旬に、採用の仕事に携わる同志たちが集まって、あるべき採用の姿を議論したいと思っている。
就職(学生)と採用(企業)の現場にいちばん近い我々が、きちんとあるべき姿を考えて、誰かを批判したり非難したりするのではなく、自分たちの足で、あるべき姿に近づくための第一歩を踏み出すことが大切なのだ。
僕たちの主張は一貫している。
選ぶだけの採用から育てる採用へ。
企業と学生(若者)の間にある疑心暗鬼を取り除きたい。ギャップを埋めたい。信頼関係を取り戻したい。
「すべての社会人が 当たり前のように 若者たちを見守り 育てていく世の中」が、僕らの目指す世界。
やっぱり鍵は、企業の採用担当者が握っていると思う。
これこそ最大のCSRであり、会社を存続、発展させるために不可欠なことだと思うのである。
ということで、続きはまた今度。上の回答書、読まなきゃ!